The Another Duel Masters World   作:黄昏の紅

1 / 1
⚠注意
この物語のキャラは作者オリジナルです。
この物語でのデュエマの世界観が少し違いますのでご了承ください。
なおカードは全てオリジナルカードですので苦手な方はブラウザバックしてください。
それでも大丈夫だよ、という方。
Welcome to The Another Duel Masters World!!


〜序章(エピローグ)〜

これは、とある少年がデュエルマスターズに出会い、熱い戦いを繰り広げたのとはまた違う世界で起こった、少年少女の熱い戦いのお話、の少し前に起こったお話

 

早咲きの桜も散り、若葉たちが緑を広げ始めた4月の中頃。

ここ都立鬨高校の入学式も終わり、新入生達も着慣れない高校の制服に身を包み登校し始めて1週間。

何事も無く平和な日々がこの学校にも過ぎる………はずだった。

事の発端は入学式から2週間目に差し掛かった月曜日の放課後だった。

生徒会室のドアが激しく音を立てた。

ドンッ、ドンッ、ドンッ

大きな音を立てドアを鳴らすのは1人の女学生、翠田 雅(スイタ・ミヤビ)である。

身長は高校一年生女子の平均より大きい部類に入るであろう。肩くらいまである髪をまとめてポニーテールにしている。それでもえも言えぬ強気な男らしさというものがあった。

「生徒会長さんに会いに来ましたー、生徒会長さんいますかー?」

廊下に響き渡るその声に生徒たちも唖然としていた。

それでもドアを叩く彼女の背後に何もとも言えぬ威圧感が迫った、彼女が振り向くとそこには不釣り合いな格好をした2人の男がいた。

1人は眼鏡をかけ髪もある程度の短髪で制服をピチッと着こなし背丈もすらっとしている、まさに生徒会長というのに相応しい人物である。

もう1人は学ランを全開にしており髪の毛もツンツン、さらに身長も優に180cmを超えていて、Theガテン系のような体つきであり、まさにヤンキーという風貌である。

眼鏡をかけた男、まさに生徒会長である耀嶋 武琉(ヨウシマ・タケル)がまず口を開いた。

「私にご用事ですか?」

「あなたが生徒会長ですか!?」

目をキラキラさせた雅が質問を質問で返すのも気にせず武琉は続けようとした。

「そうですよ、私が生徒会長の耀嶋です。あなたは……」

生徒会長が続けようとするのを遮り雅はキラキラとした声で話を続けた。

「私、1年生の翠田 雅っていいます。会長がデュエマをしているって話を聞いて来ました!!」

デュエマ、つまりデュエルマスターズ、この単語を聞いた瞬間2人の意識が雅に引き付けられた。雅は続けて話す。

「私、この学校でデュエマがとっても強いって噂の会長に会ってデュエマをしたかったんです。ぜひデュエマしてください!!」

武琉は少し頭を抱えてうーんだのなんだの考えていた。

それに割っているかのようにもう1人の厳つい男、黒尾

剛(クロオ・ゴウ)が口を開いた。

「お前、デュエマをするのか?」

某ス○ークのような低音ボイスであり、威圧感が凄かった。しかし雅は狼狽えずにワクワクとした声で答えた。

「はい、もしかして大きい先輩もデュエマするんですか?」

大きい先輩と呼ばれて戸惑っていたようだが剛はこくん、と頷いた。

やっと武琉の重たい口が開いた。

「確かにこの学校ではデュエマなどカードゲームをする事を校則的には認めています。しかし理由もなくあなた…えーっと雅さんでしたっけ?雅さんとデュエマするのは、ねぇ?って感じじゃないですか?それもドアをドンドンって叩いてたり…」

「それはすいませんでした!!」

割り込んで深々と頭を下げる雅。

「まぁそれは良いんですよ。問題はそこではなくて私とデュエマをしたい、という事です。何故そこまで私に拘るんです?同級生にデュエマしている子もいるでしょうに…」

「私、この学校でデュエマ部を作りたいんです!!」

キッパリと言い切る雅にまたも驚かさせる2人。

「デュエマの最強の高校生を決めるHSDMGP(ハイスクールデュエルマスターズグランプリ)に出場したくて、それでデュエマ部を作ろうとしてます!!誰か強い人がいないかなと考えたら生徒会長さんがデュエマが強いって同級生の間で噂になってて。それなら生徒会長さんに創部届を出す時にデュエマ部に入って貰えるように勧誘しようかな、と。これが創部届です。」

