Side一誠
俺がシトリー会長の変異兵士の転生悪魔眷属となり生徒会入りする事になり、歌の少女榊さんが会長の計らいで駒王学園に編入する事になった翌日の事
「なあドライグどう思う?」
「『何だ相棒、もしや榊瑞樹の事か?』」
色々な事が一辺に起きてあまりよくは眠れずに早朝早々から目が覚めた俺はドライグに質問していた。
「ああ…榊さんは神器を宿しているのか?」
「『いや…俺も調べてみたがその様な反応は感じ取られなかったな…』」
「へ?…という事は真逆!?…」
ドライグの返答を聞いて俺は訝しむ。
「『ああ…相棒、恐らくお前の義母と似た様な特殊な能力を持ち得ている可能性が非常に高いとみている。
最もそれを覚醒させる方法は俺にも分かりかねんな…』」
「マジかよ…」
ドライグの言葉を聞いて榊さんが義母さんと同じ様な特殊能力を持っている可能性がある事に驚いた。
「『…それより相棒は時間の方は大丈夫なのか?』」
「あ…生徒会室の朝の掃除やっとかないとならないんだった!」
ドライグに指摘されて俺は家を出た。
「青春やなあー…」
登校直後
「あ、プロ…じゃなかったイッセー早いな!何があったん…?」
「?いや色々あって生徒会入りする事になったからいつもより早くなっただけだ。
そういう舞さんこそ早いね」
「あたしゃらぶドル目指してっからな!」
「はは…怪我しないようにな」
「分かってらい!」
登校すると一足先に開放されている体育館でアイドルの修練をやっている舞さんと遭遇した。
ふと俺を見た彼女の歯切れが悪かった様な気がしたが…
「イッセー…なんでアンタから悪魔の気配がしてくるのよ…」
別れ際舞さんがそんな事を呟いたのも露知らず…
~掃除を終え朝礼後~
「…」
「お?…」
榊さんは会長の(以下略)によって俺と同じクラスに編入されてきた。
HL後はあまりクラスの皆と打ち解ける事はせずに一匹狼のようだった。
「なんだなんだイッセー~、お前榊さんの事狙ってんのか~?」
今朝の様子とはうって変わって舞さんがからかってくる。
「ああ、らぶドルの三期候補生にな。
何度か断られているけど…」
「からかいがいのない奴…そっか、榊さんがアタシ達の仲間になってくれるように祈ってやるぜ!」
「祈るだけかい…」
「ウソウソ、アタシの方でも放課後にでも彼女に声かけてみるよ」
「頼む」
女の子同士じゃないと分からない事もあるだろうから舞さんの申し出は有難かった。
さてと俺は勉強合間に候補生達のスケジュール調整でもするかな。
だがこの後事件が起きるとは知る由もなかった。
それから放課後、Side舞
「…イッセーは…アタシの…アタシ達のプロデューサーなんだよな…たとえ悪魔でも…」
とある事情によってアタシは悪魔の存在を知る事になった。
そのおかげで駒王学園にも悪魔が居る事は知っていたけど真逆イッセーが、プロデューサーが悪魔になっていたのには驚きもあって一瞬悲しくなってしまった。
アタシが持ってしまった力が何時か彼の事を傷付けてしまいそうで怖かったからだ。
それでもアタシ達三期候補生の事を第一に考えてくれるプロデューサーはプロデューサーだ。
アタシが…アタシがプロデューサーの事を守ってみせる!
「あ…」
「よっす、榊さん一緒に帰ろ!」
そう決意しているとギター抱えて校舎から出て来た榊さんと目が合い誘った。
「えっと…」
「付き合い悪いといけないわよ!」
「ちょ、ちょっと!?…」
アタシは半ば強引に榊さんの手を引いて学園を出た。
商店街に出て数分後
「おっ?クレープ屋台出てんじゃん!
榊さんは何が良い?友達記念で奢るわ」
「じゃ、じゃあイチゴ味を…」
「オッケー!」
クレープ屋が出ているのに目がいったアタシは榊さんとの話を弾ませようと思い買いに向かった。
その間にかなり厄介な事態に巻き込まれる事になるとは思わずに…
Side瑞樹
「…歌おうかな…」
訪れないと思っていた高校生活が思わぬ形で始まりクラスメイトになった野之宮さんに強引に町に連れ出された私。
野之宮さんは屋台に行っちゃたしこのまま待っているだけなのも癪なのでその間、路上ゲリラライブをやる事にした。
「♪~」
私は歌う…此処からでは一切も届かないと分かっていても私は此処に居ると嫌でも認識させんが為に。
「お姉ちゃん早く早くー!」
「ア…アンマリハシルトアブナイデスヨ」
私の歌を聞いてやってきたであろう男の子と明らかに日本語ではない言葉を話す修道服を着こなした金髪の少女。
「あたっ!?…」
「アッ!?」
「わあああーん!」
案の定、走ってきた男の子が躓き盛大に転んで擦り傷を作ってしまい大声を上げて泣いてしまう。
「ちょっとだいじょう…ぶ?…」
「ホラ、モウダイジョウブデスヨ!オトコノコナンデスカラアマリナイテハイケマセンヨ」
「え?…」
私は思わず立ち上がり男の子の手当てをしようと駆け寄ろうとしたが修道少女が男の子の傷に手を当てたら光が出てみるみるとうちにすっかりと治っていくではないか。
その光景に思わず私も男の子も固まっていた。
「い、今のは一体?」
「?」
言葉が分からない為か首を傾げる少女、其処に
「お、迷子の子発見!」
「まさおちゃん!」
「あ、ママ!」
あの人が現れた、男の子の母親であろう女性と一緒に
「本当にありがとうございました!」
「いえいえ」
「お姉ちゃん達またね~!」
「う、うん…」
私は親子に向けて手を振った。
親子と別れ、Side一誠
「…」
「…」
「?」
迷子の子を探している奥さんと遭遇し共に探してあげ件の子を発見する。
其処に偶然にも榊さんがいた上に見知らぬシスターの美少女もいた。
上手く言葉が出ず無言だった俺達にシスター少女は首を傾げていた。
「そ、そういや君は?」
「わ、私はシスターのアーシア・アルジェントと申しましゅ!?か、噛んじゃった…はううー…」
「アーシアっていうのか」
「え、言葉分かるの?」
「ああ、俺あれになったからさ…」
「成程、理解したわ」
「だからな…アーシアはどうして日本に?」
転生悪魔となった事で言語が理解出来るようになり、不思議に思う榊さんに説明。アーシアと名乗ったシスターに俺は尋ねる。
「この町の教会に派遣されたもので…ああ!?私も道に迷ってたんでしたあー…」
アーシアは思い出したかのようにそう答えた。
教会だと?…俺は怪しみドライグに念話する。
「『ドライグ…この町の教会は確かもう…』」
「『ああ…既に廃教会も同然の筈だ…恐らく先日襲撃してきた堕天使が関係有るかもしれないな』」
「『そうか…恐らく彼女ははぐれ扱いのシスターで何かを切欠に呼びつけられたか』」
「じゃあ、案内するぜ」
「良いんですか?」
ドライグとの念話を切り、俺はアーシアを教会へと案内する事にした。
「榊さんお待たせー!ってあれ?プロデューサーじゃん偶然!…ってその子は…」
動き出そうとした矢先にクレープ両手に持った舞さんが現れアーシアの事を睨んでいた。