後感想を…
Side一誠
「会長!戦況は?」
「芳しくありません。
コカビエルとはぐれ神父の繰り出してくる攻撃が外部に被害を出さないように結界を維持するのが精一杯で…」
「分かりました、俺達が対応しますので!」
学園に駆け付けて会長に問いただすとそう答えたので俺達は急いで校庭に向かった。
「ぐああああー!?」
「きゃあああ!?」
「弱い!弱過ぎるぞ!リアス・グレモリーとその眷属!」
愚レモリーと糞兄貴がコカビエルに思いっ切りフルボッコにされていた。
「ならばこれならどうです!」
「む!?お前はバラキエルの娘か!少しはやる!」
「くっ!?…」
唯一善戦出来ているのは姫島先輩だけ…だがそれでもコカビエルには一歩及ばない。
それと何故か糞兄貴が驚いたような表情をしていた。
「だったら俺達が相手だ!」
「何!?貴様等は赤龍帝と邪龍王!…それに神器モドキの力を持った人間の小娘だと!面白い!俺を少しは楽しませろ!」
「ドライグ!」
【BOOST!】
「セイクリッドドラゴンショット!」
「セイオウ、お願い!」
「ジロー!」
「旦那の邪魔はさせませんぜぇ~」
一斉にコカビエルに仕掛けようとするもそれをフリードが邪魔してくる。
「それはこっちの台詞だ!」
「やーなこった!この統合したエクスカリバーちゃんの錆にしてやりまっせ!」
「何?…」
エクスカリバーを統合しただと?…真逆!?
それを聞いた俺は嫌な予感を感じバッと振り返った。
「「うう!?…」」
「イリナ達が!?」
しまった!?敵は三人だけじゃなかった!
イリナ達エクソシストは何時の間にか現れたコカビエルの部下であろう堕天使の数人にやられてしまいそれぞれのエクスカリバーを奪われてしまっていたのだ。
「よくやったぞバルパー!エクスカリバーが統合された事によるエネルギーで術式も完成した!
この街は後三十分近くで崩壊する!」
「なんだと!?」
コカビエルの奴、そんな術式まで持ち出してくるなんて…
「バルパー・ガリレイ覚悟!」
「おっとそうはさせないぜ~」
木場がバルパーに斬りかかる。
がそれもフリードの奴に阻まれてしまう。
「何故あの計画で同士達を皆殺しにする必要があった?!答えろ!」
「フン、知れた事よ…情報が他に漏れるのを防ぐのは当たり前であろう?
「たったそれだけの理由で…絶対に許さない!」
「お前の許しなど得なくても既に理論そのものは完成しているのでな…そうこの特殊な「因子」によってな!」
バルパーが懐から取り出した白い結晶の様な物体をこれみよがしに見せつけてくる。
「あ、アレは…私達が聖剣の祝福を受けた時に体に入れられた…」
傷付いたイリナ達も気が付きそう呟いた。
「それって真逆…バルパー貴様!計画の被験者から因子を抜いていたのか!」
「なっ!?…」
「そんな…酷過ぎる!…」
バルパーの悪魔の所業に皆絶句する。
「御名答!これで私は聖剣使いを生み出した者として歴史にその名を刻み、長年の夢が成就されるのだ!」
バルパーはお構いなしとばかりに高笑いを上げていた。
だが…
「その様な身勝手な夢は夢などではない!」
「!?」
ふとその様な声が聞こえて来た。
今の声って…
「な、何者だ!?」
「バルパーの旦那!何か飛んできやすぜ!?」
「うわっ!?」
何処からともなく銀色のカードが飛来してきて突き刺さると眩い輝きを発し、バルパー達の目を眩ませた。
「ええ!?」
維持されていた結界を強引に突破し一台のスーパーカーが乱入してきたのだ。
そこから降りてきた人物を見て俺達は驚いた。
推奨戦闘BGM「特捜ロボ ジャンパーソン」♪~
「゙JANPAERSON FOR JUSTICE!゛」
明らかに季節外れのジャケットを脱ぎ捨てながら顔にマスクの様なパーツを被せそう言った人物は
「紫色のろ、ロボットォ!?」
「何ですかァ~?あの奇天烈野郎は~とりあえず邪魔すんなら斬っちゃうぞ~!」
自分達の新たな邪魔者だと認識したフリードが乱入者のロボットに斬りかかる。
「敵対対象確認「ジャンデジック」照射!」
「ぐわ!?お、俺様の統合エクスカリバーちゃんが!?」
「フン!」
「「げへばっ!?…」」
ロボットは冷静に右腰に装備されている小型レーザー拳銃を撃ち放ち、フリードの統合エクスカリバーを見事吹き飛ばした後、素早く近付きフリードと堕天使に容赦無い腹パンをかまして気絶させる事に追い込んだ。
「「ワイヤーパンチ」!」
「しまった!?因子が!…」
「これは貴様が扱って良い物ではない!」
直後すかさず、右腕をロケットパンチの容量で飛ばし、バルパーの持っていた聖剣の因子を弾き飛ばし回収した。
