魔獣創造って最強だよね   作:超高校級の切望

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駒王の悪魔

 オカルト研究部。

 駒王学園二大お姉さまリアス・グレモリー、姫島朱乃、駒王学園王子木場祐斗、駒王二大マスコット塔城小猫の所属する誰もが入部を夢見て、入部条件が解らず去っていく謎の多い部活動。

 その部室で、くふぁ、とあくびする駒王学園皇帝王神帝。

 隣に座るのは彼の妹らしい駒王学園二大マスコットの一角王神舞。駒王学園白衣の天使王神命。教員にして駒王学園のごくせん王神辰は別のソファに寝転がり茶菓子を食ってる。

 そして、彼等の背後にはオロオロしているシスター服姿の美少女。

 対面するのは上記のオカルト研究部員と、新入部員駒王学園三大変態の一柱兵藤一誠。女に囲まれた帝を忌々しそうに睨んでいる。

 仲介役の駒王学園生徒会会長支取蒼那と副会長真羅椿姫、何故かついてきたがった匙元士郎。

 

「それで、私の領地に勝手に侵入したことに対して何か申し開きはあるかしら?」

「この紅茶まずいな。椿姫、何時もの抹茶頼む……ん?で、何だっけ?」

 

 リアスと朱乃の眉根がピクピク痙攣する。椿姫ははぁ、とため息を吐いて抹茶を入れる。ちなみに抹茶は紅茶や緑茶より健康にいいのだ。長生きの秘訣である。

 

「領地に勝手に侵入した事よ……ここは悪魔の領地、何処の勢力か知らないけど、勝手なことが許されると思って?」

「えー、逆逆。俺が住んでる世界の、俺の住んでる町に、後からお前等が来たんだよ。自分の領地って、お前この辺りの土地買ったの?ちなみに俺の家は土地ごと買った私有地だ」

 

 なんなら書類持ってきてやろうか?と椿姫が出した抹茶を啜るミカドに、リアス達はますます不機嫌そうなオーラを醸し出す。

 

「裏の世界について知ってるなら、暗黙の了解というものがあるでしょう!?ここにすむ以上、その私有地だって私達の借り物に───!」

「そっちこそ日本神話からの借り物だろうが。何言ってんだ」

 

 あくまで領地経営の練習であって実際の領地ではない。流石に、日本神話もそこまで許していない。日本の神々は割とドライだ。祈らぬ者にも祈る者にも手を差し伸べてやるのは稀。だからこそ各地に妖怪伝説が生まれる。そんな日本神話でも、流石に悪魔達がここは自分達の領地ですー!借りたんじゃありませーん!貰ったんですー!なんて言ったら間違いなくブチギレルだろう。

 

「ここは───!」

「リアス、それ以上は間違いなく外交問題になります。日本の神々は、小石や窓にすら宿るのですから、言葉にお気をつけて……」

 

 リアスの言葉を疲れたように止めるソーナはそのままミカドに向き直る。

 

「今回の件において、私達悪魔側から何か賠償を求めることはしません」

「ちょっと───!」

「ですので個人的なお願いです。おそらくリアスも同じ目的、しかし上に立ちたくってグチグチ言ってたのでしょう。私は単刀直入に、眷属になってくれませんか?」

「会長!こんな奴いなくても、俺が──!」

 

 と、匙が立ち上がり叫んだがソーナに睨まれ大人しく座る。

 

「ちょっとソーナ、抜け駆けはずるいわよ?でも、そうね、ミカドと呼ばせて貰うわね……ミカド、私の眷属になりなさい」

「死ね。あ、すまん間違えた。惨たらしく野垂れ死ね」

「おい、お前!」

 

 シッシッと犬でも払うかのように手を動かすミカドにイッセーが叫ぶ。

 

「部長は俺を救ってくれたんだ!侮辱はゆるさねぇぞ!」

「救った?ま、いいか………とりあえず俺は眷属にゃならねーよ。俺、どっかに縛られんのはごめんだね」

「それでかまいません。ですが、個人的なお願いなどはしてもかまいませんか?兵藤君に治癒能力を与えたのはミコトさんでしたよね」

「ま、ソーナからのお願いなら聞いてやるよ。そっちの赤豚は頭下げんなら聞く気になるかもな」

 

