仮面ライダージオウ Comeback! Another Anime   作:通りすがりの天才物理ゲーマー

3 / 3
あの新ライダーが登場!?


ノーゲーム・ノー『 』2014

クジゴジ堂へ入った三人。

 

建物内は以前とほぼ変わっていなかった。

 

「あれおじさんは?それにライドウォッチがない!」

 

だが、いつもいるおじさん、『常磐順一郎』とライドウォッチが無くなっていた。

 

「お前がいうおじさんとやらは知らないが、ライドウォッチが無いのはこの世界から仮面ライダーという存在そのものが無くなったからだ」

 

「仮面ライダーの存在?それって俺がウォッチを継承しているから消えているんじゃ?」

 

「違う。今の状況は仮面ライダーという存在がそもそもいなくなっているってことだ。だからお前が継承したって事実も無くなっている」

 

「随分と物知りだな常代。じゃあなぜこの魔王がまだ存在しているんだ?俺とお前はこの世界の人間ではないから生きているのはわかるが」

 

その疑問に答える士郷。

 

「まだ消える時期じゃないってことだろ。既にオーマジオウは存在が消えている。こいつも時間の問題だ」

 

「俺...消えちゃうの?」

 

自分の存在が消える。その事を聞いたソウゴは動揺を隠せない様子。

 

「だから、早急に原因を突き止めなければならないわけだ。最初の予想ではまたアニメウォッチを集めたら...と思っていたがもしかするとそれでは元に戻らないかもしれない」

 

士郷は『スバルアニメライドウォッチ』をソウゴがてにしたとき、何かの視線を感じていた。

 

それはこちらの様子を伺うようだった。

 

「これを起こした奴がいると?」

 

「そうだ。そいつが誰なのかわからないが...またソウゴがアニメウォッチをゲットしたとき、またなにかわかるかもしれない」

 

「要するに今はウォッチ集めってことだね」

 

これからの方針は決まった。

 

アニメライドウォッチを集めつつこの世界を造り上げた人物を特定する。

 

まだソウゴが存在を維持できているうちにやらなければならない。

 

「そうとなっては早速今の世界について調べよう。いくぞ」

 

「わかった」「俺に指図するな」

 

士郷に続いて二人もクジゴジ堂を出る。

 

すると士の姿が外に出た途端、服装が変わっていた 

 

「なるほど。これが今の世界での俺の役職か。だいたいわかった」

 

今の士の姿はタキシードを着ており、どこかの位の高い家に仕えてそうだ。

 

「うわぁ。門矢士の姿がかわった...」

 

「話には聞いていたがほんと奇妙な機能だな」

 

「そうか?この力は便利だぞ?常代、お前と違って世界に一時的な役職が与えられるんだからな」

 

士は士郷とソウゴより前に出る。

 

「俺はこの世界での役割を果たしにいくとするが、お前たちもついてくるか?」

 

ソウゴは考える。

 

「なにかわかるかもしれないし、俺はいくけど士郷は?」

 

「俺は別ルートで情報を集める。今の世界がなんの世界かはっきりさせておきたいからな」

 

そういって士郷は灰色のオーロラのなかへ消えてしまった。

 

「行くか魔王」

 

「うん」

 

二人は周りよりひときわ大きい建物に向かってあるきだした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歩くこと数分。

目的地へ着く二人。

 

ソウゴがみた限りだと、前の世界とは異なり、ウサギ耳の人やライオンのような人はいなかった。

 

「ここか。だがどうやって入ろうか」

 

「強行突破する?」

 

「馬鹿か。そんなことしては俺の役割が果たせなくなるだろ」

 

門番が見張りをしており、中には入れそうになかった。

 

どうしようか考えている時、ソウゴは周りの人々より明らかに存在が浮いている四人組を見つける。

 

士にそのことを伝えると、「まぁいいだろう」と言い、ソウゴについていく。

 

ソウゴはその四人組の中で、I LOVE 人類 と書かれたシャツを着ている男に話しかけようとする。

 

しかし、それは空から降ってきた存在によって阻止された。

 

