「・・・やりチンの頭は股間に有ると何処かの情報で聞いた事が有ったが・・・さっきので更に狂ったか?」
「やりチン?HAHAHA・・・ご冗談を。」
ちょと心辺りがあり過ぎたせいで声が震え気味になってしまいましたぞ。
うえっー・・・あんな黒歴史、早く忘れてしまいたいですな。
黒歴史、昔フィーロたんによって真の愛に目覚めるまでは豚の尻ばかりを追いかけていた自分が居ました。
・・・そんな豚に騙され、お義父さんを傷つけてしまった。俺がお義父さんに負い目を感じ、ループを繰り返す一つの理由でも有る・・・なんて昔の俺は馬鹿だったんでしょうか。
「自覚は有ったのかよ・・・」
あり過ぎて怖い !ですぞ。
「・・・それで、お前は俺に何を要求するんだ?」
おっと、これは俺の事を信じて下さるのですかな?
しかし、なにが欲しい・・・ですか。その答えは勿論。
「お義父さんが欲しいですぞ!」
「死ね。」
即答、即答ですかな!?しかしお義父さん、少しずつですが死ねのスピードが上がっていませんか?
最終的には本当にカーススキルで殺しにかかってきそうで怖いですな・・・
「仲間になりたいと言う意味で、ですぞ。別に変な意味で言った訳では有りませんからな・・・?」
「冗談だ。てかこれで変な意味だったなら、お前のストライクゾーンどれだけ広いんだって話しだよ・・・」
確か男の娘とヤッタ事が有るくらい昔の俺のストライクゾーンは広かったはずですからな。案外今でもそうなのかもしれないですが・・・俺の愛は基本的にフィーロたんの物ですからな。
後、片手に花を持つ事くらいは出来ますぞ!!
「・・・分かった。お前の事を信用する。但し、条件としてお前が知っている有益な情報を全て言え」
ただでは決して転ばない、さっすがお義父さんですぞ!!そこにしびれる憧れる!ですな。
............
......
...
「俺が、宗教上の敵・・・そんな、理由で?」
「はいですぞ。メルロマルクの国民の大半は三勇教と言う害悪でしか無い宗教を信仰しているので・・・お姉さんが暮らして居た町の宗教は違うようですが・・・」
「まて、お姉さんって誰の事なんだ・・・?」
お義父さんが俺に問い詰めるように聞いてきます。
恐らく、仲間が手に入るかもしれないと思っておられるのでしょう。仲間と言うよりかは、奴隷なのですが・・・
絆と言う面では仲間と言えるかも知れませんな。
「ラフタリアお姉さんの事ですな、お義父さんの奴隷でお義父さんに対し、淡い恋心を抱いていたと聞きます。こちらの世界でどう生きているのかは分かりませんが・・・」
「そう・・・か。済まない、話しを止めてしまって・・・」
別に大丈夫ですぞー。と軽く答えて置きました。
にしても、今回のお義父さんは仲間と言う言葉に執着している気がしますな。気休めの言葉でも掛けておきますか。
「お義父さん。心配しなくとも、俺はいつでも貴方の味方ですぞ?」
「・・・心配なんて、して無いよ」
お義父さんが、悲しそうな顔をしながらポツリと呟きました・・・。何か過去に有ったのかも知れません。それを打ち消すように、お義父さんは言いました。
「元康、話を続けろ」
「分かりましたぞ。では、続きを......」