ラグナロクオンライン~剣士少女との冒険~   作:ヴィヴィオ

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先ずはプパから

 

 

 

 

 

 セニアと訓練を初めて11日目に入った。俺達は今日外へと出る予定だ。今日まで覚えたスキルは移動時HP回復、剣修練、HP回復力向上、SP回復力向上、バッシュ、バックステップ、回避率増加、ふくろうの目、集中力向上、ヒールだ。装備は木剣だけだがなんとかなるだろう。

 

「それで、兄さん。今日は外に出るみたいだけど何を狙うんですか?」

「ポリンとかプパだな。まあ、動かないプパがメインだ。確か、アクティブモンスターは出ないんだよな?」

「はい。プロンテラ周辺には出ません」

「なら、南に行くぞ」

「分かりました」

 

 俺達はちゃんと出る時に身分証明書を城門で貰って外に出る。これがないと中に入れなくなるらしい。冒険者はギルドカードで平気みたいだが。

 とりあえず、俺達は外に出た。南なのでゲームと同じように臨時募集のチャットがあるのかと、見てみるとチャットは無かったが、変わりに木の板に杭をつけた物に木炭で募集項目が書いた奴が置かれていたり、声をあげて勧誘している人達が居る。そして、なにより南に仮設テントが存在した。それには冒険者ギルド出張所と書かれている。つまり、ここで貸出とか行っているようだ。

 

「俺、ナイトのレベル67なんだけど、前衛を募集しているパーティーってあるか?」

「それなら、26番の場所にありますよ」

 

 と、こんな感じで案内されているのだ。しかも、木の板に杭をつけた物が地面に均等に打ち込まれて番号が降ってある。それぞれ、雨よけに屋根だけのテントが存在する。それにどうやら騎士団の見回りも存在しているみたいだ。

 

「凄いな」

「そうですね。色々な服装の方がいますね」

 

 流石に現実だけあって色々な服を着ている。基本の服はあり、そこに装備したアイテムによってグラフィックが変わらないというのがラグナロクオンラインの鉄則だったのだが、それが現実になったので変わっている。その為、ギルドカードを見せてクラスを教えているようだ。

 

「しかし、どいつもコイツもいい装備もってるよな……」

「まあ、私達からしたらそうですね」

 

 二人でピクニック気分のまま下へと降りていく。探すのはプパだ。

 

「兄さん、アレがプパじゃないですか?」

「ん……確かにそうだな」

 

 蛹のような変な物がある。大きさは結構大きくて30センチくらいはある。それが1つだけあった。他には近くに居ない。現在、ある意味最大の敵はポリンだったりするのだ。

 

「じゃあ、先ずは周りをしっかりと調べよう」

「分かりました」

 

 そして、調べた結果、本当になにも居なかった。なので、俺達はプパを攻撃する。

 

「割れそうになったら攻撃を止めるんだ。いいな? クリーミーになったら確実に死ぬから」

「わかっていますよ、兄さん」

「じゃあ……」

 

 集中力向上を使わず、そのまま木剣に力を込めて気が集まる様子をイメージする。そして、恥ずかしいが叫ぶ。

 

「バッシュ!」

 

 木剣が光ったのを確認して振り下ろす。プパに見事命中して少しダメージが入ったようだ。そりゃほぼ素手に変わらないし、色々と補正が入っても多分初期装備並の攻撃力しかない。まあ、プパは攻撃してこないからいいんだけどな。

 

「バッシュ……」

 

 俺が打ち終わると直ぐにセニアもバッシュを放つ。そこからひたすらバッシュで攻撃する。

 

「バッシュバッシュバッシュバッシュ」

「バッシュバッシュバッシュバッシュ」

「バッシュバッシュバッシュバッシュ」

「バッシュバッシュバッシュバッシュ」

 

 打ち終わった通常攻撃で休みながらひたすらだ。御蔭でもうすぐ死にそうになった瞬間に確率変動を行ってドロップアイテムの確率をかえる。すると、プパのドロップであるガードS1、ガードS2、かたい皮、かたい皮、さなぎの、皮さなぎの皮、べとべとする液体、べとべとする液体、プラコン、プラコン、鉄鉱石、鉄鉱石、プパカード、プパカードとダブって出て来た。

 

「に、兄さん……」

「う、運がいいな……」

 

 急いで拾ってアイテムボックスに仕舞う。服は当然スロットなんて無いのでプパカードは使え無い。だが、ガードは装備できる。なにせ全ての職業だから。いや、うん。多分大丈夫。実際に装備項目に移動してみるとちゃんと装備できた。