「なんじゃありゃぁぁぁあ!?」

 

「にぃ....」

 

「マスター、お下がりください!」

 

後ろ姿は白い羽を生やし、天使のように見える。

しかし、それから放たれる雰囲気はとても邪悪なものだ。

 

「あれはもしかしたらアナザーアニメじゃない?」

 

ソウゴはジクウドライバーを腰に巻き、ジオウライドウォッチを起動させる。

『ジオウ!』

 

士もライドブッカーから一枚カードを取り出し、オネディケイドライバーに装填する。

 

KAMEN RIDE DECADE

 

「変身!」

『ライダータイム!』

『仮面ライダー!ジオウ!』

 

時の王者、仮面ライダージオウと、世界の破壊者、仮面ライダーディケイドに変身する二人。

 

二人はアナザーアニメに攻撃を仕掛ける。

 

アナザーアニメに襲われていた四人は、突然やって来たライダー達に驚くが、ディケイドに「ここは逃げろ」と言われ去っていく。

 

後ろ姿は天使のようだったアナザーアニメ。

面と面を合わせてみるとその姿は、無理やり二つの人間が繋げられており、体の至る所にチェスの駒が刺さっていた。

そして、真っ白な羽には『 』『2014』と評価されている。

 

ジオウはアナザーアニメの元となったキャラの名前が鉤括弧で表記されていることに疑問を持つ。

 

このアナザーアニメの名前はアナザー「 」(空白)であるため、鉤括弧で表記されているのだが、アニメ世界に詳しい士郷がいないため名前が無いと誤解している。

 

そのことをディケイドに伝えるが、ディケイドには世界の法則や敵の特殊能力を無視する世界の破壊者に相応しい力を持つため、別に問題ないと答えた。

 

『ゲェムゥ...ハジメヨウ...』

 

アナザー「 」は自身とジオウとディケイドを含め、別の場所は転送された。

 

「急に場所が変わった!?」

 

「これはまるでエグゼイドのあれのようだな」

 

ディケイドが言う『あれ』とは、仮面ライダーエグゼイドが腰にセットしているキメワザスロットホルダーの能力のことである。

 

ジオウはエグゼイドという単語を聞き、秘密のコマンドを入力してゲームの世界に入った時と似たような現象と認識する。

 

アナザー「 」は右手に漆黒の剣、左手に黄金の剣を装備し、ジオウを斬りかかる。

 

ジオウはジカンギレードで迎え撃とうとするが、相手は二つの剣を持っているので、片方の攻撃を許してしまう。

 

いつのまにかアナザー「 」の背後にまわっていたディケイドは、刃先に触れる動作をして、マゼンタ色のエネルギーが溜まったライドブッカーで背中を切り裂く。

 

白い羽が周りを飛ぶ。

それだけだと何も問題はないが、その羽は爆発を起こした。

 

それをもろに受けたディケイド。吹き飛ばされ壁に叩きつけられる。

なんとか変身は維持しているが、かなりのダメージを負ったようだ。

 

「門矢士!」

 

ジオウは豪快に吹き飛んだディケイドを心配する。

 

だが、他人の心配より自分の心配をしなければならない。自分も同じようになる可能性があるからだ。

 

『アニメフェスティバル!』

 

アニメフェスティバルライドウォッチを取り出し、ジクウドライバーにセットする。

『アニメタイム!』

『仮面ライダ〜!ジオウ!アニメフェスティバル!』

 

七色の鎧を纏いし姿、仮面ライダージオウ アニメフェスティバルに変身したジオウ。

 

二刀流には二刀流と考えていたジオウはキリトを扉から召喚する。

キリトとアナザー『 』の剣と剣の攻防戦が始まる。

さすがソードアート・オンラインの世界を救った英雄。若干であるが押している。

 

このままではいずれ負けてしまうと判断したアナザー「 」は空中へ逃げる。

そして両手に持っていた剣を腰に戻し、右手に光の槍を出現させた。

 

