各々配置された刺客を倒し、二条城近くで合流した。
ロスヴァイセはまだ二日酔いが治ってないのに動いたからか吐いている。ヴァーリが背中を擦ってやっている。
「アーシア、無事だったか」
「は、はい。これでも、エクスカリバーの所有者ですから」
湖の乙女に返還された真なるエクスカリバー。そこに宿る騎士王の遺志に鍛えられているアーシアは、
「僕が倒した刺客によると、曹操達は本丸御殿にいるらしいよ」
「へえ、お前の刺客はメッセンジャーか。当たりだな」
「父上が聞かなかったからだと思うのじゃ」
「おもうのじゃ」
というか全員わざわざ生かしたのか? と敵がたまたま生きていただけの帝は思った。
などと考えていると門が開いたので本丸御殿を目指して進む。ここまで来て不意打ちはないだろうと堂々進む帝とその後についてくる一同。
「
庭園に曹操が居た。他にも英雄派の面々が見受けられる。そして、虚ろな目をした着物姿の美女。
「母上!」
「ははうえ!」
「お、八坂」
彼女こそ八坂。京に住まう妖怪達の総大将。
九重と九久が呼びかけるが反応がない。
「おのれ、貴様等! 母上に何をした!」
「言ったでしょう? 少しばかり我々の実験に付き合ってもらうだけですよ、九尾の姫君方」
と、曹操が槍の石突で地面を叩く。刹那………
「うう、うああああああああ!!」
八坂が苦しみだし、気が膨れ上がる。
体が光り輝き、巨大化していく。やがて巨大な九尾の狐へと変化した八坂は月に向かって吠えた。
「曹操! こんな偽物の京都まで作って、しかも九尾の大将まで操って、何をしようとしている!?」
「グレートレッドを呼ぶ」
「…………ん?」
グレートレッドなら今頃俺の家のベッドで赤子と寝てるがと首を傾げる帝。
おそらく寝所に忍び込もうとしてるオーフィスを蹴り飛ばしている時間帯だろう。
「あれ呼んでなにするんだ?」
「ウチのスポンサーが、グレートレッドやウロボロスを目障りに思っているらしくてね」
まあ次元の狭間に存在する最強のドラゴン達を邪魔に思う神々は多いだろう。オーフィスに至っては神の名を冠する竜だ。日本の土地神的側面の竜神とは理由が違う。
この世界では龍こそが最強種族。そのトップともなれば主神達よりも強い。
「…………………」
さて、その上で人に任せる神と言えば何処か。シヴァはないだろうな。オーディンも、まだまだ未知の多い神器が消し飛ぶようなことは避けるだろう。いや、別に主神とは限らないか。
などと考えているうちに他の面々が構えていた。
匙はグリゴリに植え付けてもらったヴリトラ系神器を一気に解放していた。
「………ヴリトラ、悪いが力を貸してくれ。兵藤とヴァーリがフォローしてくれるそうだからよ、今日は暴れられるぜ!」
匙の体から溢れ出した漆黒の炎は形を変えながら巨大な蛇を形作る。
『我が分身よ。獲物はどれだ? あの聖槍か? それとも狐か? どれでも良いぞ。我は久方振りの現世で心地よいのだよ。どうせなら、眼前の者共全て我が黒き炎で燃やし尽くすのもよかろうて』
蛇の名はヴリトラ。全ての神話や伝承を纏めるとするなら、炎から産まれた巨人の特性を持ったインドに置ける最初の蛇。水を堰き止めた干魃の化身。
嘗ては龍王の一角に座していた邪竜にして蛇竜。
「初手だ、喰らっておけ」
と、ゼノヴィアがデュランダルを振り下ろした。振り上げれば天に届く程の光の剣身が本丸御殿を消し飛ばし余波が光の津波となって後ろの建物も景色も吹き飛ばしていく。
「まあ効いてないが」
「む………」
全てが消し飛んだ破壊跡。その土の中から曹操達が現れる。攻撃は防げても、その後の土砂に埋まったらしい。クソだせえ。
「ゲオルク」
「ああ………」
ゲオルクと呼ばれた男は様々な魔法体系を合わせた魔法を発動する。
どうやら彼は参加しないらしい。魔法発動中の間に動けないようだ。