「はっ!」
「ひっ!?…」
回収後、ロボットは再びバルパーに向けてレーザーを躊躇い無く放った。
すると…
「ぐっ!?貴様!…」
するとどういう事だろうか…バルパーの体は血に塗れることはなく機械の動力が剥き出しになっていた。
「やはり全身を改造されていたか!」
「ふ…くくく…ふははっは!」
ロボットはそう呟くと満身創痍のバルパーは突然狂った様な笑いを上げた。
「そうか…貴様がネオギルドの連中共が言っていたジャンパーソンという奴か!」
「…奴等の残党にそそのかされて人の道を尚外れたか…」
「そうとも!私自身が無事であるのならまだ夢は潰えてなどいない!」
「先程も言った筈だ、それは夢ではなく只のお前の身勝手なエゴだと!」
そう豪語するバルパーをジャンパーソンと呼ばれたロボットは憐みと怒りの言葉をぶつけていた。
「なんとでも言うがいい!喰らえ!」
バルパーは腕を変形させ其処から数十本のナイフをジャンパーソンに向けて発射してきた。
「その程度なら!「ジャスティック」!はっ!」
対するジャンパーソンは左腕を展開し其処から警棒状の武器を取り出し目にも止まらぬ速さでバルパーが飛ばしてきたナイフを全て叩き落とした。
「何だと!?」
「少年、これを受け取り給え!」
「え?…」
驚くバルパーを余所にジャンパーソンは回収していた聖剣の因子を木場に手渡した。
「それは間違い無く君の仲間の形見でもある筈だ」
ジャンパーソンは木場にそう言い彼は因子を抱き締めながら呟く。
「…僕はずっと思っていた…同士が聖剣への復讐を願っているのだと…けど違う!第二、第三の僕等の様な不必要な犠牲を出さない為にバルパー・ガリレイ!お前を討つ!」
『僕達は大丈夫だから…』 『一人一人では駄目だったけれど…一緒に聖剣を超えよう…♪』
「これは…聖歌?ダメージはないようだが…」
「ううん…これはきっとあの先輩に向けての本当の祝福だと思う…」
『相棒、あの者は至ったのだ』
ふと聖歌のような物が聞こえ榊さんがそう呟いた後、ドライグがそう答える。
真逆!
「答えてくれソードバァースゥー!【聖魔剣(ソード・オブ・ザ・ビトレイヤー)】!」
木場は禁手に至ったのだ。
それも亜種であろう形の。
「そんな馬鹿な!?相反し合うだけの筈の聖と魔が入り混じることなど!?…は!もしや!…それならば説明がつく!」
それを目にしたバルパーは驚愕し何かに思い当たる。
「三大勢力の戦争で先代魔王だけでなく!…」
ヒュッ!とコカビエルの投擲した光の槍がバルパーに飛んでくるが彼はナイフで叩き落し言葉を続ける。
「神ヤハウェ様も既に死しているという事実に他ならない!」
と言った。
「そんな!?…」
「主が…」
「そんな馬鹿な事が!?…コカビエル!バルパーの言った事は本当なのか!?」
バルパーの言葉を聞いた教会組は目に見えて絶望していた。
「どうせ戦争を再開するのだから最早意味は無いな…そうとも!あの戦争で先代魔王も神も倒れたのだ!
だからこそ聖と魔のエネルギーのバランスが崩壊しそこの聖魔剣が生まれたのだ!」
「…正に神の悪戯とでもいうものか…」
「俺は戦争を再開し今度こそ我等堕天使こそが覇権を握るに相応しいと証明してみせるのだ!」
コカビエルはそう宣言し再び光の槍を投擲しようとしてきたが…
「「そうはさせないよ!」」
突如俺達以外の声が聞こえてきた。
「何者だ!?」
「私達は!…」
「「レッツゴーフィーバータイム!」」
今度はそんな掛け声が聞こえ姿を現したのは…
「レッドエンジェル!」
「お、同じくブルーエンジェルです!」
「そして私はホワイトエンジェルよ!」
「「三人合わせて快盗天使ツインエンジェル只今見参!」」
突如現れた三人の少女は変身しそう名乗りを上げた。
「快盗天使…」
「ツインエンジェルだと!?…ふふふ!そうか貴様等があのふざけた予告状を送り着けてきた者達か!」
「コカビエル!あんたがローマ法王庁から人類の宝物まで奪った事は分かっているの!
とっとと返しなさい!」
「聖剣のついでに盗っておいたコレの事か?」
ホワイトエンジェルにそう言われコカビエルは懐からある物を取り出した。
「アレは?」
『恐らく聖遺物の類だろう…凄まじい力を感じる!…』
コカビエルはそんな物まで!…
「盗ったはいいがこれはほんの断片でしかない…残りの欠片を寄越せ!」
「お断わりよ!邪な願いなんて叶えさせない!大人しく返して!」
「ほざけ!似ヒ天使如きが!」
「これ以上の会話は無用みたいですね!では此方も手加減致しません!」
三人の天使とコカビエルは戦闘態勢に入った。