魔獣創造って最強だよね   作:超高校級の切望

27 / 46
再会

 冥界で若手のレーティングゲームが行われるようだがミカドはこれっぽちも興味がない。

 なので用意されてるホテルだけ利用して、現在はフェニックス領。

 

「久し振りだなライザー。元気にしてたか」

「久し振り……いや、お久し振りですね。ええ、貴方の立ち位置が明確になったおかげでフェニックス家の名に塗られた泥を払えました」

 

 元よりはぐれ悪魔の侵入回数が多く、レアな神器と神滅具を持つ身でありながらレア神器のハーフ吸血鬼(ヴァンパイア)は制御の目処が未だ立ってないのに夜外に出る自由を許す、神滅具使いは力を十全に発揮しないなど部下を導く者としても「え、お前それは……」と思うようなリアスの現状を教えてもらったライザー。

 まあ部下に関してはリアスに責任はない気もするが悪魔社会全体から見れば力を使いこなせない部下がいる=主の実力不足なのでどのみちマイナスポイント。見てくれは胸もでかくてタイプだが気は強く、何なら心まではあなたに捧げないとかほざいて真実の恋(笑)して浮気(貴族的にOUT!)をしそうな不良物件であると聞き、家名に傷をつけられる前に婚約を解消したのに悪意ある印象操作に騙されたことにされて払拭するのだと恩人と戦わされた挙げ句、容赦なくボコボコにされてしまい社交界でしばし笑い者にされていたがミカドの立ち位置がリリスの後夫である事が解り評価は一転。

 人間なら見下すがリリスの縁者ともなれば別だ。その身を切り裂けば今の72柱が産まれ、その肉片からでも魔王クラスの悪魔を生み出せる膨大な力の塊。聖書の神が生み出した、肉持つ眷属。己を信仰する人間を生み出す為に作り出した完全なる女。そんな偉大で強大な女悪魔の機嫌を損ねる馬鹿は少ししか居ない。まあそれでも虎の威を借る狐め、と思い上がるバカはいるのだが。

 だが表向きに馬鹿には出来なくなった。それはライザーとして助かっている。

 

「俺に出来ることなら何でも。って、リリス様の後夫に貴族の三男如きが逆らえる筈もないですが」

「ハハハ。確かになぁ」

「………そこで嘘でも俺とお前の仲じゃないか、とは言わないんですね」

「え、なんで?」

 

 言う訳がなかった。相手王神帝やぞ。

 他人の女だろうと見てくれ良ければ平気で抱くし他人の迷惑より己の快楽を優先するし絡んできた奴は殺して娘の一人のお土産にしたり仲間達と喰ったりする。自分本位の、群れで生きる人間らしくない、生物らしい生物だ。生物の本質って自己の優先だよね、ライオンとか他のオスを子供ごと殺すし馬もボスの座奪うとボスの子を群れから追い出すし。

 それは偏にそれが出来る力があるから。

 逆説的に自分にはどうにも出来ない事はしない。獲物を狩りすぎたら食いきれなかった分が他の肉食獣の餌になるか、腐るだけなので必要以上に狩りを行わない肉食獣と同じく、ミカドは手を出したら後々厄介な事になる相手には手を出さない。パールヴァティーとかカーリーとか。

 つまり逆立ちしても自分の群れに勝てない悪魔達にミカドが遠慮することなどありえない。格下に対等の友達だぜ、と言うにはライザーはそこまで親しくないのだ。

 

「やあ、久し振りだね」

「ん?」

「───」

 

 そして、空間をぶち壊して現れた褐色ショタを見て瞬間ミカドは先程までの笑みを消し去り全速力で逃げ出した。

 

「壁が!?」

「相変わらず………いや、あの時よりも速い逃げ足だ。連れないね、まずは再会を喜ぼう」

 

 褐色ショタの片手に黒い光が生まれる。バアル家の滅びの力にも似た、しかしより濃密な破壊の力。近くにある壁や床、天井が消え去る。

 

「────!!」

 

 放たれる破壊の権能。実体化した破壊という理そのものの光。正しく神業に対して、ミカドは大量の魔物を生み出しぶつける。

 悍ましいまでの生命(いのち)の濁流と破壊の力がぶつかり合う。一瞬にして消し去られていく数多の命、刹那の間に生み出される100の命を消し去っていく破壊の力。と、僅かに勢いを失っていく破壊の力にミカドは視線を向ける。

 

神聖拒絶(セイクリッド・キャンセラー)

 

 

 

「あ、消し切れねえはこれ」




感想待ってます
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。