「ジャンヌ、ヘラクレス」
「はいはい」
「おう!」
と、大柄な男と金髪の女が出てくる。
「彼等は英雄ジャンヌ・ダルクとヘラクレスの意思……魂を引き継いだ者達だ。ジークフリート、君は?」
「フリードだ」
「じゃあ私は元教会の戦士ちゃん達にしようかな。可愛い顔してるし」
「……………アーサーは……あっちか」
少し離れた場所で酒呑童子と戦ってる気配がある。ルフェイの兄だし、死なないようにはしているだろう。多分。妲己は……近くにはいる。帝の命令があれば動くつもりだろう。
「俺は、てめぇだあああ!!」
と、ヘラクレスがヴァーリに向かって飛び出した。
『Vanishing Dragon Balance Breaker!!!』
『DivideDivideDivideDivideDivideDivideDivideDivide!!』
ヘラクレスの拳がヴァーリの鎧にぶつかるとポスンと小さな爆発が起こり、ヘラクレスはヴァーリに殴り飛ばされた。
「ぐへえ!! てめぇ!」
「…………頑丈だな」
だが、すでに触れている。
『DivideDivideDivideDivideDivideDivideDivideDivideDivideDivideDivideDivideDivideDivide!!!』
ヘラクレスは自重を支える力も無くなり倒れた。原初のヘラクレスならば神性を持ち白龍皇の力を防げたかもしれないが………。
「神話では神になったが、実際は違ったのか」
帝は欠伸をしながら、イッセーと曹操の戦いを見る。八坂は巨大なドラゴンに変身した匙に抑えられている。
「ヴァーリ、お前こいつ等育てられてねえんじゃねえの」
「その点ゼノヴィア達は良くやったぞ〜」
「二人がかりだけどね」
と、ゼノヴィアが肩を竦める。ジャンヌは炎の聖剣で冷気を防いでいたが、それではエクス・デュランダルを防げない。
禁手で生み出した聖剣のドラゴンが口から光線を放ったがイリナに打ち返された。
「…………聖書に転生ってあったっけ?」
膝をつくジャンヌを見ながら首を傾げる帝。フリードは禁手で腕が増えたジークフリートを一人で圧倒していた。
「あらら、さすが王神帝の影響を受けてる奴等は一筋縄じゃいかないか」
「よしイッセー、背骨をドライグに差し出して宝玉の力を使え」
と、帝がイッセーの宝玉に触れた。
すると眩い光が辺りを包み、無数の人の形を取る。
『おっぱい……』
『お、おっぱい』
『おっぱいーん』
『すごい、おっぱい』
『大変なおっぱい!』
『グギャルオオオオオオオ!?』
ドライグが叫んだ。
「ドライグ!? 帝さん、これは一体!?」
「イッセー、来るぞ」
イッセーの叫びを無視して帝が上を見上げると、おっぱいおっぱい呟くおっぱいゾンビ達が魔法陣になり、リアスが現れた。
着替え中だったのか上半身下着だ。
「ぶ、部長!?」
「え? え? ここは、本丸御殿? イッセー、これは一体……………」
「い、いや………俺にも何がなんだか………」
「イッセー、つけ」
「はい?」
『そうよ、つきなさい』
と、イッセーの脳裏に女の声が響いた。篭手の中に眠る歴代赤龍帝達の残留思念の一人のエリシャだ。女性最強の赤龍帝は、残留思念になったあとも理性を保っているのだ。
『彼女のお乳をつつき、貴方の神器は進化するの』
リアスの胸が光りが出した。イッセーの進化の可能性に当てられ、リアスの胸も進化したらしい。訳が分からない。
でも面白いので帝はワクワク見守る。
イッセーはエリシャに促されるまま、リアスの胸をつついた。リアスは役目を終え消えた。
駒王町に帰ったのだろう。
『ウグギャルアアアア!! グゴゴゴゴ!? ガキャアアアアア!!』
ドライグは発狂している!!
「ごめんドライグ、良くわからないけど俺の背骨をもらってくれ!」
イッセーの鎧の姿が変わる!
