東方波響録 ~異能力者達の学園!?~   作:月と風

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第十二話~部活は青春の一環~

「そういえば、部活どうするの?」

「そっかぁ。そろそろ部活決めなくちゃね」

 

試験も終わり、夏休みまであと少し。

そんな中、僕等一年生は、部活選びにいそしんでいた。

 

候補は吹奏楽部か、テニス部。

我ながら変な候補だとは思うが、この二つで迷っているのだ。

吹奏楽部は適度にサボりができていいと思うのだが、音波を操る能力のおかげで、何も引いてなくても音が出てしまうというただのチーターになってしまう。また、吹奏楽部はフランが反対するだろう。

テニス部は、運動ができていいのだが、部活の顧問がとても厳しいことで有名であり、謎の迷言を撒き散らしているらしい。

そこに入ったら確実に目をつけられるだろう。

 

「と言うことで、フラン。吹奏楽部か、テニス部か、どっちがいい?」

「吹奏楽部」

 

あれ?テニス部じゃないの?

それにしても清清しい返事だこと。

こちらの迷いなんて全く気にしてないよね。

 

「て言うか日々響も吹奏楽部の方がいいんじゃないの?だって笛持ってるじゃん」

「笛?」

 

なんのことだ?

 

「あれだよ。入学初日に妹紅先生がおいてくれたやつ」

「あぁ...」

 

思い出した。

あの笛は今も部屋においたままだ。

せっかく妹紅先生がくれた物を使わないというのも気が引ける。

それにフランも吹奏楽部にしたいっていってるんだから。

 

「じゃ、吹奏楽部にしよう。」

「フランは吹奏楽部でなにやりたいの?」

「うーん...ギターかな」

 

ギターか。フランならかっこよくやれそう。

しかも可愛くね。

 

「なにぼうっとしてるの?」

「い、いや。何でもない。」

 

試験返却の時みたいに皮膚を潰されてはたまらない。

 

「さ、部活決定書出しに行くよ」

 

部活はフランと一緒にやれて楽しみだなぁ。

 

 

部屋に戻ると妖夢と鈴仙がゴロゴロしていた。

妖夢は剣研いでるけどね。やっぱりガチ勢。

 

「二人とも何の部活にしたの?」

 

フランの問に

 

「妖夢は言わなくてもわかるだろ」

 

と相槌をうつ。

 

「私は薬科部」

「は?薬科部?何すんの?」

「魔法薬を作るの」

 

ずいぶんと危ないところに入ったな。薬科部って。

危険な薬とかずっと作ってそうだ。

お試しとか言って僕に飲ませるの止めろよ。

 

「私はk...」

「剣道部な。わかってるよ」

 

と言うことで。僕はあの笛を使って見ることにしよう。

寝室に向かう。

ベッドの横に置いた荷物の中に、あった。

あの笛だ。くたびれていそうでそれでいてえげつない量の魔力が見え隠れしている笛。

 

「早く使ってみてよ」

「えぇ?あ、なんだフランか」

「え?気づいてなかったの?」

「うん全く。」

「鈍いね。」

 

う、うるさいな。

とりあえず使ってみよう。

笛を吹く。普通の音がでる。でも何か反響しているようなしていないような。

 

「なんか紙入ってるよ」

「紙?」

 

確かに、笛が入っていた入れ物に紙片が入っていた。

 

「これは...楽譜だ。」

「楽譜?ちょっと引いてみて」

 

楽譜には、躁、鬱、哀、眠、など一文字で名前がつけられていた。

じゃ、眠、から吹くか。

書いてある通り吹いてみる。

なんだ僕。結構才能あるじゃん。

 

「なんか...眠い」

「え?あ、そういうことか」

 

フランは寝てしまった。

なるほど。これは相手の脳に干渉するのか。

要するにチートだ。ダメでしょこれ。

強すぎでしょ。

吹くのをやめる。フランは目を覚ます。

 

「あれ?なんかその歌聞いてたら、眠くなって...」

「そういう能力なんだよ。 この笛が。」

「そーなの!?」

「そーなんだ」

 

この笛を部活で使ったら最強だな。

 

と。

 

「ん?」

 

笛の中に鼓動が聞こえた。トクントクン、となっている

 

「ん、どうしたの?」

「ちょっとこの笛触ってみて」

「なんで?まあいいけど」

「何か感じない?振動しているような...」

「え?なんにも感じないけど...」

 

とフランは笛を返す。僕も触ってみるが、なにも感じない。

さっきのは気のせいなのだろうか。

 

「んまあ、いいや。もう就寝だし今日は寝よう。おやすみ。」

「ん、おやすみ」

 

部活は楽しそうだけど、適度にサボりたいな...

 

 

 

 

 

 

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