Side一誠
「どうして分かってくれないの!」
「すみません…ですが僕にはどうしても果たさねばならない責務があるんだ…!」
「…」
先日、訪れたイリナ達エクソシストに剣の勝負を仕掛けた木場だったが目先の恩讐に囚われていた事で持ち味を殺してしまい二人に呆気なく敗北した。
木場とその他数十名が被験者となった「聖剣計画」、聞けば聞く程吐き気を催す邪悪さを感じさせた。
愚レモリーは木場を必死に止めようとするがお前も人の事この間まで言える状況じゃなかったろと言いたい。
結局の所、愚レモリーの説得虚しく、木場は出て行ってしまった。
「会長」
「分かっています。
事態は最早天界側だけの問題ではない事は明らかです。
先方はああ言っていましたが木場君とあの二人だけでは戦力的にも乏しいでしょう。
エクソシストの二人に協力を申し出てコカビエル及びにその協力者を探し出ししかるべき対処して下さい」
「「了解致しました!」」
会長からコカビエル達の討伐の許可を貰い、俺達は行動に出た。
イリナ達を探すとすぐにショッピング街の往来で必死に物乞いしている所へと遭遇した。
「え?」
「エクスカリバーの破壊・奪還及びにコカビエルらの討伐に協力させてもらいたい」
「しかし悪魔の手を借りる訳には…」
「今のままじゃ最悪の上塗りするだけだと思うぞ」
「ぐっ!?…そ、それは…」
ゼノヴィアといったエクソシストは渋るも、破壊すら果たせずに無駄死にする可能性を示唆する。
どうしても渋るならと俺が赤龍帝、匙が邪龍王、榊さん達が人間である事で問題は無いのではと言うと渋々認めた。
「イッセー君達の協力に感謝するわ!アーメン!」
「イテッ!?」
「ッ!」
「あうっ!?」
イリナが十字を切ったので俺達に頭痛が走る。
俺は特殊なので少ないが匙とアーシアにはキツイ。
「一誠さん…」
しばらくすると木場を発見した搭篠さんと糞兄貴もやって来た。
勝手についてきたなコイツ…足手纏いなんですが…。
翌日、神父の恰好をして協力者を誘き出す作戦に出た結果、見事に引っ掛かった。
「やあ!チミ達はあン時俺っちをボコボコにしてくれた悪魔と美少女ちゃん、それにエクスカリバーちゃんを取り返しに来た糞ビッチ共じゃないか~!」
「フリード!」
「エクスカリバー返して貰うわよ!」
「やっだねえーっと!」
あの時のおふざけキチガイエセ神父か!
「ジロー!」
『ワオーン!』
「伸びろライン!」
「おわあっ!?」
先手必勝とばかりに舞と匙が仕掛ける。
「よくやった!セイクリッドドラゴンナックル!」
「ぶべはっ!?…」
「っしゃあー!」
キチ神父に一撃叩き込みブッ飛ばした。
其処に…
「何を遊んでいるフリード?」
「バルパーのおっさん!この舌みてえのが中々取れねえんだよ!」
「渡した聖剣に因子を込めればそれぐらい斬れる」
「お!」
「バルパー・ガリレイ!お前が!…」
中年の白衣を着た男が現れる。
此奴が非人道的な計画を主導した首謀者か!
「誰かと思えばあの時の被験者か…魔剣創造とは因果なものよ。
しかし見た事の無い魔獣に赤龍帝とその他の神器…此処は一旦退いた方がよさそうだ」
「アイアイサー!」
「待て!」
俺達は追おうとするもキチ神父が投げた閃光弾に目眩しされ逃げられてしまった。
その夜、事件を引き起こしたコカビエルから宣戦布告とも言うべき学園で何かをやらかすという宣言を聞きつけ俺達は急ぐのだった。
Side?
「アレは送ったよね?」
「うん!悪者達には私達がお仕置きしなきゃね」