EPⅩⅢ「俺達、会談します」
Side一誠
コカビエルら戦争派が引き起こした聖剣事件解決から二日後
「三勢会談…ですか」
「ええ、先日のコカビエル達の事件もあってかこの学園で緊急に開かれる事が決定したようです」
ソーナ会長から俺達はそう聞かされる。
「事件の当事者である人間である榊さん達にも参加してもらう事にはなりますが…」
「分かったわ」
「それと一誠君、貴方の御義父さんにも是非来てもらえるようにお願いしてもらえますか?」
「わ、分かりました。丁度その日は確か学園の授業参観日でもあるので伝えておきます」
この場合、一応義母さんにも一声かけておいた方が良いかもしれないな。
「…」
「…榊さん?」
瑞樹は暗い表情をしていた。
ああそうか、彼女には来るべき親がいないから…これは義父さん達に一言言っておくべきだな。
~参観日及び三勢力会談当日~
「つ、疲れたぁー…」
「あっはっは!やっぱり凄えな!玲先輩は」
ま、真逆義母さんが変装すらせずに教室を訪れるとは思わなかった。
真っ先に気付いた子猫ちゃんを筆頭に義母さんのサイン&握手会が始まってしまい軽くパニック状態になって沈静化させるのに一苦労した…。
「俺も疲れたぜ…」
匙の方はどうやら現魔王の一人である会長のお姉さんが何故かコスプレで来ていて撮影会になり此方も鎮めるのに苦労したのだとか。
会長もちょっとげんなりしていた。
そこまでなのか。
「会長、お時間です」
「!」
遂に三勢+α会談が迫ってきていた。
その頃、Side健治
「糞が!…」
何が一体全体どうなっていやがる!?
俺はオリ主の筈なんだ!
それなのに望み得た自身の能力である<直感回避(ストライク・ヴィジョン)>に覚えの無い制約があった上に原作に出てこない筈の見知らぬキャラまでもが出てきて俺のハーレム生活を邪魔してきやがる…それに見下し続けていなくなった筈の一誠の野郎も見た事も無い力を持っていやがってリアス以外が俺になびかない。
健治は理不尽でしかない怒りをぶつけていた。
「防御は最大の攻撃なり」という言葉があるが彼はその意味を己に都合が良いように解釈し無駄な自意識過剰をしているだけに過ぎず、転生悪魔となってからも己を鍛えるなんて事は一切やっていない。
又そんな彼はもう一つ己に不幸が降りかかろうとしてきている事を知らない。
それが彼を転生させた神の勘違いというポカによるものだとは…
大会議室 Side一誠
「…発端となった事件の顛末についてはこれで以上です」
「ありがとう。では会談を進めよう」
愚レモリーだと自分達に都合の良い報告しかしかねないと会長が三大勢力のトップ陣達に報告していた。
「そんじゃあ、俺達で和平条約結ぶとしようぜ」
堕天使勢力のトップであるアザゼルがそう言う。
「そうですね、このまま争い続けたとして待っているのは互いの惨めな滅びだけ…」
天使勢現トップである大天使ミカエルが同意の意を示す。
「それに充ってシトリー眷属に居る赤龍帝、堕天使側に居る白龍皇に意見を聞きたい」
「俺は強い者と戦えれば良い」
愚レモリーの兄である魔王サーゼクスが俺とヴァーリに説いてくる。
その前にアンタの妹どうにかして欲しいんだが…
ヴァーリはあっけらかんとそう答えた。
てかこっち見て言うんじゃない!
「俺は…ソーナ会長の眷属でありますが、同時にこの場に居るアイドル達のプロデューサーもやっております。
人に笑顔と感動を届ける。
そして平和が一番だという事は支極当たり前な事であります。
俺はそんな世界であり続けて欲しいと願っています!」
俺は自分の思いを告げた。
「たはは、こりゃあ一本とられたな。
グレモリーのポーン君も見習うべきじゃないか」
「五月蠅いわねアザゼル!健治は強くなるわ!」
「そうかぁ?(あのポーン小僧の力、確かストライクヴィジョンとかいったか?
只の未来予測回避の術にしては何か異様な力を感じるぜ…。
そしてうちの馬鹿共に狙われたシトリー眷属の元シスターからも何かが…何かとんでもない事にならなきゃ良いんだがな…)」
「?」
アザゼルがそう言うと愚レモリーはキレて反論するが説得力が皆無。
一方のアザゼルは健治の能力とアーシアが放つ異様さについて疑問を持ち、同時に不穏さを感じていた。
当のアーシアは首を捻っているが。
「では話が纏まった所でこの場を以て和平を…」
「「!?」」
そうトップ陣が宣言しようとした時、違和感が俺達を襲った。