伏見稲荷。狐のお土産に女の子達はメロメロ。
妲己はふむ、と造形を眺める。実は妲己は普段は企業のトップ達を誑かして好き勝手しているが、寄生先が潰れぬよう助言もしていたりするのだが、こういう商品もありかと考えている。
「………………」
松田がアーシア達の写真を取ろうとするが、イリナは気付くと直ぐに隠れる。
「ところでセラ、さっきから見てきてる奴等はなんだ?」
「うーん、アポは取ってるはずだけど………まあ私達は魔のものだからねえ。というかミッ君は日本神話と繋がりが深いのに、あの子達と関係持ったこと無いの?」
魔王セラフォルーと共に居るからか、警戒された視線を感じる。ただ、セラフォルーは一応会談をするためにアポを取っているはず。
それを知らない者か、知っているが念の為監視するように言われた見張りか………。
「京都の妖怪ね。妲己の分け御霊の子孫なら抱いた事があるけど」
後酒呑童子の首を回収したり、鵺池から死体を回収したり、まあそういう事ばかりしてた。
「ふ〜ん。まあ、木端妖怪ならぶっ殺して向こうの責任にすればいっか☆」
悪魔かな? 悪魔だった。
そのまま千本鳥居に向かおうとする一同。
「…………ねえ、松田君。登らないの?」
「フッ。俺は皆の後ろ姿を取りたいんで………あわよくばパンチラ!」
と、しゃがむ松田の顔面にイリナの靴裏がめり込んだ。
「ほらほら、イリナちゃんも早く登ろう!」
「ま、待ってくださいセラフォルー様!?」
グイグイ背を押すセラフォルーにイリナが抗おうとするが、聖剣が使えるだけのただの人間が魔王の力に敵うはずもなく、慌ててスカートを抑えながら階段を登っていく。
「おいセラ、さっさとこい」
「うぎゅ!」
イリナをからかって遊んでいると鎖を引かれ首輪が締まる。首輪を見ることができない一般人は不思議そうにセラフォルーを見た。
「…………………」
遊んでいたら遊ばれた。というかこの首輪いつまでつけるのだろう?
まさか、ソーナにもみられるのだろうか? そう考えて、ゾクゾクと震えるセラフォルー。
「俺、先に行ってくる!」
と、不意にイッセーが走り出した。山に来たら頂上に行きたいとか思うタイプなのだろう。帝は鎖をルフェイに渡す。
「俺も先に行く」
帝はそういうタイプではないが、一番を狙って登っていく知り合いを見たら先回りして煽りたくなるタイプだ。
「よし、到着!」
「遅かったな」
「帝さん!?」
古ぼけた社のある頂上らしき場所に出ると既に帝が居た。一番乗りだと思ったイッセーはちょっと落ち込み、落ち込んだイッセーを見て帝は元気になる。
「……………」
イッセーは落ち込んだ後、社に気づきお参りを始めた。おそらく胸を沢山揉めるよう願っているのだろう。
と、隠れていた周囲の気配が近付いてくる。離れたのを見て、動いたのだろう。しかし、この内の一つは何処か既視感を感じるような……?
「京のものではないな?」
現れたのは巫女装束の少女
イッセーも、その少女達だけではなく複数の気配に囲まれていることに気付いたのか周囲を警戒しながら身構える。
「その小娘は…………」
「余所者め! よくも………かかれ!」
「かかれ〜!」
少女と幼女の声に林から山伏の格好をした烏天狗と神主の格好に狐面をした者達が一斉に襲いかかってくる。
「母上を返してもらうぞ!」
「かえしてもらうぞ!」
「なんのことだ!? 俺はお前の母ちゃんなんか知らねえぞ!」
「………いや、まさかな」
狐の姉妹を見て帝が何やら考える中、隙だらけと思ったのか烏天狗の棍が後頭部に迫り──
「ガアアアア!?」
帝の影から伸びてきた巨大な黒い鳥の足に掴まれる。尋常では無い力に、骨がミシミシ軋みを上げる。
「ガア」
と、一鳴きして現れたのは、巨大なカラス。ただし目が3つで足は4つだ。別の烏天狗が薙刀を振るい首を落とすと、無数のカラスになってバサバサと飛び回る。
落ちた羽の一つ一つがカラスに変わり周囲を黒く染め上げていく。そのまま数の暴力で捕らえようとした時だった………。
「戦かあああ!? 我も混ぜろおおお!!」
黒羽の帳を突き破り、二本の角を持った少女が現れる。尋常では無い鬼の気に加え、龍と神の気配を纏うその少女は酒呑童子。
九頭竜の血を引く八俣の大蛇の分け御霊が人に宿り、多くの女の執念という名の穢を吸い、鬼へと至った鬼にして竜神の子。
その首塚を掘り起こし、それを核に魔獣を作った結果、執念深くこの世に留まっていた魂が帝の魔獣の意思を乗っ取り復活した姿だ。
「お、鬼!?」
「なんという邪気! おのれ、もはや許せぬ! 不浄な魔の者共め! 神聖な場を汚しおって!!」
「許せねえならどうする!? 我を殺すか、子狐えええ!!」
戦の匂いに鬼の本能大暴れで叫ぶ酒呑童子。
「落ち着け酒呑童子」
と、帝が酒呑童子の背中を蹴りつける。帝より強い酒呑童子だがその身は魔獣である為、後一応復活してくれた恩人であるため止まる酒呑童子。
「酒呑童子だと!? 馬鹿な、疾うの昔に滅びたはずだ!!」
「だが、この邪気は………!」
妖怪達が戸惑う中、カラス達は増えていく。と、銀狐の幼女が尻尾の毛を掴み、フゥ! と狐火を吹き付ける。
青い炎に彩られた毛が舞い、その姿を変える。
青い炎で出来た獣の群だ。狐の変化能力の応用だとしても、あまりにも度を越した力に………
「まあ俺の方が上だが」
帝は黒い炎で出来た狼を大量に生み出し狐火の獣を喰らいつくさせる。
「お前、名前は?」
「……………
「なるほどな。母親の名は、八坂か?」
「知ってんのか帝さん!」
「とぼけるな! 母上を攫った貴様等が、何を今更!」
「なるほど…………なるほどなぁ」
金髪の少女が狐火を放つが、黒煙の狼が炎を吸い込む。それだけではなく、大きな力が集まってくる。
「くっ……撤退じゃ。今の戦力では勝てぬ……おのれ、邪悪な存在め! 必ず母上を返してもらうぞ!」
「もらうぞ〜!」
少女達の言葉と同時に、一迅の風が舞い妖怪達は姿を消す。
「あらら、遅かった?」
「よく言うぜ、急いでもないくせに」
「まあね。酒吞ちゃんの気配も感じてたし」
セラフォルーはペロっと舌を出す。酒呑童子はチッと舌打ちした。
「それで、誰に襲われたの?」
「九尾の狐の姉妹」
「…………え」
まさかの相手に固まるセラフォルー。しかし、そうなると解らないのは何故襲ってきたかだ。連絡が行ってないのか?
「なんでも母親が攫われたらしい」
「母親…………八坂さんが!? え〜、大事な会談もあるっていうのに、何処の誰!? 氷漬けにしてかき氷にしてやるんだから☆」
「さあな………しかし、面白いことになってきた」
帝は銀狐の幼女を思い出し、フッと笑う。
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やはりそろそろR18を書くべきか
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書かなくて
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どっちでも良い
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書け、命令だ
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