 ケラケラと露骨な差別をするミカドにムッ、と顔をしかめるリアス。匙もまさか、と言いたげに目を見開く。

 

「お、お前まさか、会長狙ってんのか!?」

「いや、別に狙うも何も、ソーナはセフレだし、頼み事ぐらい聞いてやるけど」

「………へ?」

「ん?」

 

 セフレ。セックスフレンドの略。ようするに

 

「だから、俺とソーナは体だけの関係だって。別に付き合ってはないが」

「はぁぁ!?う、嘘ついてんじゃねーよ!そんなわけ、そんなわけないですよね!?」

「………………」

 

 匙が縋るような視線を向けるがソーナは顔を赤くして俯くだけだった。

 

「か、会長……?ふ、副会長からも何か──!」

「……………」

「あ、椿姫もセフレだ」

「………はい」

 

 匙が目を見開きカメレオンみたいな神器を顕現し、イッセーが赤い籠手を顕現させる。

 

「「ぶっ殺してやる!」」

 

 殺気を放つ二人にマイとシンが目を細める。それをケラケラ笑うミカドが制する。

 

「何がセフレだ!女の子を性欲発散の道具みてぇに思いやがって、お前みたいな奴、俺がぶっ飛ばしてやる!」

「………お前、よくハゲやメガネとハーレムつくろうぜと公言してるけど、どんなハーレムつくりたいんだ?」

「ん?そりゃもちろん、大きいおっぱい小さいおっぱい柔らかいおっぱいふんわりおっぱい堪能するために決まってんだろ!俺は、上級悪魔になってハーレムを作るんだ!………って、話を逸らすんじゃねぇ!」

「会長とできちゃった結婚するのは俺だ!」

「………何で俺、こいつ等に責められなきゃならねぇんだろ」

「「くたばれクズヤロウ!」」

「…………はぁ」

 

 ため息をはいて、迫ってきたカメレオンの舌を掴み引き寄せ胸を貫く。ゴボリと血を吐く匙から腕を引き抜きイッセーの頭を蹴り飛ばす。直ぐに千切れた首から下が再生を始め、下の体が倒れる。

 

「アーシアさん、術式準備!兵藤さんの体から心臓と肺を取り出して移植します!どっちもドラゴン系だから馴染むはずです!」

「は、はい!」

 

 ミコトが即座に指をメスに変化させ胸を切り開き肋を落とす。アーシアは渡された刃物でイッセーの体を解体すると内臓を取り出しミコトに渡す。ミコトはあっと言う間に縫いつけた。

 

「すごいです!内臓が完全に吹き飛んでいたのに、復活させるなんて。流石先生!」

「ふふ。アーシアさんも直ぐに出来るようになるわ」

 

 キラキラと尊敬の目を向けてくるアーシアの頭をなでなでと撫でて微笑むミコト。誰もが顔を青くしている。

 

「待ちなさい、私の可愛い眷属に手を出して、ただですむと思っているの!?」

「「「…………」」」

 

 朱乃がバチバチと雷を迸らせ木場が剣を構え小猫が拳を構える。まず最初に小猫の喉がマイに切り裂かれる。朱乃が雷撃、リアスが滅びの力、木場が魔剣をマイに向かって放ち、シンが巨大化した片腕をなぎ全てを吹き飛ばす。

 

「もう!また殺そうとして!」

 

 ミコトがせっせと首を縫う。リアス達はアーシアが癒す。どうやら彼女の神器は悪魔も癒せるらしい。教会から追放されたと聞いたが、その力故か。

 

「すいません、匙とリアス達には私から言っておきますので」

「任せるぜ。期待できるのは、どうもお前等だけみたいだからな」

 

 期待されていると聞いて顔をほころばせるソーナと椿姫。ミカドは二人の頭を撫でるとオカルト研究部部室から去っていった。




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