 ちなみにカードとは、装備品をカスタマイズできるレアアイテムだ。カードはモンスターの名を冠しており、カードごとに決まった効果を持つ。カードを得るには、そのモンスターを倒さなければならないが、ドロップ率が1/5000とかなり低い。他種のアイテムと異なり、アイテムを盗むスキルで得ることはできないしな。

 そして、武器や防具には、それぞれに決まった数のスロットがあり、空いたスロットにカードを挿すことで敵により多くのダメージを与えたり、敵からの攻撃ダメージを減らしたり、自分の能力を上げたり、本来は使えない魔法を使えるようになったりなど、様々な特殊効果が付与される。一度刺したカードを装備品から外すことは不可能というデメリットも存在する。また、カードごとに、武器用、盾用、鎧用などがあり、刺せる装備箇所は決まっている。複数のスロットを持つ装備品の場合、同種のカードを複数枚挿すこともでき、カードによる特殊効果も重複する

 プパの効果はHP+800なのでHPが少ない時はかなりありがたい者だ。一応、俺達にもHPが存在しているしな。しかし、この世界はスロットが多い装備も存在するんだな。

 

「とりあえず、セニアもガードを装備しろ」

「そうですね、分かりました」

「じゃあ、本格的に狩りを始めようか」

「はい」

 

 次は適当にモンスターを探して歩いていく。するとドロップスを発見した。これはオレンジ色のスライムみたいな存在だ。なので、俺が後ろから攻撃する。

 

「バッシュ!」

 

 微かなダメージが入って、ドロップスが怒りをあらわにしてこちらに振り向いて飛びかかろうとしてくる。そこで俺は盾であるガードを構える。

 

「バッシュ」

 

 だが、その前に横からバッシュが入ってドロップがよろける。ドロップスは今度はセニアの方へ向いていく。どうやら、現実なのでタゲの固定とかうまくできないみたいだ。なら、やる事は一つだ。

 

「バッシュ!」

 

 二人で交互に攻撃していく。しかし、ダメージをだんだんと受けてくるとドロップスは構わず噛み付いてくる。なので、今度は様子を見て攻撃しながらSPを貯めていく。セニアは気にせず攻撃しているが問題ない。

 

「くっ……」

 

 ヒットポイントが減ってきたのか、セニアに傷が増えてきた。

 

「ヒール!」

 

 だから、俺は回復魔法であるヒールを使う。しかもレベル10なのでINTが低くてもそれなりに回復してくれる。

 

「兄さん、ありがとう」

「おう。とりあえず頑張って倒そう」

「はい!」

 

 しばらく回復しながら攻撃していく。だいたい38分でドロップスを倒せた。やはり攻撃力が低すぎる。ドロップはゼロピーとべとべとする液体だった。

 

「効率悪いな」

「武器が木剣ですからね……」

「よし、今日は帰って剣を買いに行こう」

「お金はあるんですか?」

「今日のドロップからガードとカードを残して売れば大丈夫だ。そうだな、ブラコンと鉄鉱石、べとべとする液体を売れば大丈夫だ」

「分かりました」

「先ずは優先的にセニアの装備を揃えないとな。まずは剣と」

「あ、ありがとうございます。兄さんに剣を買ってもらえるの、嬉しいです」

「いや、二人の金だからな……」

「じゃあ、二人でお互いの剣を買いましょう」

「わ、わかった。セニアがそれでいいならそうしよう」

 

 意味はないが、まあいいだろう。ブラコンの売値が100のはずだから、ソードS3を2個と交換できるはずだ。その後はドロップスを狩って、カードを手に入れる。ドロップスカードの効果はDex+1とHit+3だから、これを3枚さしたソードで盗蟲を倒す……いや、その前に盾に指す盗蟲の卵の方を先に手に入れた方がHPもあがっていいな。こっちは盾に指すもので、HPが+400されるのだ。毎日同じカードが2枚手に入ると思えばかなり使える。いや、待てよ。プパを1枚うってしまって、ちゃんとした装備を先に手に入れた方がいいか。いや、Sの服なんて盗蟲からしか出ない。他は露店で買うしかない。露店で買うと高いだろうし……取りに行く?

 いや、やっぱり安全が優先だな。プパを売ってSアドベンチャースーツを購入しよう。盾と合わせてHPが1000も強化されたら自力で取りに行けばいい。

 

 

 

 

 

 

 

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