東方波響録 ~異能力者達の学園!?~ 作:月と風
様々な楽器の音が聞こえる。
やっぱり音楽は楽しいね。
僕等は、音楽室にいた。
今は夏休みの間の練習中。
笛を音波で音を鳴らし、サボっているところだ。
あの告白事件以来、僕等はより距離が近くなったように感じる。
でも、あの時は、フランの機嫌を直すのが大変だった。
一時間以上の仲直りの申し込みをし、十回以上断られた上に腕を吹き飛ばされて気絶し、を繰り返した。
ようやく鈴仙のとりなしもあって許してもらえたが、相当保健室の永琳先生に怪しまれた。
まあ、結果的に仲良くなったならね。
雨降って地固まるっていうでしょ。
まあ、あの告白は僕も嬉しかったし。
いつか答えを出せる日が来るといいな。
フランは今、ギターの練習中だ。
ギターめっちゃ似合うんですけど。
結構かっこいいし。
ちょっといたずらしたいな......
笛を吹く。
「なんか眠くなって...?」
吹くのをやめる。
「ってあれ?日々響!やめてよ!今練習中なのに!」
ふふっ可愛いな。
「はい。今から全員で合わせます。本番の気持ちで演奏してください」
と声を張るのは、我らが部長、ルナサ先輩だ。
この吹奏楽部は、部長がルナサ先輩、副部長がメルラン先輩、マネージャーがリリカ先輩だ。
三人とも非常に演奏がうまい。
て言うか音のポルターガイストだっけ?
この歌は僕のソロがある。
新入部員初のソロ抜擢だそうだ。
部長のバイオリンから演奏が始まる。
そして、僕のソロ。
これがわりと緊張する。
テンポの早い曲にあわせて息を吹く。
もう少しで肺が破裂する、というところで、ソロが終わり、僕は一旦休憩。
そのあとはフランの出番だ。
フランは物凄く上手い訳でもないのだが、その練習熱心さから抜擢。リードをやっている。
格好いい。
演奏が終わり、静けさが戻る。
「お疲れ様。今日はこれで解散!」
みんなが席を立って出ていく。
「日々響~いくよ」
「あ、うん」
今は、夏休みの部活をやっていい期間。
この後、学校が全面休校する期間が来る。
そのときに戻る場所をかんがえていた。
僕は、父と母が教育方針の違いがどうとか言って離縁し、それに嫌気がさした僕は半ば飛び出すようにここに来てしまった。
今家に帰っても、疎んじられるだけだろう。
じゃああとは...
「ねぇフラン」
「ん?なに?」
「この後の、全面休校の時、フランの家行ってもいい?」
「えっ?」
これしかなかった。
他に泊めてくれる場所もあるだろうが、あまり関わりのない人と泊まるのもちょっと気が引ける。
「いいよ。」
「えっ?いいの?」
「うん。お姉ちゃんも日々響に会ってみたいって言ってたし。」
こんなに早く許可が得られるとは思ってなかった。
楽しみだ。
第十四話でした。
そろそろ物語が自己満足になってきていて怖いです。
気を付けます。