仗助にもしも双子の姉がいたら?ネタ   作:蜜柑ブタ

17 / 39
ミナミは、落ち着いているように見せかけて、怖がりさん。


今回序盤に、クロッ○タワー的な描写があります。

仗助が原作でゲームしてるの見て、ミナミがいたら、悪戯半分に嫌いなホラーやって見せてわざと怖がらせて楽しんでいる姿が思い浮かんだ。
序盤はそんな感じ。


レッド・ホット・チリ・ペッパー その1

 

 

「んぎゃああああああ!」

「おっとやべぇ、来ちまったな。」

「鋏! ハサミ来てる、来てるって! 早く逃げて逃げて!」

 

「二人とも! いい加減ゲームやめなさい!」

 

 私が仗助の横にしがみついて怖がって、ニヤニヤ笑いでゲームをプレイしてる仗助。

 なんでホラーゲームって、ゲームって分かってても怖いのぉおおお!?

 しかも今、夜だし! あーーーー!

 母さんが後ろからゲシゲシと仗助の背中蹴ってるけど、やがて手元が狂って仗助が、ゲームの敵にやられた。

「さっさとゲーム片して宿題しな。」

「~~~っ。」

「あ~、クソ、負けた。姉ちゃん、姉ちゃん? 俺がついてるからだいじょうぶだって。なんなら、今日一緒に寝るか?」

「ふざけないの!」

「ふぎゃっ!」

 冗談言ってくる仗助の鼻を摘まんでやった。ちなみに、ホラーゲームをしようぜって言ってきたのは仗助だ。私が怖がるのを面白がって、この…弟は…。

 まあ、もう10時過ぎだし、母さんが怒るのも仕方ないけど。

 私は、胸ドキドキのまま、テレビのチャンネルを変えた。その間に、仗助はゲームを片付ける。

 それからテレビを消そうとしたけど、なぜかテレビの画面は消えない。

「あれ? 電池が切れたかな?」

 その時。

 テレビ画面から、テレビのドラマの台詞じゃない、声が…聞こえた。

 

『い~い、悲鳴だったぜ。ミナミちゃ~ん。』

 

「えっ?」

「っ! 姉ちゃん離れろ!」

 

『よぉ、久しぶり。中々呼んでくれねぇから、自分から来ちまったぜ。ミナミちゃん。』

 

「レッド・ホット・チリ・ペッパー! てめぇ!」

 仗助が私を庇うように立つ。

「何しに来た?」

『“今頃”、聞くなよ。以前からちょくちょくこの家にゃ寄らせてもらってたんだぜ~?』

「なっ!」

『知ってるぜ~。天井裏の大量のあの青バラも、おめえらの爺さんにその青いバラの花を使ったことも。』

「!」

『もちろん、俺が殺してやった形兆の弟の億泰んとこも、康一のエコーズも、由花子も、間田が入院したこともな~~。え~~? それにしてもミナミちゃん、ひでぇことするんだねぇ? 誰から取ったかも分からねぇ寿命を勝手に使っちまうなんてよぉ。』

「う…。」

「姉ちゃん、聞くな! てめーみてぇな、コソコソしてる小悪党なんぞに渡すよか、遙かにマシだぜ。」

『か~~~! 言うじゃねぇか! この野郎! ま、確かに欲しいっちゃ欲しいんだけどよぉ。スタンド体だからか、知らねぇが、あの青いバラの花だけは電気化できねぇんだよなぁ。だからほっといたんだぜ。あえて…。』

「で? 何しに来たんだ? コソコソしやがって、てめー姉ちゃんのストーカーだってんなら、容赦はしないぜ?」

『おいお~い! 俺はそこいらのストーカーなんぞと一緒にすんじゃねぇよ! 俺は、ミナミちゃんの毛の先から足の先までみっちり見てるんだぜ~? いや~、風呂場の照明ってのは、絶景だぜ?』

「っ! てめーーー!!」

「仗助、落ち着いて!」

「これが落ち着いて…!」

『おっと、本題を忘れてたぜ。今日はな。腕試しにきたんだぜ。』

「?」

『フフフ…、空条承太郎のスタープラチナはとても脅威だ。承太郎の隙の無さと、時を止められる力のスター・プラチナがな。で、日にちが経って俺のスタンドも成長したか、ちょいとスタンドの腕試しがしたくってねぇ~~~。承太郎を襲う前に、東方仗助~~~、お前を比較に選んだというわけさ。』

 つまり、空条さんを倒すための練習台に、仗助を選んだってこと?

 それだけ仗助のクレイジー・ダイヤモンドが買われてるってこと?

