魔獣創造って最強だよね   作:超高校級の切望

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セラフォルー

「ミカド、あそぼ、あそぼ………」

 

 授業参観日。学校に向かおうとすると黒いゴスロリ姿の幼女がミカドの前でピョンピョン跳ねる。前が大胆に開かれており、胸の部分にバッテンシール。

 

「───オーフィスか。爺の姿から変わってるから誰だか解らなかったぜ」

「ん。ミカドおんなすき。おんな、わかいほどいいとわれきいた。ミカド、これであそんでくれる?」

「うーん、オーフィスの中の女好きと俺の女好きに大きな違いがあるな」

「───?」

 

 オーフィスと呼ばれた少女の言うおんなすきは、多分女とよく一緒にいる、といいたいのだろう。だがミカドは姦淫を司る悪魔の因子を持つ故に性行為が好きなのだ。世界に一匹しかいない、番持たず性別のない彼もとい彼女には解らないのだろう。

 

「てか遊んでって、他に遊んでくれる奴いねーの?」

「かねのきれめはえんのきれめ………あいつらおかねくれない。げーむかえない。われもうしらない………そもそも、われあつめてない。むこうかってによってきたくせに、われになにもしてない」

「ところでそのやけに辿々しいしゃべり方は何だ?」

「キャラ作り。ルフェイが教えてくれた」

「あー……なるほど。悪いがこれから学校なんだ………帰ったら遊んでやるから家で待ってろ。あ、リリスとは話すなよ?いらん知識植え付けられるぞ」

「ん。われひつようなちしき(おもにげーむのこうりゃくとしんさくすいーつ)あればほかのちしきいらない」

「え、今のどうやって発音した?」

 

 口は動いてない。間があったわけでもない。なのに含まれた意味が理解できた謎の発音に驚愕するとオーフィスはむふー、と胸を張った。無表情で。

 

 

 

 

「良いですか~。今から配る紙粘土で好きな物を作ってください。貴方達の脳内のイメージを表現するんです。そんな英語もある」

「ほう、俺たちゃ言葉が統一されてるから、こういったことはやらねぇが、言葉ってのは奥が深いんだな」

 

 英語教師の言葉に感心したようにほーう、と顎に手を当てるアザゼル。外国人風の見た目をしたアザゼルの言葉に誰もがねーよ、と心の中で突っ込む。

 

「Let's try」

 

 仕方ないので造ることにする。とはいえ、何を作るか。取り敢えず粘土をいじる。そのうち頭の中に何か浮かんでくるだろう。アーシアはフリードを造っていた。かろうじてフリードと解る程度の出来だが、じっと眺めてえへへ、と笑っていた。

 ゼノヴィアはデュランダル。イリナは下手すぎで解らないが、多分クラゲ。と、不意に視線を感じる。みれば窓硝子にべったり張り付いた魔人やオーフィス達。

 

「……………」

 

 その中で一番フィギュア映えしそうなペスト(フル装備Ver)を造った。ペストが感極まって震えている。

 と、不意に騒がしくなる。魔人達が原因ではない。彼等は一般人達には見えないように術を己にかけている。

 発生源は、イッセー。リアス・グレモリーの裸婦像を造っていた。そう、裸婦だ。仮にも自分の主の裸姿を粘土で再現するのはどうなのだろうか?と思うアーシアとゼノヴィア。誰かがここまで再現できるほど体を堪能したのね?と言うと更に騒がしくなり、イリナは顔を赤くしてゼノヴィアとミカドを交互に見る。

 ミカドは人形の神に命じて粘土で遊んでいた。

 

 

 

 

 昼休み、購買で買った唐揚げをポーイと池に投げるとザバリと飛び出したオーフィスが喰らう。そのまま水底に潜り姿を消した。一つ食ってからもう一度投げると再び飛び出してきた。

 ロシアンカラアゲは最後の一つ。先程食べたのはオーフィス。

 パクリと食べる。辛かった。

 池からあがったオーフィスは体をぶるぶる振って水気を払うとトテチテトチテと歩いてくる。視線の先にはデザートとして買ったゴマ団子。片手にとるとあー、と口を開く。

 投げると器用に口でキャッチして去っていった。

 平和だなぁ、と思っていると何やら騒がしい。聞こえてきた単語は、魔法少女撮影会。

 魔法少女?と首を傾げ知人の顔が二人ほど浮かび、気配を探ればその知人の一人だと解る。せっかくなので顔を見せに行くことにした。

 

 

「だからよぉ、学校は撮影会場じゃねーんだ。そんな格好で来るんじゃねーよ」

「でもでも、これが私の正装だから☆」

「脳腐ってんのかクソマ○コ」

 

