俺のほんとにしたいことは   作:ぱんどらぼっくす。

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遅くなってしまい、申し訳ありませんでした。
リアル事情でバタバタしておりました。


本編
気持ちを偽るな


騒がしかったSHRが終わり、1時間目が始まる前の少しの時間には、転校生にとってお約束ともいえる質問攻めが起こった。

 それぞれの質問に対し、一言二言で返しているうちに授業が始まる。そんなことを繰り返しているうちに1日の授業がすべて終わり、放課後となる。

 

 「結乃君は部活はやるの?まだ決めてなかったらサッカー部なんてどうかな!!すっっごくたのしいよ!!」

 舞埼友紀と名乗った彼女は、アホ毛をしっぽのように動かし興奮した様子で話しかけてきた。

 「悪いけど、まだサッカー部に入るかは、決められない。まだ引っ越したばっかりで、この街に何があるかわからないから帰りがてら見て回ろうと思ってる。」

 「そっかー。じゃあ見学は?それならいつ帰ってもいいでしょ?」

 「すまない、舞埼はいるか?」

 厳つい雰囲気を纏うでかい男子が教室の入り口から声をかける。自分と会話をしている舞埼を見つけ、こちらに地数いてくる。

 「聞いたぞ、舞埼。また遅刻したみたいだな。」

 「げ、小代。」

 「げ、とはなんだ。どうして朝練には出たのにSHRに遅れたのかは聞かないが、遅刻しないように気を付けてくれ。2年生となった今、後輩に恥ずかしいところは見せられないだろう。」

 「ゴメン。次から気を付けるよ!ところで小代君、こっちが結乃君でサッカー部の入部希望者だよ!」

 小代に怒られたことで、一瞬だけシュンとした舞埼であったが、すぐに元気を取り戻して言う。

 「本当か!?…俺は、小代 辰飛己。サッカー部の部長でポジションはゴールキーパーだ。よろしく頼む。」

 「いや、まだ入ると決めたわけじゃない。とりあえず今日は見学をさせてもらうことにする。」

 「歓迎します。ぜひ見ていってください。」

 古代の後に続き、グラウンド付近まで移動する。

 

 グラウンド付近に来ると、すでに何人かの生徒がボールを蹴っていた。

 ここで待っていてくれと言って着替えるため部室へと向かう小代を呼び止め、

 「悪いけど、今日は少し用事があるから少し見たら帰るつもりなんだ。」

 「そうなのですか?ならば時間の許す限り見ていってください。」

 そう言って今度こそ部室へと向かって行った。

 

 小代が練習着に着替えグラウンドに来ると本格的に練習が始まる。

 パス練習や、1対1といったボールキープ、ボール奪取の練習が始まる。

 みんなが真剣に、そして楽しそうにサッカーをしている。

 -彼奴らは楽しそうにサッカーをしているんだな。

 そう思えるほどに、必死でボールを追いかける彼らは輝いていた。

 「あんなに楽しそうにやってるのに、俺が入ったらまたチームを壊しちまう。」

 そうして俺はグラウンドを後にする。

 

 学校の帰り道にサッカーができるくらいに広い公園を見つけた。練習風景を見たからだろうか、無性にボールが蹴りたくなってきた。

 一度家に帰り、運動できる服装に着替え、ボールをもって公園に向かいボールを蹴り始める。

 所々で技を入れるようにリフティングを行う。エラシコやクライフターンといったフェイントを混ぜつつドリブルを行う。

 ーあぁ、やっぱりボールを蹴ると楽しくなる。試合がしたい。ボールを蹴ることに夢中になっていたあまり、時間を忘れていた。

 

 気が付くと、いつの間にかあたりは暗くなってきていた。

 ボールを蹴っていると不意に聞き覚えのある声がする。

 「随分と楽しそうにやっているんですね。本当にサッカー部に入るつもりはないのですか?」

 声の主は小代だった。俺は小代がいること気が付くとすぐさま顔を顰める。

 「楽しそうにやってると思ったら、暗い顔をしていったいどうしたんですか?何かサッカーができない理由でもあるのですか?」

 小代の問いに正直に答えようと思った。ここで嘘をついてしまったら、サッカーが好きという自分自身にまで嘘をついてしまうような気がしたから。

 「俺は、前の学校のサッカー部を滅茶苦茶にしたんだ。楽しそうにやってた彼奴らを俺は、だから俺にサッカーをやる資格なんてないんだ。」

 「なら、どうしてさっきまで楽しそうにボールを蹴っていたんだ。君がサッカーが好きだってことはすぐにわかりました。前の学校での事なんて気にする必要なんてない。俺たちとサッカーをしよう。」

 「やめてくれ。俺は、独りでいいんだよ。」

 「サッカーが好きな気持ちに嘘をつくな!」

 その言葉が心に突き刺さる。頭の中が真っ白になり、何も言い返せなかった。

 「明日、放課後に勝負をしよう。貴方が勝ったのなら、もう勧誘することはしません。俺が勝ったなら、俺たちと一緒にサッカーをやろう!」

 -絶対に勝ちます。そう言い残し、小代は去っていった。

 

 しばらく何もできなかった。勝負なんて、彼奴が勝手に言ったことだ。受ける必要なんてない。そんな風に思っていた。

 

 

 ー翌日の放課後、俺は小代との勝負の為にグラウンドに向かっていた。




早く試合の場面が書きたいけど、そこまでつなげる話もこだわりたい。
あ、これダメなやつかもしれん。
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