ハイスクールLMi×SH×D   作:カオスサイン

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悪魔なプロデューサーとアイドル達の日々
LiEPⅠ「俺、駆け回って知ります/飛び込み参加ですか?」


Side一誠

シスターアーシアの神器を奪おうと画策した堕天使を討伐した翌日、俺は榊さんと舞さんに彼女達が行使した力と召喚された氷狼と青いドラゴンについて聞いた。

「わふわふ!」

「あ、コラ!ジロージッとしてろってば!…」

「グーzzz」

「えっと…セイオウ寝るなら新しく買ったケースの中で…」

「何この光景は…」

ちなみに当の召喚獣達は最初目にした時よりも遥かにミニマムな可愛らしいサイズで過ごしていた。

当人達にすらも分からない事が多いらしく、ドライグいわく神器と似て異なる不可思議アイテムみたいだ。

セイオウという名前は本人から聞いたらしい。

そして、それから翌週、事務所の一仕事終えた時の事だった。

「え!?…それは本当ですか!?」

「うん、急遽本人達からの強い希望もあってね「ショコラ」による期間限定復活ソロライヴが三日後に開催する事が決定した!」

「おおー!」

「また素敵なお姉様方の素敵なライヴを観る事が出来るのですね!」

智弘先輩から元らぶドル第1期生であった北条 美奈さん、知奈さん姉妹によるユニット「ショコラ」による正に数年振りに期間限定復活ライヴをやる事を聞かされた。

この報に末っ子でありショコラの様なアイドルを目標としている比奈さんは一層目を輝かせていた。

候補生達も特別招待で視れるから勉強になるな。

だがしかし…ライヴ当日になってあの様なアクシデントが発生するとは思っていなかった。

~「ショコラ」ライブ当日~

「なんだって!?まだ美奈達が来ていない!?」

「ええ!?」

スタッフさんから智弘先輩へとなんと開始三十分前に迫っても未だに本人達が楽屋にすら来ていなく連絡も取れていないとの予想外な話を聞かされる。

「ど、どうするんですか!?ライヴ開始までもう二十分切ってますよ~!」

「どうするっていってもなあ…比奈さんの方はどうですか?」

「こ、此方も全然繋がらないです~…」

真逆の最悪だともいえる事態に俺達は頭を抱えた。

今更中止になんて出来ない。

全く連絡が取れていない点から何かしらの事件に巻き込まれた可能性が非常に高いな…よし…

「『ドライグ、俺達以外に付近で魔力反応はあるか?』」

「『ああ、今しがた奇妙な反応をいくつか感知した』」

ドライグがそう言ったので恐らく北条さん達はそこにいるであろうと確信し告げる。

「俺、ちょっくら探してきます!」

「え?でも待ってるお客さん達の事はどうすれば?…」

比奈さんが不安を口にする。

それも問題だな…

「それについては一つだけ考えがある。

イチかバチかの賭けにはなるが…」

智弘先輩がそう話を切り出す。

「ええ!?わ、私達がですか!?…」

それは美奈さん達が会場に着く迄の間、繋ぎの前座として第3期候補生達にこのライヴの舞台に立ってもらうという提案だった。

成程、候補生達の良い宣伝にはなる…がほとんどのお客さんはショコラのファンなのだ。

そのファン達に受け入れられなければ只の悪手でしかないが…これはもう彼女達次第という事になる。

「良い案だとは思いますよ」

「プロデューサーさん…」

俺が先輩の案に乗ることを了承すると比奈さん達はまだ不安に感じているのか渋っていた。

「大丈夫だ、今迄やってきた経験を生かせばきっと上手くいく筈だ」

「…分かりました、絶対にお姉様達が来るまで私達で舞台を繋いでみせます!」

「プロデューサーがそう言うんならやってみせるよ!」

俺の説得に不安を取り払ったのか比奈さん達は決意してくれた。

「では、行ってきます!」

「お姉様達をお願いしますね!」

俺は美奈さん達を探しに外に出た。

其処で

「ン?」

「あ…」

偶然なのか榊さんとばったり遭遇した。

彼女の手には俺が個人的に購入して渡していた今回のライヴチケットが握られていた。

「来てくれたんだ」

「ええっと…ちょっとだけ気になったから…」

榊さんは少し恥ずかしそうにしながらそう言ってきた。

「それより何かあったの?」

「ああ、ちょっとトラブルが発生してな…あ!」

俺はちょっと良い事を思いつく。

「榊さんちょっと頼みがあるんだ!」

「え、何?!」

「詳しい事は俺の先輩か舞さんに聞いてくれればいいから!

君にしか頼めないんだ!」

「ちょ、ちょっと!?…」

俺は少々強引に榊さんの手を引いて一度会場内に戻り楽屋へと連れていった。

「アレ?プロデューサーもう戻ってきてって瑞樹!?」

「彼女を頼んだ!」

「あ!?ちょっと…」

俺は即座に外に出て美奈さん達の捜索に乗り出した。

 

Side舞

「ええっと…」

「瑞樹が来ているなんて思わなかったけどプロデューサーの奴~」

「あの、その方は?」

「ああ、つい最近うちのクラスに編入してきた子だよ!」

「あ、榊瑞樹です…」

「よ、よろしく!」

プロデューサーの奴~そうならそうと早く言えよなー!

彼女が加わってくれるのだというのなら歓迎する!

それじゃあ、アタシ達の初舞台にいくとしますか!