彼女の手にはテンションとは裏腹にとても綺麗な字で書かれた文字で翠田 雅 デュエマ部と記入欄に書かれていた創部届があった。

武琉が口を開く。

「つまり私とデュエマをして私にデュエマ部に入って欲しい、ってことですね?」

うんうんととても勢いよく相槌を打つ雅。

「デュエマ部の創部届は一応受理しましょう。しかし私がデュエマ部に入るかは別です。あなたの望み通りに私とデュエマしましょう。それであなたが勝ったらそのデュエマ部に入りましょう。もしあなたが負けたら……」

「負けたら……」

固唾を呑む雅につられて何故か剛も緊張している。

「別の部員を見つけて来てください。そうしなければ創部届を完全に受理しません。」

「先輩に勝ったら先輩がデュエマ部に入ってくれるんですか?」

はい、と返事をする武琉。

3人は生徒会室に入った。雅はその光景に驚いた。本、本、本と並ぶ部屋を見回すとその一角に一際目立つ大きなデュエルスペースがあった。

彼女はそこに飛びつくとデッキケースを構えた。

「全力でお願いします!!」とやる気全開の雅と違いゆったりとする武琉。

だがしかしデュエル開始直前、その目がギラり光ったように見えた。

「雅さん、全力で倒しに行かせてもらうよ!!」

2人はデッキケースからデッキを引き抜くと叫んだ。

「「デュエマ、スタート!!」」

 

 

 

数分後、決着がついてうなだれたのは雅であった。

最初はアドバンテージを稼ぎ展開しシールド残り1枚まで武琉を追い詰めた。しかしそこから一瞬の隙をつかれカウンターを決められ完全敗北だった。

武琉も疲れきったのか生徒会室の椅子に座って「おいしいミルク」を飲んでいた。うなだれる雅に剛が話しかける。

「お前は強かった。お前なら別の人を集められるさ。武琉は俺が説得してやるから他の部員を探してこい。」

その言葉を聞いた雅は静電気に当てられたかのように飛び上がり武琉の所へ行くと、

「また来ます!!新しい人達を見つけてまた先輩にリベンジしに来ます!!」

と言い残し生徒会室を飛び出した。

「剛ちゃん、あの子どう思う?」

「強い子だとは思うさ。まぁ武琉の方が強いと思うがな。」

「けどあの子には人を引っ張る力があるね。もしかしたらまた強い子を見つけて連れてくるかもよ?」

「フッ、そうかもしれないな。そしたら俺も手伝うさ。」

二人きりの生徒会室に笑いが広がることもつゆ知らず雅は走っていた。そして心の中で思っていた。

「絶対部員を見つけ出して先輩にデュエマ部に入ってもらうんだから……」

すれ違いざまにゲームの話をする男子2人組にぶつかったが気にせず走っていった。

 

ぶつかったうちの1人がぶつくさと文句を垂れ流す。

「ったく、いってぇなぁ。誰だよホントに……。なぁ悠斗(ハルト)?」

「晶大(ショウタ)も前見てなかったじゃん。どっちもどっちでしょ。」

「ったくなんでお前も…あっ、痛え。」

そうやって笑いながらゲームの話を続けて帰る2人。

 

 

彼らはまだこの時は知る由もないだろう。

さっきぶつかった少女によってこれから学校生活が振り回されることを。そして激しく熱かりし戦いに巻き込まれるということを。

またそれは彼女も同じ。さっきぶつかった2人とともにデュエマ部を作り上げ、またこちらも激しく熱かりし戦いをするということを。

 

どの世界でも変わらず決闘者達は引かれあう、そして激しく熱かりし戦いを繰り広げていく。

 

新たなデュエルマスターズの世界の扉がまた1つ開かれる………




いかがでしたか?
初作品なので拙い部分もあったかもしれませんが最後まで読んでいただけたなら幸いです。
以下軽く内容ネタバレ

序章ということで主人公を取り巻く世界の少し前の時間を覗いて見ました。
この物語のヒロイン?である雅ちゃんや生徒会長の武琉、ヤンキー風ないい人の剛などの魅力が少しでも伝わるといいなと思います。
デュエルシーンを飛ばしたのはすいませんm(_ _)m
1話からはデュエルシーンを出来るだけサボらずに書きます、はい。
そして最後に出た男子2人組、察しのいい方はお気づきでしょう。そう、どちらかが主人公です。
まぁそれは次の更新までお楽しみということで……
次回第1話はそんな2人と雅がどう出会うのか?武琉や剛さんは出番があるのか?そして最初のデュエルは何VS何なのか?そして作者作のオリカが読者の地雷となってないのか?(笑)そして作者はいつ次回を投稿するのか?(笑)
デュエルシーンは先人を見習って研鑽していきますので暖かくそして厳しくお願いします。コメントとかは全て読みたいと思います。
是非宜しければ次回もチェックしてください!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。