セニアと共に修行を初めて1年の月日が経った。レベルも多少はあがって18になった。低いって? 仕方無いだろう……こっちは遠出出来ないし、冒険者じゃないんだから。なので子デザすら倒せて行けていない。ただ、その間に何もしてこなかったなんて思うなよ? ちゃんと用意はしている。チートな加護を使ってマグナムブレイクを覚えた。そういえば育成の時、マグナムブレイクを10にしてオークダンジョンとかでオークゾンビを殺し回っていたのだ。転生後は特にいい狩場だった。
とまあ、そんな事はどうでもいい。問題はマグナムブレイクが10だという事だ。つまり、盗蟲の卵を大量に集めて一気に殺して盗蟲の卵カードとガードを大量生産してやったのだ。そして、手に入れた盗蟲の卵カードをスロットの最大値である10のガードへと集めて全部突き刺してやった。これでHPは+4000だ。それに大量のドロップをOCを覚えた上で売り払った。なので、結構お金が集まってきた。ちなみにそのお金で少しだけ鍛冶を教えて貰った。そう、手に入れたのだ……武器精練を!!
ホルグレンの説得は大変だったけど問題無い。そして、武器精練を行ってさらに確率変動を数度行って防具精練も覚えた。これが判明した時は嬉しかった。その後は簡単だ。ただひたすらに確率変動を使いながらエルニウムで+10になるまで精練した。まあ、精練値も10以上の上があるみたいだ。少なくとも簡単に手に入るブラコンでソードを精練したら13まではいったのだ。
「セニア」
「何ですか?」
「コレ、なんだと思う?」
「行き倒れですね。もしくは襲われた後といった事でしょうか?」
目の前には街の外だというのに地面に倒れている小さな銀髪の少女が居た。身体も服もボロボロでとても生きているかわからない。そんな事を考えて居ると、草むらがガサガサ音がして、直ぐに盾を構えて振り向くと、そこには見覚えがあるモンスターで、有り得ないともいえる存在が居た。何故ならその存在はクリスマスクッキーなのだから。
「ちっ、セニア、コイツは大物だ!」
「枝ですか……」
クリスマスクッキーはこちらに接近して、持っている武器を光らせて攻撃してくる。これはホーリーアタックだ。それをガードで受け止める。225ほどヒットポイントが減るがまだ問題ない。
「バッシュ」
即座にセニアがバッシュで攻撃する。しかも急所攻撃が入ってクリスマスクッキーがピヨった。ならさっさとヒールで回復した後、ひたすら攻撃する。俺とセニアの連続バッシュでスタン状態を維持しながらだ。だが、流石に簡単にはいかない。直ぐに下がったかと思うと、一瞬で魔法陣を作成してくる。
「魔法か!」
「面倒ですね!」
俺達は急いで距離を詰めようと走る。だが、そこにクリスマスクッキーが有り得ない事に自身の武器を投擲してきた。俺達はそれを回避した為に魔法を防ぐ事ができずに、生成された氷の槍を3本、打ち込まれる。この魔法はコールドボルトで水属性だ。
「兄さん、私が防ぎます!」
「わかった!」
俺は飛び下がって、セニアが俺の前へと出てガードを構える。そして、着弾したコールドボルトによって少なくないダメージを受ける。普通のヒットポイントならかなりやばかった。だが、セニアはHPを+4000している。クリスマスクッキーとはいえ、簡単に削りきれないのだ。
「ヒール! そして、もっぱつヒール!」
そして、俺もそのまま黙って見る事はせずにヒールを放ちながら接近して斬りながらセニアを回復する。セニアもバッシュを打ち込んで確実にダメージを与え、詠唱をさせない。とりあえず、ボッコボコにしてやる。セニアを傷つけたんだ、これくらいは当然だろう。程なくしてクリスマスクッキーは倒れた。そして、ドロップにはまだ使っていなかった確率変動を使う。フードS4、フードS3、ジャルゴン、ジャルゴン、赤ハーブ、赤ハーブ、コールドボルトLv3、コールドボルトLv3、よく焼いたクッキー、よく焼いたクッキー、真珠、真珠、プレゼントボックス、プレゼントボックス、クリスマスクッキーカード、クリスマスクッキーカードというラインナップになった。これらを全て収めた後、少女を抱き起こして様子を見ているセニアの元へと行く。
「どうだ?」
「ヒットポイントは無いですね。気絶状態ですが、死んではいません。ですが、このままだと危ないですね」
「とりあえず、ヒール」
しかし、あのままだとクリスマスクッキーに殺されていたな。
「兄さん、あそこに何か引っかかっていますね」
「ん?」
セニアが指差した方向は崖がある方向で、その近くの木の上の方に少女の服の切れ端があった。クリスマスクッキーに追われてあの崖から落ちて、木にかかってこの近くで力尽きたのか。そして、クリスマスクッキーが追ってきた?
まあ、何かありそうだな。モンスターを召喚できる古木の枝を使うんだから。どういう理由にしろ、一旦連れて帰るのがベストだな。