 ガリガリと頭をかくのは愛娘の一人王神辰。シンは面倒くせぇなぁ、まあ、教師としての体面は果たしたよなぁ、と微塵もやる気の感じられない態度。そこへ生徒会の匙元士郎がやってきて人垣を散らす。それをみたシンは欠伸をして去っていった。

 人垣が完全に消えると何時の間にかリアス・グレモリー達も居た。

 匙がリアス達に挨拶しているとソーナもやってきて、魔法少女コスプレ少女はソーナに向かって抱きついた。

 

「ソーナちゃん!見つけた☆」

「お、お姉さま!?」

「よおセラ、お前ソーナの姉だったのか」

「あ、ミッくん♪」

 

 ソーナが固まる中ミカドの話しかけるとセラと呼ばれた少女はぱぁ、と嬉しそうな笑みを浮かべ飛びつく。

 

「ぶ、部長、お姉さまって……」

「ええ、この人が現魔王の一人、セラフォルー・レヴィアタンよ」

「リアスちゃんお久しぶり☆サーゼクスちゃん達がこれなくて残念ね」

「ええ、本当に、来ると思っていたのですが………」

「え?だってお前もお前の兄貴も申請してないだろ?面倒ごとなくすための形だけの支配者とはいえ土地の管理者として、魔王クラスを無許可で入れるのはなぁ」

「私は申請したよ☆」

 

 某島に住む仮面の変態集団の決めポーズのように親指、人差し指、中指をたて目の横に持って行くセラフォルー。ゴロゴロと喉が鳴りそうなほど目を細めすりすりとミカドに額をこすりつける。

 

「………お姉様と、知り合いなんですね」

「うん!昔ね、魔法少女もののDVDを物色してたミッくんに出会って、そこから仲良くなったんだ♪」

「あの時、別の知り合いの力を借りるために魔法少女の知識が必要でな。ルフェイはものほんの魔女だけど相手は創作物で良くあるタイプが欲しかったらしい。で、調べ物をしてるとセラに会った」

 

 おかげで彼奴の協力を得られてメルヴァゾアぶっ殺せた、と昔を懐かしむ様子のミカド。メルヴァゾアってなんだろう?倒すには魔法少女の知識を欲している者が協力者に必要なようだが……。

 

「そ、それにしてもお姉様、その……距離が随分と近いようですが……本当に魔法少女関係の知り合い、というだけなのですか?」

「「いや、セフレ」」

 

 

 

 

「なんか俺とやってからセラもソーナも銀色も少し変だな」

「ああ、それ多分私のせいだ」

 

 疲れた姉妹を仲良く同じ布団に放置してきたミカドが呟くとリリスが応える。お前の?と首を傾げるとうむ、と頷く。

 

「貴族悪魔は私の肉片から生まれ悪魔でありながら秩序を良しとする。その結果が今の貴族、平民などに階級が分かれ管理体制が存在する悪魔社会。が、私は元々秩序を嫌う。その性質が奴等にもきっちり受け継がれ、私の因子を持つお前と交わることで活性化したのだろう」

「えーと、つまり俺は悪魔を発情させる、と?」

「欲に素直にさせるだけだ。性に奔放になったのは、単にお前が私たちとやって巧くなっていたからにすぎん。つまり味わいたいけど求めるのは恥ずかしい、という恥ずかしさが消えただけで求めてるのは奴等自身だ」

「淫乱なんだな」

「私の子孫だぞ?そして、私は奴等の祖だ」

 

 ジュースを飲んでいたミカドを押し倒し見るもの全てをその気にさせそうな艶やかな笑みを浮かべるリリス。そういえばそうだな、と笑う。

 

「んで、俺にもあるんだよな。お前の因子……」

 

 

 

「そうそうどうでも良いから忘れるところだった☆実はリアスちゃんの眷属、封印されてたんだけど今回の一件で解除されることになったんだよね」

「今回の一件?」

「騎士君の禁手が評価されたの。今なら危険な僧侶も制御できるんじゃないかって」

「?騎士の禁手と赤虫の実力になんの関係が?」

「実際はただの口実だよ☆近々天使、堕天使とも組むから自分達の戦力を少しでも上げておきたいんでしょ。彼、将来的には神クラスも停止できるだろうし……あ、その子時間を止める神器を持ってるのよね☆」

 

 時間、ねぇ。と髪で隠れた右目を押さえるミカド。

 

「ま、ここはミッくんの町だから、ミッくんの許可がないなら封印は解いても冥界に送還するけどね☆」

「必要ねーよ。うん、良いんじゃないか封印解除。俺にゃ関係ない」

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