企画ガチで復活してくれないのかなあ…
プロローグ
「義母さん、届いた荷物此処に置いとくよ」
「ありがとうやイッセー♪」
「義理とはいえお前はほんとに良い息子だぞイッセー!」
「…」
俺の今の名は長澤 一誠。
とある事情の訳有ってこの長澤家に引き取られて早二年が経つ。
「早くもイッセーも高校生になるんやねぇ~」
「ほんと大袈裟なんだから義母さんは」
俺の義母である長澤 玲さんは今から約15、6年前に「らぶドル」という企画の中でアイドルの一人をやっていたらしい。
その企画は本当ならば今現在迄続けられていた筈だったのだが候補生止まりの子の割合が多かったらしくお流れになってしまい結局頓挫したままらしい。
三十代になった今でもとても若々しくてどう見てもまだ二十代前半にしか見えなくて俺も時々悶々となる事があるけれど…義母さんの秘密を知っているから尚更…。
義父である司良さんは未だに謎が多い人なんだけどとても良くしてもらっている。
ン?俺の事情や義母さんの秘密って何なのかって?
それについては俺が今日から通学する事になる学園で話そうか。
「…司良さん、イッセーは…」
「アイツならきっと大丈夫さ…もし何かあったら俺達でどうにかすればいいんだから」
「そうやね…」
~駒王学園~
「ゲッ!?…マジかよ…真逆アイツも此処に通ってきているなんてな…」
通学して早々俺は自身が元家族から捨てられた原因を作った実の元弟である兵藤 健治も通っていた事にげんなりする。
俺が二年前、可笑しな力に突然目覚めそれを見ていた健治が元両親に言ったら二人は俺を化物扱いしそれから冷遇するようになってきた。
だから俺は兵藤家を去らざるを得なかったのだ。
家出した直後、俺はこの世のものとは思えない化物に襲われた。
まだ上手く力をコントロール出来ていなかった俺ではその化物に到底敵わず追い詰められていたが、そこを偶然通りがかった義母さんが化物を圧倒して助けてくれたのだ。
化物を圧倒した力ってのがまた驚いた。
俺が知っているとある作品に出てくる力だったからだ。
「テイルヴァイオレット、参上や!」
真逆の「俺、ツインテールになります」!?…マジでか!色は違うけれど戦い方とかまるでそれだった。
彼女は化物を倒した後、俺の事情を聞いて俺を息子として受け入れてくれたのだ。
真逆人妻だったとは思わなかったけどな!
話を戻そう。
俺を目にするなり健治の野郎は俺を目の敵の様に睨みつけてきていた。
忘れ去っているかと思っていたが正直彼に恨まれる覚えなどない。
一体何なんだというんだ?…
「ちょっと良いですか?…」
「ン?…」
入学式が終わると俺は同じクラスにいた白髪の女子生徒に声をかけられた。
「あのお聞きした事のある苗字だったのでもしかしたらと思って声をかけたんですが…」
「ああ、もしかして現役時代の義母さんのファンだったりか?」
「!やはり長澤玲様の!あ、私は搭條 小猫っていいます」
「搭條さんか、それじゃあうちに今から来るか?」
「良いんですか!?…」
「別に構わないと思うよ」
「やったぁ♪」
俺は搭條さんの話を聞いて義母さんの大ファンだという事が分かり家に招待する事にした。
電話で友達を連れてくると義母さん達に伝え俺達は帰路に着いた。
「玲様のサイン後生大事にします!」
「そこまで言ってもらえるとアイドル冥利に尽きるわ~」
義母さんからサインを貰った塔條さんは物凄く大喜びしていた。
「あんな可愛い子連れて来るなんてイッセーも隙に置けないやな~」
「そんなつもりは微塵も無いんだけど…」
義母さんが喜ぶ塔條さんを見て俺にそんな耳打ちをしてくる。
「ああ~!イッセーはウチみたいな…」
「か、義母さん!?だからからかいは程々に…義父さんが泣いちゃいますよ?!
「ふふ、冗談やで」
「(;^ω^)」
くそぅ!やっぱり義母さんの目は誤魔化せないか!
ムッツリスケベでごめんなさい!
『相棒…気持ちは理解出来るぞ!』
「おい…蜥蜴の丸焼きにしてやろうか?」
『可能なものならな』
俺の持つもう一つの力の根源がなんかほざいていたが無視する事にした。
それから数日後、俺やこれから出会う人達はとんでもない事に巻き込まれる事になる。