EPⅦ「俺/私達、巻き込まれました!?」
Side一誠
ショコラのライヴにて想定外のアクシデントにより3期生が飛び入り参加した翌週の事であった。
「えっと…」
「「はあー…」」
「ウフフフ…」
愚レモリーに会長達と一緒に呼び出されたと思ったらいなや自分達が行うレーティングゲームに助っ人として参戦しろと言ってきた。
友のよしみでいる会長は兎も角として他のシトリー眷属の皆は嫌な顔をしていた。
其処に愚レモリーの婚約者だというライザー・フェニックスと名乗った焼鳥男が現れる。
どうやら婚約をかけてのゲームらしいな。
どうなろうが俺達には全く以て関係無いのだが。
愚レモリーと一方的な愛の語らい(笑)をした焼鳥野郎が俺の事を心配してついてきていた榊さん達に気付いてナンパしてきたので止めに入る。
其処に先日のお礼を兼ねて俺達を訪ねて学園に美奈さん達がやってきたのだ。
ふと焼鳥野郎の眷属の内の数人がどうやらショコラのファンだったようで美奈さん達の姿を目にすると物凄い勢いで彼女達にサインを要求していた。
「この間のライヴはそこの色ボケ主のせいで行けなくてすみません!」
「ぼ、ボケ!?…」
「あ!貴方は確かラストライヴの時も来てくれてた!」
「覚えていてもらって嬉しいです!」
さりげなく主をディスりながら三棍棒を背にからった小柄な茶髪の少女がそんな謝罪をしながらショコラの二人にサインを貰っていた。
どうやら美奈さん達も以前のライヴでの事を覚えていたようだ。
「待て!以前にも増してユーべルーナとカーラマイン以外の眷属達がよそよそしくなったと思ったらよもやアイドルなんぞという下らんお遊びに染まっているとはな!」
「貴方達、ライザー様の眷属としてのご自覚がありまして?」
焼鳥と彼の女王、彼女がユーべルーナだな、アイドルの事を馬鹿にしてきた。
「脳筋なカーラは兎も角、生き遅れ思考のオバ様なユーべルーナ様は黙っててよーってか何?醜い嫉妬ですかにゃ~?」
「なっ!?…」
「図っ星にゃん~!」
「あ、貴方達ねえ!…」
ネコミミの双子がユーべルーナを煽る。
ユーべルーナは青筋を立てるも猫姉妹はまるで意に介していない。
ってか以前にも増してって事は焼鳥野郎は眷属に距離置かれてる自覚あんじゃねえのか?
兎に角だ。
愚レモリーを助ける気は皆無だが負けられない理由は出来た。
「だったら私達も参加させてもらっても良いですよね?」
「「え?」」
目に見えて冷静を保っていた知奈さんが苛立ちを見せていた。
自分達だけでなく後輩やファンをも馬鹿にされたのが流石に頭にきたみたいだ。
美奈さん達が戦える力を持ち得ている事に会長達は驚いている。
先程の女王と喧嘩状態になっていたライザー眷属の子達も憧れの人が参戦することを聞いて委縮していた。
「良いだろう!どうせ駒が増えた所で俺の勝利は揺るがん!」
「そっちこそ吠え面かかせてやろうじゃない!」
さも勝ち誇った顔で焼鳥野郎は十日後のゲームを申し込んできた。
後よ愚レモリー、お前と糞兄貴には全く以て期待していないから。