魔獣創造って最強だよね   作:超高校級の切望

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神の復活

「いけえフリード!アーシア!優勝を我等がクラスに!」

「は、はい!頑張ります!」

 

 二人三脚。アーシアとフリードのペアは1位だった。色々改造されたフリードと最強の聖剣(教会の教義に則れば精霊が作ったから光の魔剣)たるエクスカリバーの担い手であるアーシアが、身体能力で一般人に負ける訳がない。

 ゼノヴィアやイリナも教会の戦士として、聖剣使いとして一般人とは一線を画すし、更には悪魔のイッセーに、精神修行ではなく肉体修行で仙人になったミカドまでいる。負けるはずがなかった。

 因みに借り物競争の際「一番好きな生徒会の生徒」と私情挟みまくりなお題が出たので敢えて仁村を選んだ。嬉しそうな、でも帰るのが怖そうな顔は笑えた。

 イッセーはずっとおっぱいおっぱい言ってた。サーゼクスが「おっぱいドラゴン」なるテレビ番組を作る気らしいとセラフォルーが言ってた。

 

 

 

 

「さて、じゃあ最後の材料を加工する」

「はい。カーマデーヴァには悪い事をしましたからね。ようやく謝る事ができます」

 

 輝いて見えるほど美しい肌をした女がそう微笑む。優しい笑みを浮かべた、女神だ。

 彼女の名前はパールヴァティー。シヴァの神妃の一柱にしてシャクティの一柱。

 

「……………何でいんの?」

「?」

 

 正確には何で来たの、だが。日本神話とミカド宛に日本に滞在するからカーマデーヴァ復活の際にはぜひ呼んでくれと手紙が来た。

 まあ復活させた後でいいだろうと思い復活の準備を勧めてたらインターホンがなり、ミコトが対応し連れてきた。

 当の本人は誰に言っているのだろうと不思議そうに首を傾げていた。天然だ。

 

「レイヴェルはともかく、ゼノヴィアとイリナも………」

 

 レイヴェルは自身とそういう関係になるかもしれない……というかほぼなっているミカドの力を見に来たのだろう。ゼノヴィアとイリナは何故だ?フリードやアーシア、グレイフィアはもはやミカド勢力だから解るが彼女達は居候のようなものだ。

 

「何、異教とはいえ神の復活には興味が尽きなくてね」

「右に同じ」

 

 という言い分らしい。

 

「つっても俺のは純粋な復活とはちげえけどな。そういうのは聖杯の領分だろ」

 

 ミカドの蘇生はあくまでも対象の魂が根強く残っている場合に限る。怨念を吐き続けた殺生石や、死後も自我を保ち続けた酒呑童子。ジェヴォーダンの獣に至っては広域に広がった肉体持たぬ呪いが領域内の狼に付き変異させていた怨霊じみた存在だった。意思総体を肉体に固着され埋められたのだ。そりゃ、悪用されぬために速攻で埋めるし埋めた場所も明かされぬようにする。まあ、ミカドが見つけて掘り起こして器を核に新たな肉体を与えたのだが。

 

「なんで、生まれた魔人に元の人格が残ってるとは限らないぞ?」

 

 実際怨念の籠もったものや本人が残した呪いの品を使ったならともかく、死体を核にした物で元の人格が残ってるのはかなり稀だ。

 

「うーん。まあカーマデーヴァは復活も予言されてますし、魂のしぶとさはインド随一だと思います」

「なら、やってみるか………」

 

 では材料を用意します。

 まずはインドでもトップクラスの神格持ちの女神、パールヴァティーの髪。そして今回復活予定のカーマデーヴァの遺灰。そして

 

「貴様!離せ、この私を誰だと思っている!?」

 

 色欲、情欲などを司る魔王クラスの悪魔です。

 

