魔獣創造って最強だよね   作:超高校級の切望

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魔獣創造者達

 日本神話と北欧神話の会談。

 布津野弥火は、その名は仮の名で本来は日本神話においても高位の武神なので会談に参加。

 三大勢力からはバラキエル、グレモリー眷属、シトリー眷属。魔王眷属のタンニーン。上級天使数名。なお、悪魔の戦力が若手ばかりなのはオーディンのリクエストだ。

 

 未知を好む彼としては解りきった古の悪魔より新しい世代が見せる新たな可能性が見たいのだろう。

 帝はフッカフカで良い匂いがする羊を生み出して寝転がっていた。何故か小猫も混じってる。

 

「そろそろ時間だが、まさか侵入されてるなんてことはないよな?」

「それは………ロキ様は確かに様々な姿に変わりますが、高い矜持(プライド)を持っている方です。戦いを避けるようなことは、ないかと」

「ふーん」

 

 というかまだこねえの、と暇そうに侍らせた黒歌を撫でる帝。他の面々は連れてきていない。理由は、わからない。

 

「いや、時間通りだ」

 

 よってきた小猫も撫でていると、ヴァーリが呟くと同時に空間が穴が開く。現れたのは黒いローブ姿の目付きの悪い神と、巨大な狼。

 

「それがフェンリルか?」

「おや? 君は? ああ、君が王神帝か! はは、大層な名を持つ割には、存外大した事なさそうだな?」

「…………………」

「私のフェンリルと同じく、神をも殺す魔獣を、私と違いどこでも生み出せるのだろう? だというのに、神から逃げ回るなど………」

「お前の犬っころがシヴァに勝てると?」

「ああ、フェンリルの牙は他神話の神仏にも通じると自負しているよ」

 

 その言葉に帝はフェンリルを見て、鼻で笑う。

 

「無理だろ。その程度のわんころがシヴァを殺せるんなら、俺は彼奴を恐れたりしねえ。はあ、ただの妄想親父の戯言だったか…………だが、舐められるのは好きじゃない。俺を侮って良いのは、この世界だろうと並行世界だろうとミルたんとシヴァだけだ」

 

 そう言って立ち上がる帝。

 

「俺の使い方は、本来異端だ。過去の存在を核にするのや伝承を核とするのもそうだが……創造系神器(セイクリッド・ギア)は、そもそも一芸特化させるべきじゃねえ」

「ふむ、突然なんだ?」

「俺はお前の犬っころより強い神殺しをポンポン産めるが、舐められたから舐めプで戦うって話だ」

 

 その言葉同時に、帝の周囲に無数に生み出される鋭角な角を持った虫の群。

 それは凄まじい速度でロキとフェンリルに迫った。

 

「ぬ!?」

「グルウ!?」

 

 突然の攻撃に咄嗟に障壁を張るロキと爪を振るい虫の群を切り裂くも何匹かが体に突き刺さるフェンリル。

 

 とはいえ、僅かに先端が薄皮1枚程度刺さっただけ。ロキの方も障壁をキリキリと虫の角が引っ掻くが破られる様子はない。

 

「は、はは………この程度………!」

「相手は仮にも神殺しを持つ人間だぞ? 危機感が足りねえなあ」

 

 と、次の瞬間虫が輝き黒い球体を発生させる。それはフェンリルの肉やロキの障壁を空間ごと………世界ごと抉り取る。

 

「そら次だ」

 

 巨大な蛇が己の身を燃やしながら、結界がなくなったロキと全身から血を流すフェンリルに突撃する。防御も回避も間に合わず、絡みつく炎に焼かれるロキとフェンリル。

 

 炎が離れない。燃え尽きた蛇の灰が蠢き無数の蛇となる。実体のない灰と炎の蛇を、フェンリルの牙では噛み千切れない。

 

「なめるなあ!」

「グオオ!」

 

 ロキが氷の魔法、フェンリルが炎を吐き出し拘束から抜け出し、次の瞬間周囲を囲む黒色のトラの群が吠えると同時に紫の呪雷が襲いかかる。

 

「がっ………!」

「グウウ………!」

 

 白目をむきかけたロキは、しかし直ぐに覚醒し無数の魔法を放つ。一つ一つが尋常では無い威力の砲火。まさしく神業に対し、帝は銀色の蛇を生み出す。

 

「シャアアアアアア!!?」

 

 鱗が砕け、血肉が舞い骨が砕ける蛇が悲鳴を上げ、息絶える。銀色の鱗はキラキラと舞いながら鏡のような表面でロキとフェンリルの姿を映す。

 

「!?」

 

 咄嗟に巨大な蛇の群を呼び出すロキ。

 鏡に映る蛇達が、突然苦しみだし死んだ。突如現れた傷はまるで無数の魔術でも喰らったかのよう。

 

「創造系の神器の、正しい運用法ってなんだと思う? 至高の一を創り出す? 一つ一つの性能を極限まで上げる? 良いや、違うさ」

 

 カチカチ縦に裂けた口から覗く歯を鳴らし目の無い怪物が笑い。

 ギチギチと歯茎をむき出しに拘束されたかのような口をした蜥蜴が歯軋りをする。

 口が4つに裂けた異形がデロリと舌を出し紫色の唾液を垂らす。

 炎を纏った骸骨が、雷を纏いし金色の獅子が、風を纏う巨大な1つ目を持った剣が、周囲の重力を歪めながら笑う巨大な四つ目の生首が、空間を食いちぎる痩せ細った鬼が…………数多の怪物が現れる。

 

 本気でもない、使い捨ての魔獣達。既に帝と融合して消えた魔獣創造(アナイアレイション・メーカー)の域を超えない程度の出力で作り出された怪物の群。

 

「雷、炎、氷、水、土、風、重力、呪い、光、雷光、空間、魔術、筋力………無限の手段を以て」

 

 スッとロキを指差す帝。その目は、新しいおもちゃを前にした子供のよう。それも、人形の手足を取りどう付け替えるかとか、虫眼鏡で焼いていこうとか、靴で何度も踏みつけようとか………いわゆる壊して遊ぶ子供の目。

 

「君達を嬲る」

 

 

 

 

 

「飽きた。帰る」

 

 グチャグチャになったフェンリルの死体の下に移動した帝は唐突にそんな事を言いだした。残されたのはフェンリルの子供らしいスペック落ちの二匹とボロボロのロキとミドガルズオルムとかいう竜王の複製体。

 

「今夜はみんなで蒲焼きパーティ、それとポシンタンをオーフィスに食わせる約束してるからなあ。彼奴とのガキにも栄養やりてえし。じゃあな! 面白いことがあったら後で報告よろしく!」

 

 そう言うと、本当に帰った。

 ちなみにイッセーがその後、乳の神様の使いである乳の精霊と交信して朱乃とバラキエルの仲を回復させたりオーディンから渡されていたミョルニルレプリカを乳神の神格で操ったりしたが、帝は既知の神なのでふーん、程度だった。

 

 ロキは北欧に送還された。オーディンも帰った。

 オーディンに忘れられたヴァルキリーのロスヴァイセは北欧の魔法を教えることを条件にヴァーリと同棲しながら駒王学園の教師をやることになったらしい。




感想まってます

やはりそろそろR18を書くべきか

  • 書かなくて
  • どっちでも良い
  • 書け、命令だ
  • 書いてください
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