仗助にもしも双子の姉がいたら?ネタ   作:蜜柑ブタ

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レッド・ホット・チリ・ペッパー編。その2。


ジョセフを守るための戦い開始。


レッド・ホット・チリ・ペッパー その2

 

 海の見える丘。この杜王町の名所のひとつかな? とにかく野原と転がっている石、地面がむき出しの道、電柱さえない場所だ。

 仗助、広瀬君、億泰君。そして、私の四人がこの場所に来ています。

 私は、先日レッド・ホット・チリ・ペッパーから奪った青いバラの花を指で弄びながら海を眺めてた。

「姉ちゃん、ソレ持ってきたのかよ。」

「焦った本体が来てくれたらなって、思って。」

 うちに来たレッド・ホット・チリ・ペッパーの焦りようからして、寿命を1年取られたのは完全に想定外だったはずだ。なら、何がなんでも取り返したいはず。

 ところで、なぜ私達が、こんな辺鄙なところに来ているのかというと…、実は空条さんがココを指定したんです。

 詳しいことは待ち合わせ場所に集合してからだそうだけど、きっと、レッド・ホット・チリ・ペッパーのことだよね?

 うん…、仗助の方もそう思ってるっぽい。

 億泰君が虫に刺されると文句言ってる。広瀬君は、こんなところに来た理由について聞いてきたので、空条さんが呼んだことを伝えた。

 たぶん、レッド・ホット・チリ・ペッパーのことだろうって。

 びっくりする広瀬君。そして億泰君に至っては、近場にあった小さな木の枝を折っていた。そしてすごい顔…。

 そうだよね…。億泰君にとっては、お兄さんを殺した仇なんだから…。じゃあ、お父さんを殺した、私は?

「……現れたのか?」

「ああ。現れた。おとといの夜に俺らの家にな。」

「なんで野郎のことを俺に黙ってたぁーーーー!!」

 億泰君が仗助に掴みかかりそうな勢いで叫んだ。

 そこへ、空条さんが来た。

「電気の通っている街中じゃあ、奴の話をするのは危険だ。俺が二人に黙ってろって言ったのだ…。」

「承太郎さん!」

「こんな野原に集めたのも話を聞かれないためだ。」

「億泰! 俺だってよぉ、チリ・ペッパーにゃ完全に頭にきてる! 奴は知らねー間に、人ん家に張り込んでやがった! 聞いたり、かっぱらったりは奴の自由! 色んな家で物や金を盗んでいると俺はみたぜぇ~~~。」

「あと、覗きもね…。」

「えっ!? まさか、ミナミさん…。」

「風呂場の照明から覗かれてたみたい…。」

「うわ、最低だ! まさか直接本人から言われたの!?」

「うん…。」

「仗助君、よく怒らなかった…。」

「頭にきたに決まってんだろぅがーーー! あの野郎、次現れたらギタギタのボコボコだぜ!」

「レッド・ホット・チリ・ペッパーの怖いところは、その気になればいつだって電気のある所なら自由自在に移動できることだよ。」

「それだけじゃねぇ! 野郎が弓と矢を持ってる以上、電気さえあればどこからでも射れるってことだ。早いとこ、本体を見つけて叩かねぇとならねぇ。で? その方法を考えるためにここに呼んだんっすよね? 承太郎さん。」

「ああ…。だが少し違う。」

 空条さんが少し訂正した。

 

 見つけ出すことは、できるそうだ。

 

 見つけ出せる人物が、今日の正午の杜王町の港に到着する予定になっていると。

 

 えっ? あと、2、30分だよ?

 

 しかしその人物は、とても年を取っていて、体力もスタンド力落ちていて、80歳になろうかという歳で…、足腰も弱って杖をついていて、2年前に胆石除去手術も受けており、白内障も患っていて、さらに歯は総入れ歯……。

 あれ? なんだろ? 引っかかるな?

 80じゃなくて、79歳ってのが。

 

 そういえば…、私と仗助のお父さんって……。

 

 その時、バチバチっと音が聞こえた。

 えっ? こんな電線ももない場所で電気の弾ける音…?

 私達が振り返ったとき、そこには億泰君のバイクが放電しているのが見えて、放電はあっという間にレッド・ホット・チリ・ペッパーに変わった。

 

『確かに…、聞いたぜ~~~!』

「なっ!?」

「エンジン? バイクのエンジンに!」

 なんて用意周到というか、用心深い奴!

『今日の正午に、港だとぉ~~~? この俺を探し出せる、スタンド使いだとぉ~~!?』

 レッド・ホット・チリ・ペッパーがバイクのエンジンをかけて、ハンドルを握る。

 まさか…、このまま…!? 行く気なの!?