なんの攻撃かはわからないが、本能的にこの攻撃は危険だと感じたジオウ。

今から攻撃を阻止するのは不可能。ジオウは防御力が高いこの素晴らしい世界に祝福を!のダクネスを扉から召喚しようとする。

 

召喚されたのと同時にアナザー「 」が光の槍をジオウに向かって張り付ける。

 

ダクネスがその攻撃を受ける。そして周辺を巻き込む大爆発を起こした。

ジオウはもちろん、ディケイドもその爆発に巻き込まれ、二人は変身が解けてしまった。

 

上を見上げるとアナザー「 」が飛んでいる。新たな光の槍を生成している最中のようだ。

 

逃げるには士の元へ行かなければならない。そうすれば必ず止めてくるだろう。

 

絶体絶命のピンチ。そう思った時、ソウゴの背後から灰色のオーロラが現れた。

それに気づいたソウゴは士郷が助けに来たのかと思ったが、灰色のオーロラから現れたのは士郷ではなく、黒の素体に所々に黄色が入っており、顔はバッタにそっくりな人物だった。

 

『プロクライズ!』

飛び上がライズ!ライジングホッパー!

 

「仮面...ライダー?」

 

仮面ライダー?は空中にいるアナザー「 」に向かってバッタの如く大ジャンプし攻撃する。

仮面ライダー?は続けて地面に落ちたアナザー「 」を殴打する。

 

腰から再び二つの剣を取り出そうとするが、逆に仮面ライダー?に取られる。

仮面ライダー?は奪い取った剣を巧みに使い、アナザー「 」にダメージを与えていく。

 

「はああああ!」

仮面ライダー?は右足にエネルギーを溜め、高く飛び上がる。

そして、アナザー「 」にキックを放った。

 

「ココハ...イチジタイサンダッ!」

 

アナザー「 」は姿を消す。

するとソウゴと士、そして仮面ライダー?もアナザー「 」が作り出した空間から元の世界へ戻った。

 

ソウゴは黒と黄色の仮面の戦士に話しかける。

 

「君は仮面ライダー?」

 

「正解だジオウ。俺の名前はゼロワン、仮面ライダーゼロワンだ。いずれまた出会うだろう」

 

ゼロワンはそう言い終えると、灰色のオーロラが現れ、その中へ入って行った。

 

「仮面ライダーゼロワン...また新たな仮面ライダーか」

 

おぼつかない足取りでこちらにやって来た士が言う。

 

「仮面ライダーの歴史はまだまだ続くってわけか」

 

ソウゴも立ち上がる。

 

「姿を消したと思っていましたが復活しておりましたか」

 

突然現れた人物に驚くソウゴ。

士はその人物に羽が生えていることに気づいた。

 

「おい、お前。さっきのアナザーアニメの仲間か?」

 

「マスター以外の人間が私をお前呼ばわりなんて...連れて来いという命令が無ければあなたを今すぐ消していたところでした」

 

「えっとあなたは?」

 

「本来であれは名乗る必要はありませんが...マスターの脱出の隙を作ってくださったお礼として。私の名はジブリール。天翼種(フリューゲル)ですわ」

 

天翼種(フリューゲル)?なんだそれ?魔王、知ってるか?」

 

「いや知るわけないじゃん」

 

聞きなれない種族名に困惑する二人。

その様子を見たジブリールはなにやら興奮していた。

 

「お二人方、もしかしてマスターと同じ異世界から!?」

 

「うわぁ顔が近い近い」

 

「異世界というべきか、お前達が勝手に入って来たというか...まぁいい。早くそのマスターとやらの元へ連れて行ってくれ」

 

「はっ!そうでした!私としたことがつい...では今からマスターの元へ送ります。少々頭痛がする場合がありますがご了承くださいませ」

 

ソウゴがまだ何か言おうとしたが、ジブリールはそれをスルーし、3人をマスターの元へテレポートした。




ゼロワンが公式発表されたので早速登場させました。音声は自分が聞き取れたものを書いているので間違えている可能性があります。
ゼロワンが登場するのはハールメン最速では?

リクエストの方も募集しておりますので是非活動報告からお願いします。
感想、評価、お気に入りお願いします!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。