「よし、左腕寄越せ」
「へ? うぎゃああああ!!?」
と、帝はイッセーの左腕を引きちぎった。嘗てイッセーがレーティングゲームでドライグに差し出した龍の腕だ。形だけは戻っても、それは変わらない。
更に帝が取り出したのは杯だ。
「お前の腕を媒介に魔獣を生み出し、この杯で魂を移す。出て来い、赤龍帝! ア・ドライグ・ゴッホ!!」
「グルオオオオオオオ!!」
その日、その時、赤龍帝は復活した。
「グルルルルル!!」
理性無き瞳をイッセーに向ける狂龍。帝はしかし魔獣を支配する力を以て怒りの矛先を変えさせる。
「焼き払え!!」
「グルオオオオオ!!」
赤龍帝の口内に煌々と炎が輝き、イッセーは嘗て感じたこともないほどの莫大なエネルギーを感じ取る。今まさに、炎が放たれようとした、その瞬間だった……
「ああ? 生意気にも、天の名を冠するクソトカゲじゃねえか! なんだぁ、復活したのか!? なら、くたばりやがれ!!」
極大の落雷がドライグに落ちた。復活したてで肉体と魂の繋がりが薄いドライグは、混乱していたのもあり意識を失った。
「………………あれ?」
赤龍帝に曹操以外の何もかも吹き飛ばさせるつもりだったのに、誰だあの五分刈りの神。
「っ! ゲオルク!!」
「ああ、任せろ!」
「馬鹿、違う!!」
ゲオルクは匙を押さえつけていた八坂に新たな命令を飛ばす。それに対して曹操が叫ぶが、八坂は五分刈り男に向かい吠えた。
「ああん? なんだよ、九尾か…………俺様達との会合すっぽかして何してるかと思えば、ヴリトラの出来損ないと遊んで、俺様に喧嘩売るつもりか?」
バチリと男の周りに雷が走る。
「!? 妲己!!」
帝の叫びと同時に現れる、新たな九尾。八坂を押さえつけ、狐火と猛毒の壁を生み出す。
同時に響く轟音。雷速の神槍。
「グッ…………」
「へえ、中々やるじゃねえか。そっちの出来損ないより余っ程かつてのヴリトラに近いぜ、お前」
全身焼け焦げながらも息があり、八坂とついでに匙を守りきった妲己。八坂は今の余波で気絶し、彼女達の背後の偽りの京都は消し飛び時空の狭間が姿を表す。
『インドラアアアアアアアアア!!』
ヴリトラが叫ぶ。憎悪の咆哮にも、歓喜の叫びにも聞こえる声に対してインドラと呼ばれた男は何処か残念そうに目を細め、辺りを見回す。
「お、いたいた。お前だな、王神帝!!」
「インドラ…………帝釈天か!」
「ああ、この俺様が直々に会いに来てやったぜ。おら、お前の力を見せてみろ……………ん?」
「…………!?」
インドラの視線が、帝の後ろに向けられた。帝も背後から感じた異質の気配に振り返る。
「…………く、九久?」
気配の発生源は、九久。ザワザワと毛が逆立ち、尻尾が揺れる。九重も何時もと違う九久に困惑している。
「カアアアアアアアア!!」
「! 離れろ、九重!!」
帝が九重を担ぎ距離を取る。九久から放たれた
「あー? 神に、魔に、妖怪………色々混じってんな。王神帝の子供か? おい、
と、帝釈天の言葉と共に空間の歪から現れる東洋龍。龍王の一角だ。
『ええ、子供いじめんのはなあ………』
面倒くさそうに言いながらも帝釈天が恐ろしいのか九久に迫る王龍。九重が叫ぼうとした瞬間、九久の尾が伸びた。
ただ伸びただけではない。姿を変えた………変化だ。
変化した姿は、
『…………はへ?』
姿だけではない。ヴリトラが放つ炎も、王龍が纏う闘気まで変化してみせた都合9匹の龍は王龍を押さえつけ爪で裂き、呪い炎で燃やす。
『うぎゃあああああ!? なんだコイツ、強ええええええ!?』
ジタバタ暴れてなんとか逃げる王龍。龍王の姿か、あれが?
『む…………!』
明らかに理性のない瞳で母に巻き付くヴリトラを睨む九久。その尾の一つが、雷に変わる。
「…………マジか」
帝釈天も思わず呟く。自分のものに遥かに劣るとは言え、感じる気配。自身の尾を
「神の祖、悪魔の祖、そして狐の血か! 中々おもしれえものを作るじゃねえか!! そっちの九尾より、余っ程おもしれえ!」
「カア!!」
帝釈天が笑い、九久が吠えた。雷の槍はヴリトラを吹き飛ばした。匙はギリギリ炎の中を移動して避けたようだが、ヴリトラの形をしていた炎は吹き飛び、偽京都の街も吹き飛んで先程同様次元の狭間を砕けた地面から覗かせている。
「流石俺の長女…………」
後でいなり寿司食わせてやろう、と帝は思った。
やはりそろそろR18を書くべきか
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書かなくて
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どっちでも良い
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書け、命令だ
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書いてください