 

 ジョセフ・ジョースター…!

 “私達のお父さん”を殺すために!!

 

 止める間もなく、レッド・ホット・チリ・ペッパーがバイクを発進させた。

 直後、億泰君がザ・ハンドで右手を振り下ろした。

 空間が抉れ…、そして…、一瞬にして億泰君の体がバイクの後ろに乗った。

 そこからは、億泰君とレッド・ホット・チリ・ペッパーの戦いだった。

 レッド・ホット・チリ・ペッパーは、その性質上、電気がないと力が出せないし、スタンドそのものの維持もできないらしい。

 だから、必死だ。億泰君に壊されたバイクのバッテリーを守るのに! そして電源となる電柱とかは、遙か彼方(100メートル以上先)!

 私達は、億泰君を援護するため戦いの場へ急いだ。

 戦いは、億泰君が圧倒していた。空間を削る能力。確かに恐ろしい! 瞬間移動ってとんでもないね!

 けど何か嫌な予感がする…、レッド・ホット・チリ・ペッパーが挑発してる。

「億泰君! 挑発に乗っちゃダメ!」

 私は叫んだが遅かった…。

 渾身の力で振り下ろされた、ザ・ハンドの右手が地面を抉り、その下にある地下の電気ケーブルが掘り起こされてしまった。

 そして復活したレッド・ホット・チリ・ペッパーが、一気にパワーを取り戻し、億泰君のザ・ハンドの右手を……切り取った。

 その結果、スタンドのダメージのフィードバック効果により、億泰君の右手が地面に落ちた。

『てめーは、精神的に未熟なんだよー! あの兄貴を精神的に上回ってなきゃ、敵討ちなんて最初から無理なんだよ、ボケが! ギャハハハハハ!』

「それは…、どうかな?」

『あ?』

 私の言葉を耳にしたレッド・ホット・チリ・ペッパー。

「私の能力を教えてあげるよ。一つ目。生命の寿命を1年分ごとに青いバラの花に変えること。二つ目…。」

 私が指差す先を、レッド・ホット・チリ・ペッパーが見た。

『ゲッ!?』

「“無機物”があれば、どこにだって出現するってこと! 私がいる、この杜王町にいる限りね!」

 レッド・ホット・チリ・ペッパーが尻尾を入れている地下電線の反対側から、鮮血色の赤い根っこである、ブルー・ブルー・ローズがニョロニョロと出ていて、レッド・ホット・チリ・ペッパーは、大いに焦っていた。

『うおおおおおおおお!?』

 いくらスピードがあっても、距離が近すぎる。忽ち根っこの先でひっかかれ、ポンポンっと何本か赤い茎の青いバラの花が咲いて落ちた。

「ミナミ、いつのまに制御を!?」

「違う…。たぶん、最初からこの野原の下に根を張り巡らせてたんだ。偶然です。……草木と虫とはいえ、“命”がここにはあふれてるから。」

 なんとなく、分かってきた気がする。

 自分のスタンドの傾向を…。

『ち…、ちくしょおおおおおおお! だ、だが老いぼれだけは、ぶっ殺す! 確か、ジョセフ・ジョースターだったか!? 見つかってたまるか!』

 トドメとばかりに襲いかかろうとした根っこを必死になって回避して、レッド・ホット・チリ・ペッパーが電線の中に逃げていった。

「今日には死んじゃうかも知れないよ~?」

 っと、地下電線に向かって言ったら、バチッ!と一瞬弾けた。あ、きっと焦ったな? フフフ。とりあえず、レッド・ホット・チリ・ペッパーから出た青いバラは全部回収。あと、右手を切られた億泰君の治療は仗助が。

 億泰君は、悔しがっていた。完敗だと…。

 そんな億泰君に、広瀬君が諭した。

 敵討ちだとか、勝つか負けるとかじゃあない、ジョセフ・ジョースターさんを守ることを考えるんだよ、それがレッド・ホット・チリ・ペッパーを倒すことに繋がる、君はソレをしなくちゃいけないよ、みんなのために、僕らの住んでいるこの町のために…っと。

 広瀬君……。

 

 一方で、仗助と空条さんは、冷静にレッド・ホット・チリ・ペッパーよりも早く港に行かないとっと言ってる。うん…、冷静なのは良いけど…。もうちょっと配慮を…ねぇ。

 

 立ち直った億泰君も入れて、私達は、港へ急いだ。

 

 




ミナミは、ブルー・ブルー・ローズを制御できていません。
ブルー・ブルー・ローズは、独自に動いています。
野原の下に根を張り巡らせていたのは、偶然です。


それにしても話を追うごとに、康一の強さと魅力が増している気がする。
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