 

Side一誠

「ドライグ、反応地点は此処か?」

『ああ、間違い無い』

ドライグの探知を頼りに辿り着いたのは一町先にある公園だった。

だけど何処か様子が可笑しい…

「「うう…」」

「お、おい!?大丈夫か!?」

『どうやら極僅かばかりにあった魔力を何者かに吸い取られた事による一時的な症状だろう』

この公園に遊びに来ていた数人の子供達が苦しそうにして倒れていたので慌てて駆け付けた。

ドライグの言葉通りだとすると恐らくこの現象を引き起こした元凶と何らかの力を持っている美奈さん達が戦っている筈だ。

一体何処に?…!見つけた!

 

Side美奈&知奈

「あーもう!なんだってこんな大事な日に限って~…」

「ぼやいた所で仕方がありませんわ美奈姉様」

「でもどうして急にアイツ等が?…」

「それもそうですね…先代魔王の悪意はあの時、私達の手で封印した筈…今更魔族の方達が反抗する意味はないのに…真逆…」

「え?何々?」

「これは私の推測でしかありませんが恐らくはより以前の代の魔王が関係しているのかもしれません…あるいは別に…」

「ええ!?」

「事の次第はシン様に聞かないと分かりませんが…今は此処を突破して会場に向かいますよ!」

「ええ、ファンの皆を待たせちゃってるしね…!」

久し振りのライブに向かっていた途中で魔の者達に絡まれ私は愚痴を零す。

冷静な知奈の出した推測に私は驚きを隠せない。

だったら私達がまた…!

「『レイジング』…」

「お姉様後ろ!」

「!?しまっ…」

「グギャー!」

魔法詠唱の隙を突かれてしまい、新たに召喚された魔獣の存在に気が付かず背後に回り込まれてしまった。

それに気付いた知奈が警告を発してくるが、防御が間に合わない!…

其処に

「おらあ!」 【BOOST!】

私達が最近知った男の子が魔獣を殴りつけて吹き飛ばした。

「君は麗ちゃんの!…」

「話は後です!今は此奴等を片付けて早くに!」

「分かったわ!」

男の子に促されて私達は再び詠唱する。

 

Side一誠

推奨戦闘BGM「Grouthofmind」♪~

「あの二人の力って…」

魔法少女らしき衣装を纏って戦っていた美奈さん達を見つけた俺は倍加をしながら戦いに介入した。

「一誠君!私達の魔法で一気に片をつけるからそれまでお願い!」

「分かりました!ドライグゥ!」

【EXPROSION!】

「どりゃあああああ!」

善石状態になって俺は魔獣に一撃を叩きつける。

「一誠君!詠唱完了です!【レイジングノヴァ】!」

「【カーディナルブライティア】!」

「「!?!?!?」」

合図を受けて俺が飛び退いた直後、二人が放った炎と光の奔流が魔獣の群れを離散させた。

「急ぎましょう!」

「「ええ!」」

魔獣の全滅と周囲の被害が消えた事を確認し俺達は会場へと急いだ。

 

一誠が会場を出た直後まで少し遡って…Side3期候補生

「急な形だけど打ち合わせ通りやれればいい。

ショコラのファンを取り込めるかは君達次第だ」

「よし!皆いこう!」

「「おー!」」

「お、おー…」

智弘前Pの激励を受けてとりあえずショコラの二人が来るまで1期生、2期生の持ち歌を急遽用意された衣装に着替えたアタシ達が歌って繋ぎの前座を披露する為初舞台に上がった。

『♪~』

「は?…」

「おい!どうなってんだ!?」

「俺達はショコラを観に来たんだぞ!」

「話が違うぞ、ひっこめー!」

「…」

明らかに流れ出してきた歌が違っている事に気付いたショコラファン達が口々に舞台に上がったアタシ達に罵声を飛ばしてくる。

うう…こうなる事は分かってはいたけれど…兎に角歌うしかない!

「へえ…何やら事情があったようね…それにあの子もいるじゃない。

きっとイッセーちゃんか智ちゃんの考えね」

ふとそんな呟きが聞こえた。

その主はプロデューサーの知り合いのPさんである連凰さんだった。

ライブを観に来ていたみたい。

あの子とはきっと瑞樹の事だろう。

そして

「待て…なんか良くないか?」

ライブの観客の一人がそう言った。

「へ?…た、確かに推せるかもしれない!」

「俺、あの子のファンになろうかな!」

「ってかあの水色ツインテの子って確か…そうだ!ショコラの末妹さんだ!」

「ホントか!?」

「マジマジ!ってか真のファン名乗るならそれくらい知ってて当然だろ!」

その一言を皮切りに他の観客達も一変して耳を澄ましてくれる。

比奈の事に気が付いた人もいてウソみたいに評価を覆えされたこっちも戸惑いを隠せなかった。

そして歌い終えると\( 'ω')/と拍手大喝采が起きた。

隣の瑞樹を見てみるとどこか晴れたような表情になっていた。

これはプロデューサーの狙い通りとなったのだろう。

そう思っているとスポットライトが突如消える。

「!」

これはもしや!…

『皆ぁー!大分お待たせしちゃってゴメンねー!』

『こっからは私達のライヴを楽しんで下さいね!』

『あ、ライヴの後に重大なお知らせがあるからそれもお楽しみにね!』

しばらくして再びスポットライトが照らされライヴ衣装に身を包んだショコラの二人がステージに漸く姿を現すやいなやどっと歓声が沸き上がった。

そしてライヴが終わった直後、彼女達が飛び入り参加したアタシ達候補生の事を観客達に紹介してくれ、それを聞いた観客達からのまたどっと沸き上がってきた応援してくれる声にアタシ達は嬉しく思うのだった。

 

 

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