大量のドロップアイテムを手に入れたので、それを使う。先ず、圧倒的に多いS7のガードだ。どうやら、S1なんて事はないようだ。最大がいくつかしらないがスロットが7まであるという事は確定だ。ドロップは結構簡単に集められるとはいえ、スロットはランダムみたいだからその辺りは気を付けよう。
「兄さん、どうするのですか?」
「とりあえず使う」
S7のガードに3枚の盗蟲の卵カードを指す。これでHPが+1200だ。問題はもう一つだ……次に指す為に残しておくか。
「いや、危険だな……」
「?」
「ああ、ちょっと思いついた事があるからこのガードはセニアが使ってくれ」
「分かりました」
セニアにガードを装備させた後、ヒールをかけてヒットポイントを回復させる。俺は最初から200もあったが、セニアは一般と変わらない。なので、これでかなり増えるだろう。
「では、私がタゲをとりますね」
「頼む」
俺達は森の中を二人でモンスターを探していく。そして、途中でまた盗蟲の卵を見つけた。それを見たセニアがまた剣を引き抜く。
「ちょっと待ってくれ」
「? 分かりました」
セニアを止めて、俺は盗蟲の卵を掴んで転がしてみる。やっぱり、予想通り動いた。まあ、気持ち悪いのを我慢すればだが。予想通り集めてから一撃で仕留めれば大量ゲットできそうだ。
「もういいよ。それじゃあ殺そう」
「構いませんが……兄さん、ちゃんと手を洗ってくださいね」
「了解」
森の中にある川で手を洗っている間に卵を破壊する。そして、ドロップであるブラコンを回収しようとすると、草むらから茶色い物体が急に飛び出してきた。
「ちょっ!?」
盗蟲がブラコンを取り込んだ。ルートという行為だ。これもあるが、何より嫌なのは盗蟲がゴキブリみたいだからだ。
「……バッシュ」
瞬時にセニアが斬り殺しにかかる。一撃目は回避される。そして、瞬時にセニアに向けて突撃する。
「いっ、いやっ!!」
「おっと」
俺はセニアに突撃してくる盗蟲をガードで弾き、剣で斬りかかる。だが、さすがというかかなりの速さだ。セニアはあわあわして盗蟲を遠ざけようと剣を振るだけだ。
「くっ……集中力向上」
一気に集中して敵の速度をとらえる。とらえたら相手の行動を予測して剣を振るう。盗蟲は空中でなんとか避けようと身体を捻るが全てを避ける事はできずに一部を削る事に成功した。
「ヤァァァッ!!」
傷を負って動きが鈍くなった所を斬りかかって殺しにかかる。流石に時間が掛かったけどなんとかなった。ドロップは赤ハーブと奪われたブラコンだった。しかし、盗蟲から出るハーブとか気持ち悪くて使え無い。それがモンスターが消滅した後で現れるとしてもだ。
「ゆっくりでいいから倒していこうか」
「はい。すいませんでした……」
「気にするな。それより、どんどん行くぞ」
「はい!」
二人でひたすら倒していく。時間が経つに連れてセニアも落ち着いて対処できるようになってきた。いや、正確には虚ろな瞳で倒しにかかっている。それでも、頑張って沢山の敵を倒すとそれなりにレベルが上がってきてかなり楽になる。数日かけて倒し続ける。その間にマグナムブレイクを覚えたりもしたが、とりあえずはここからが本番だ。カードや装備を量産していくのだ。