 それって喜べば良いのか悪いのか…。

『でよぉ、ミナミちゃ~ん?』

「な、なに?」

『スタンドを制御できてないようだから、俺が直接手ほどきしてあげていいんだぜ~? そうすりゃ、この町中に勝手に根を張り巡らせている、ブルー・ブルー・ローズを止められる。』

「っ…。」

「姉ちゃんに近づくな、喋りかけるな!」

『お前もそう思わねぇか? 仗助~。不特定多数の人間が次から次にあの根っこの肥やしにされるのを見てられるのかぁ? 虹村の親父のようによぉ!』

「っ、てめ…!」

『けどよぉ。おりゃぁ、ひとつ分かったぜ?』

「えっ?」

『さっきホラーゲームやってたろ? あのビビりよう…、それでいて自分のスタンドを何より嫌悪してるってことはな~。“自分自身”を何よりも怖がって否定してるってことだぜ! 大事な大事な家族を失うよか、何より“自分”が怖くって仕方ねぇんだ!』

「うぅ…!」

『なあ、簡単なことだ。自分を肯定すりゃいいんだ、ミナミちゃ~ん。あんたが否定する限り、スタンドは自分の手綱に従わないだろうさ。これ以上…青いバラの花を…、グゲッ!』

「いい加減その口を閉じやがれ!」

『えっ…? あ、早……、こいつは…!?』

「ドラララララララ!!」

 仗助のクレイジー・ダイヤモンドがレッド・ホット・チリ・ペッパーを殴りまくる。

 グラリッとよろけるレッド・ホット・チリ・ペッパーにトドメの一撃を与えようとしたとき。

 レッド・ホット・チリ・ペッパーの両手が、クレイジー・ダイヤモンドの拳を払った。合気道みたいに。

 そして、二発。クレイジー・ダイヤモンドの腹に攻撃を入れた。クレイジー・ダイヤモンドと一緒に仗助が部屋の端に吹っ飛んでいった。

「仗助!」

『いやぁ、驚きだぜ…。見くびってた。このレッド・ホット・チリ・ペッパーが成長したように、クレイジー・ダイヤモンドも成長してたとはな。なあ、ミナミちゃん。』

「来ないで!」

『いいじゃね~か、帰り際のキスぐらいさせてくれたって…、っ?』

 次の瞬間、床から生えた鮮血色の根っこがレッド・ホット・チリ・ペッパーの下顎をひっかいた。

『あ…、あああああ!!』

 僅かに傷つけられた傷口から青いバラの花が一本咲き、慌てたレッド・ホット・チリ・ペッパーの下顎から茎ごと落ちた。

 私は、レッド・ホット・チリ・ペッパーが拾うよりも早く、そのバラの花を奪い取った。

『か、返せ! 俺の寿命!』

「殺せるものなら、殺してごらん! この花がどうなるか分からないよ!?」

『!』

「1年って、短いようで長いからね…。たかが1年、されど、1年だよ? もし今年であんたが死ぬことになってるなら、明日には死ぬんじゃない?」

『こ、このアマ!!』

「返して欲しければ、自分で取りに来なさい! コソコソと電気のスタンドで現れてないで!」

『甘やかしていれば…! っ…!?』

 私は必死で気づいてなかったけど、部屋中にブルー・ブルー・ローズの根っこが出現していた。

『おい、制御できないんじゃなかったのかよ!? いつの間に!?』

「えっ?」

 言われて私は部屋の中の根っこに気づいた。

 その隙を突いて、私の手から青いバラの花を奪おうとしたレッド・ホット・チリ・ペッパーだったけど、起き上がった仗助のクレイジー・ダイヤモンドの拳が飛んできたのと、ブルー・ブルー・ローズの根っこが襲ってきたので、慌ててコンセントの中に逃げていった。

 レッド・ホット・チリ・ペッパーがいなくなり、母さんが来る直後、ブルー・ブルー・ローズは消えた。

 

 レッド・ホット・チリ・ペッパー。

 電気のスタンド。

 しかも遠隔操作できる上に、日々成長して、すでにクレイジー・ダイヤモンドやスタープラチナレベルまで強くなっている!

 このままじゃマズいのは分かるけど…。私には…。

 

 私は、レッド・ホット・チリ・ペッパーから奪い取った1本の青いバラの花を握りしめた。

 

 




ミナミのスタンドは、ジョセフのスタンドと同様に人型じゃないため、傷ついても本体にフィードバックされない。
また制御不能で、自我意識を持ち、杜王町に根を張り巡らせて無差別に生命から寿命を奪っている、その行動理由は謎。でも、基本的には本体を守ろうとはする。(由花子編で、ラブ・デラックスと戦ってた)



文庫本見て書いてるんですが、ここから先の話は、昨日Amazonで買ったんだけどまだ届いてないので(2019/07/14現在)、届いてから続きを書きます。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。