時逃れ   作:最強好き

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時逃れ

時を歩む人間は、時に愚かで、時に愉快である。

だが私はどうだろうか。愚かであるだけではないか、そう思う日があるのだ。

 

夕焼けに心が揺らぐ、夜のネオン街に心が踊る。

鈍色の雲が満たすこの心は、ふやけてしまった風呂上がりの手のひらのようだ。紫煙が月に蠢く、そんな風景が浮かぶ私の脳髄には、ボルトが入っているに違いない。

 

目に見える全てのものが輝いている、なんて。

綺麗事でも屁理屈でもない。

が、私は、好物を食べる時の心象のように、その言葉を愛でるのである。

 

 

 

私達は時を、人生を、空間を生きている。母の乳房から全てが始まり、終わりが見えないこの生はなにか途方もないものを思い浮かべてしまう。

なんなんだこれは、xxxxx

 

私の言葉に乗せる思いはちっぽけで見せられない。察してくれ、察してくれと願うばかりだ。

悲しみの果てを経験し、喜びを感じ、独りを寂しく思い、自らへの怒りが全てを纏めあげる。

 

こんな文章はただの一人語りである。理解されることを私は望まない。感じて欲しいのだ。

 

朝があり、夜がある一日という概念。

 

はっ、ははは

 

なんと私は馬鹿なのか。時に支配されている。これほど愉快なことは無い。

愉快?私は愚かであったはずだ。もしや、愉快であることが出来たのだろうか。

いや違う。愉快は愚かだ。天才と馬鹿のようなもの。

 

私は馬鹿である、愚かである。この文章を書こうと思ったのもふとした時だった。大学の窓から見えた青空が私を憂鬱にする。

タップするスマートフォンの文字、刻まれる言葉。何度も何度も直すことのできる、これは……なんだ?

言葉なのか?言葉は放った瞬間心に刻むものではなかったか。直せないものであるはずなのに、いつから私達はこんなにも簡単に言葉を使っているのか。

 

考える度に思う。人間の愚かさには虹が似合う。

自殺する若者たちの血飛沫が奏でる四重奏と虹。

虹は架け橋とはいったもので、天国地獄へひとっ飛びだ。来世でまた会いましょうではなく、今世に命をかけたい。

 

 

今は午後4時。帳が降り始める猿の刻。

耳に響く工事現場の音。子供たちの遊ぶ声。「ママハンバーグ食べたーい!」という幸せそうな親子の話声。私は何をしている?毎日見る通学路の風景、自転車に乗るルーチンワーク、今日の夜何をしようかと考えること。普通だ。普通こそ素晴らしい。特別なことなんて、たまにでいい。バイトで稼いだお金で家族と食事なんかね。そんな日常。

 

これが幸せなのだろうか。スーパーの坂道をJamiroquaiが彩る毎日が。降り出す梅雨の雨。濡れる手。軋む体も今では幸せだ。

 

この心臓が止まるその時まで、私は、どう生きればいいのだろうか。

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