東方波響録 ~異能力者達の学園!?~   作:月と風

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これからまた部活が始まったので、この時間の投稿となります。
ご了承ください。


第十三話~夏休みの前に聞きたいこと~

「それでは、解散!」

「気を付け!礼!」

「ありがとうございました!」

 

「よっしゃぁぁ!」

 

誰かが叫んでいる。

今日で夏休み前の授業は終わり。

これから、夏休みだ。

 

それにしても、早いことだ。

いろんな事があって、忙しかった。

誰かさんがおかしくなったり、誰かさんと障害物競争に出たり。

あれ?誰かさんとしかやってなくね?

 

「おーい行くよ~何呆然としてるの?」

「ん?いや何でもない。行こう」

 

フランはやっぱり可愛いね。

 

 

寮に戻る。

寮の前には下駄箱があるのだが、

 

「ん?」

 

とフランが何かを取り出す。

 

「なにそれ」

「ううん、多分ラブレターとかその辺じゃない?」

 

曖昧だな。

 

「誰から?」

「B組って書いてある」

「でもこういう人嫌い」

 

フランはラブレターをビリビリに破いた。

おい。それやっていいのかよ。

 

「だって。自分から会いに来ないんだもん」

「いや、まあそうだけど...破くのはやばくね」

「大丈夫。わからないから」

 

書いた人がこれ知ったら自殺するかもね。

 

フランは性格はおいて、容姿は申し分ないのでよくモテる。

一年生だけでなく、三年生とか、様々な人からラブレターが来るのだ。

もしかしたら、女子で一番モテている輝夜先輩よりもモテているかもしれない。

モテ期かよ。うらやましい。

 

...ちなみに、男子で一番モテているのは、二年生の水橋先輩という人だそうだ。

何でも、恋多き人なんだって。会ったことないけど。

 

「あれ?フランそれはなに?」

 

鈴仙は、本から目を上げて聞く。

 

「ラブレターっぽいやつ」

「ラブレターか...私もよく貰うんだけどね...」

「私は......」

 

言葉を探す鈴仙に、僕は笑いをこらえきれなくなった。

 

「ふふっ」

 

鈴仙がジト目でこっちを見る。

 

「それ以上言ったらあなたを銃で撃つ」

 

あぁ怖い。

鈴仙は好きな人がいる。それは、水橋先輩だ。

僕は見てしまったのだ。鈴仙がラブレターを書いているところを。

 

「どうしたの?そんなに険悪な雰囲気だして。」

 

何も知らない妖夢と、フランが聞く。

 

「何でもない。しかもこれ以上言うと、鈴仙に殺されるから言わない」

「早くここからいなくなって!」

 

鈴仙がキレる。

顔真っ赤だし。

何されるかわかんないから、寝室言って笛の練習しよ。

 

 

 

「日々響~ちょっと来て~」

 

フランの声がする。

んじゃ行くとするか。

 

僕が着くと、鈴仙が

 

「これ、フランが飲み残したから、飲んでいいって」

「え?」

 

ちょ、ちょ、ちょっと待て。

これが世に言う間接キスっていうやつ?

待って心の準備が......

そんな僕を、鈴仙と妖夢はニヤついて、フランは恥ずかしそうに見ている。

そ、そんなに飲んで欲しいのか...

じゃ、いただきます。

 

美味しい。普通の水なのにいつもよりおいしく感じる。

やっぱり間接キスは素晴らしい。

 

「......っ眠い......」

 

 

―――――――――――――――――――――――――

 

 

「本当に鈍いわね。フランがそんなもの飲ませるわけないじゃない」

 

眠ってしまった日々響を見て、鈴仙が冷笑する。

怖いよ、鈴仙。

 

「それとも、私が薬科部だってことをお忘れかしら?」

 

鈴仙が飲ませたのは、睡眠薬入りの水。

日々響は、私の飲みかけだと言った鈴仙の言葉にまんまと引っ掛かった。

 

作戦を打ち明けられた時は上手くいくかわからなかったけど、やっぱり日々響は鈍かった。

けどめっちゃ緊張したな...

 

「日々響の寝顔って可愛くない?」

 

唐突に妖夢がいう。

それは認めざるを得ない。

鈍いし、性格もアレだが、もともと童顔なので、まあ普通に可愛い。

後頭いいし。

ってこれ日々響に言ったら殴られそう。

 

「これはモテるわけだね」

「私達がラブレターを没収したのは正解かな?」

 

と鈴仙。

そう。日々響は知らないが、日々響には、私と同じくらいのラブレターが届いている。

でも、先に私達がそれを読んでいるのだ。

そして、半分以上没収している。

...ってあれ?何でそんなことしてるんだっけ?

 

「何でそんなことしてるんだっけ?」

 

とたんに、妖夢と鈴仙が笑い出す。

あれ?なんか変なこと言った?

 

「そうか...この目的を言ってなかったね」

「何でこんなことしてるかっていうと、フラン。貴方を助けるためよ」

「えっ?」

 

どういうことだろう。私を助ける?

 

「まだわかんないの?フランも鈍いわね」

「貴方、日々響のこと好きなんでしょ?」

「..................」

 

唐突に言われて反応出来なかった。

私は日々響が好き?

 

「どうなのよ」

「ど、どうなのって言われても......」

「じゃあこうやって聞くね。フランは、日々響がペアじゃなくなったら、どう思う?」

「それは......」

 

きっと寂しいだろう。

日々響は、性格とかは別にして、普通に話しやすい。

だから、まあペアでいるのは楽しい。

でもこれが好きって言うことなの?

 

「で、どっちなの?日々響が好きか普通か」

「す、好きかな......」

 

顔が暑い。

ヤバい。これ、日々響に見られたら、また可愛いとかなんとか言われそう。

 

「ふふっ...ありがとねフラン」

 

と言った声は鈴仙の声でも、妖夢の声でもなかった。

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――

 

どうやら、サプライズは成功したようだ。

フランも妖夢も鈴仙も唖然としている。

 

「えっ......待って全部聞いてたの?」

「うん。ありがたく聞かせて貰ったよ」

 

まだ現状が飲み込めていなさそうなフラン。

せっかくだから、説明してあげようかな。

 

「僕があんな鈴仙の言葉に引っ掛かると思う?僕は口に解除魔法をかけといた。で、眠ったふりをした」

 

そして、フランの本音が聞けたって訳だ。

本当に僕も緊張したよ。しかもめっちゃ恥ずかしかったし。

 

「日々響。お仕置きね」

「ちょっちょ待って!ねえ!待っt......」

 

僕はフランに腕を吹き飛ばされて気絶した。

そして、保健室に搬送された。

 

ったくツンデレなのはわかったから。

 

 

 

 

せめて腕を吹き飛ばすのはやめよう?

 

 

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