「時にパールヴァティー。ボルバキアって知ってる?」

「さあ……」

「簡単に言えば虫のメスに寄生して卵巣を利用して増える寄生生物。オスは要らないから殺すか、メスに変える。これはそれを真似たうえで感染力を消して悪魔に作用するようにした寄生魔獣と共生してる魔獣だ」

「お、おい?何をする気だ、やめろ!」

 

 サソリのような尻尾を持った魔獣が縛り上げられた悪魔の首に尾の棘を指す。

 

「がぎゅ!?ぐぎゅるがあああああ!?」

 

 ガクガク震えながら泡を拭き、体が作り変えられていく。あまりの光景に何名か目を閉じた。アーシアに至ってはフリードが耳を塞ぎ前に立ってた。

 

「そういえば女のコとして復活させるんでしたっけ?でもどうして?」

「俺が女好きだから」

「でも魔人の方々には男性も混じってますよね?インドで観光をしてらした火山(ひやま)君とか」

「まあ、もう一つの目的としては最近できた弟子の強化に使えないかなぁ、と」

 

 あの男に恋人でも出来たら、くっそ生意気な赤虫はどんな反応をするのか。まあそこは蘇った本人の自由だが、取り敢えず蘇らせたお礼として時期が来たらイッセーに胸を揉ませよう。

 多分、赤龍帝は進化する。

 

「さて、女体化完了。脳と魂と肉と内臓はいらねぇから虫の餌だな」

「は……え、えさ?………や、やめ!」

 

 制止の声を無視してミカドの影から溢れ出た虫の大群が血やリンパ液を吸い付くし肉を食い千切っていく。悲鳴は数秒。すぐにペキパキと虫同士ですら食い合いを始めた音がする。

 

「これで今回の骨組は用意できた。後は核である遺灰……後パールヴァティーの髪を置いて、と」

 

 虫の欠片を風で飛ばし、瓶から遺灰を零すように頭蓋骨にかける。パールヴァティーの髪は肉があったら臍あたりの位置に置く。

 

「性質はカーマデーヴァではなくマーラとしての側面を。使う力は魔獣を産んだティアマトと姦淫のリリスを多めに………さあ、始めよう」

 

 と、尋常ではない力が溢れ出す。カタカタと骨が鳴り、髪の束が解け骨に溶け込む。遺灰が質量を増やしていき、骨に纏わりついていく。室内で風が吹き荒れ、眩い光りに包まれた。

 

「せ、成功したのかな?」

「解らん………?」

「どうしたの?ゼノヴィア………っ、あ………れ?」

 

 空気が変わる。肌が泡立つような生温く、それでいて舐め回されるかのような重みを持つ。ストン、とへたり込んだイリナは下腹部に熱がたまるのを感じ、頬を紅潮させ混乱していた。この感覚は知っている。隠れてみながら、慰める時にも似た………。

 

「あ、う………っ、はぁ!」

 

 近くで同じように崩れ落ちたゼノヴィアが艶めかしい声を上げる。見ればその手は足の間へと伸びて、指の動きに合わせて体がビクビクと痙攣していた。

 

「フ、フリード……さん」

「アーシア……」

 

 フリードとアーシアが潤んだ瞳で見つめ合い互いの唇を貪るように重ね合わせる。気を利かせたのかミカドに転移させられた。

 

「は、あ……ふぅわぁ!」

「あっ、あぁ………にゃに、これぇ!」

「この、多幸感……は、じ、人類の幸福に……あっ、役立ち、そ……ふぅ、ん!」

 

 レイヴェルやマイ達も同様の症状が出ている。出ていないのは、ミカドを含めた一定以上の強さを持つ者達だけ。イリナの手も何時の間にか快楽を得るために動いていた。

 

「…………ん、ふわぁ〜」

 

 そんな気怠そうな声が、先程まで骨があった場所から聞こえた。視線を向けるとパールヴァティーによく似た女性が一糸まとわぬ姿で寝起きのように伸びをしていた。




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