魔獣創造って最強だよね   作:超高校級の切望

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序盤グロ注意


友達との晩餐会

「本日の料理は魔王の子孫の女体盛りだー!」

「どんどんぱふぱふ~」

 

 切り刻まれ焼かれた首なし死体を前に笑顔のミカド。対面に座るオーフィスはパン、とクラッカーを鳴らす。

 

「これ処女?私、食べるなら処女がいいんだけど。この際少女じゃなくても良いから」

「あ、血を先に抜いてるぞ。因みにこの年で処女だった」

「おとこにあいてされてない?かわいそー」

「んふふ。女の肉は胎盤が美味しいんですよね~。蛇に食わせればそれもそれで美味しいんですが」

「俺は普通に心臓が好きだな」

 

 他に囲むのは、金髪のアジア系の顔立ちの女に黒髪の東洋風の女性。

 

「けどミカド君は元とは言え生粋の人間なのに人型食うのに躊躇わないんですね?あ、カーミラさんもか」

「んー?食えるもんは基本的に食うぞ。こんなの豚肉とさして変わらんだろ」

「おやおや解ってませんね~。人型で知性を持つ生き物は、生きていた時を想像して食べるんですよ。その人生を自分が終わらせたという幸福感、これに勝るスパイスはありません」

「私は若い女の、未来を想像するわ。私が取るはずだった年を受け持ってくれるような気がするのよね。血はそのまま浴びて若さの元になるし、まさに捨てるところなしよね」

「いや、骨は捨てるだろ」

「われこつずいすき」

 

 これで本当に捨てる部位が消えた。

 

「妲己ちゃんは最近どう?いい男見つけた?」

「んー。最近の権力者って世間に逆らえないんですよねぇ。昔みたいに楽しむような処刑も出来ないし、退屈な世界になったものですよ」

「そうよね。好き勝手いきようとすると他の神話が黙ってないし。何で昔は散々あがめさせたくせに、今になって隠れるのかしら?」

「人間が自分達の予想以上に発展したからだろ。科学とオカルトが合体してメルヴァゾアみたいのが出たら困るだろうし」

 

 まああれは本当に偶然生まれたようなものだろう。そう簡単には生まれない。けど、主神クラス程度なら造れないこともない。

 

「でも人なんて簡単に絶滅できるんじゃないの?神様なんでしょ」

「日本じゃ荒御霊を崇めることで鎮める。その荒御霊は崇められることで神格を得る………ようするに、それがわざわざネアンデルタール人達の住む世界にやってきた理由だよ。崇められることで神格を得る……」

「でも日本神話はそのあたりどうでも良さそうですよね?布教しないし、外の神話見逃してるし」

「日本神話は数少ないこの世界生まれの神々だからな。いや、精霊に近いけど……後、興味ないのはインドもだぞ。ありゃ、システムが形と意志持った日本神話と似た存在だからな。だからこそ日本神話と本気で事を構えたい主神はいないし、シヴァは最強なんだよ」

 

 そういう意味じゃ、帝釈天もよくやる。システムからはずれ自身の我を優先するのだから。是非とも会いたくない。あのシヴァとやり合ったような奴に目を付けられるなんてごめんだ。昔より強くなったとはいえ、未だあの破壊神に勝てる姿は想像できない。

 魔人達ならどうだろうか?いや、彼等の創造主である自分がシヴァに勝つイメージが出来ないのに勝てるわけがないか。

 

「実力的にはメルヴァゾアの方が上のはずなんだがなぁ。何か、こう、あれだ……威厳がないからかな」

 

 そういう意味じゃ女にだらしなくそのせいで嫁が世間に迷惑かけまくってるゼウスとかは威厳のへったくれもないので自分の魔人が勝つイメージは出来る。

 

「シヴァもたまに妻に踏まれるくせに、威圧感半端ないんだよなぁ。つか、あの神妻に手を出さないだけだし」

「となると目下最大脅威はシヴァだけ?」

「ま、脅威も何も向こうは俺なんか狙わねーだろ。ほうほうていで逃げ出して片目を失うような相手だぜ?」

「フラグ乙www」

 

 

 

 

「冥界に来ないかって?」

「はい。夏休みの間、若手の顔合わせが行われ、北欧の主神もいらっしゃるのですが、その北欧の主神、オーディン様がシヴァ相手に片目を失うのみで逃げ延びた人間を見てみたい、と。ですから、その、よろしければ私の家に来ませんか?」

 

 血涙を流しそうな匙を無視して顎に手を当て考える。シヴァ相手に逃げ延びるって、自分でも結構な偉業だという自覚がある。だからこそ他の神話に目を付けられないように何時でも簡単につぶせるし監視もらくちんな三大勢力のみに教えたのに、どこからバレた?まさかシヴァが他の神話にわざわざ言うとも思えないし、謎だ………。

 

 

 

 

──夢と幻の赤いドラゴンさんがチャットルームに入室しました──

 

夢:ばんわー

 

∞:ばんわー夢幻ドラさん

 

眼:ばんわー

 

O:今日は少し遅かったな

 

夢:いや実はな、結構前から何時か攻めてくるんだろうと警戒してた場所が静かになってて、覗いてみたら警戒してた奴等がいなくなっておった。念のため調べてたら遅くなって

 

ア:ほーん、まあ何だ、良かったな

 

夢:ああ、肩の荷がおりた。これからは趣味にいきたいと思う。誰かおいしいお菓子とか知らぬか?

 

∞:我知ってる

 

夢:kwsk!

 

∞:こんど冥界いくことになった。その時案内してやる

 

金:あ、私の兄さんもいくそうですよ。一緒に行かないかと誘われたけどセフレと行きますと断ったら泣いてました(笑)

 

──666さんがチャットルームに入室しました──

 

6:獣

 

嫁:お、新規じゃな。ばんわ!

 

∞:獣?

 

6:我、獣、封じられし、獣。外、出たい。器、探す

 

夢:へぇ、見つかるとよいな

 

6:我見つけた

 

6:獣の王

 

6:三神を宿した器。空にする

 

6:手にする。我、新たなる自由を

 

∞:ちゅーにびょう?


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