東方波響録 ~異能力者達の学園!?~   作:月と風

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第十五話~デカ過ぎるだろ~

「......広過ぎない?」

「そうかな?」

 

ここはフランの家。

名前は紅魔館、というらしい。

まず家の前に門番がいる、という時点で凄い。

しかも門番は、僕が受験したときの試験官、紅美鈴先生だった。

これではフランたちに頭が上がらない気がするが?

とフランに聞くと、学校では立場が逆、ということだ。

紅美鈴先生は丁重に挨拶してくれた。

なんか先生より上の立場になった気分だ。

 

また、さっきは驚いていてよく見えなかったが、庭も物凄く広いらしい。

それを紅美鈴先生が一人でやっているそうだ。これまた凄い。

 

中は真っ赤に染め上げられていた。

さすが吸血鬼。

また、大きい階段や、地下室に続く通路のようなもの、

窓から反対側を見ると、大きな湖があった。

 

しかも、なんか小さい生き物がたくさんいる。

フランに聞くと、これは妖精メイドというらしく、無給で働いているらしい。

見た目以上にブラックだ。

 

「ようこそ紅魔館へいらっしゃいました。」

 

そこで僕はまた驚いた。

 

「咲夜先生?」

「そうなのですが、ここではメイドとして働いておりますので、咲夜、とお呼びください。あと、妹様。お嬢様がお呼びです。」

「うん。わかった。」

 

何だここ。どんだけ金使ってんだ。

しかも咲夜先生に咲夜、なんて絶対言えない。

 

「まず、レミリアの部屋に行こう。」

「あ、はい。」

 

唐突に妹様に変化したフランがいう。

これは従わざるを得ない。

 

 

歩くこと数分。

 

「広い......広すぎるってここ。」

「そんなにないよ。」

「いや、もう。僕の家の10倍以上はあるよこれ。」

 

そんな悲鳴をあげている間に、

 

「ここだよ。」

 

とフランがドアを開ける。

 

「お姉ちゃん、入るね。」

「お邪魔します。」

 

「あぁ、フランと日々響、来たのね。いいよ入って。」

 

中に入ると、レミリア先輩がいた。

自室も広いことは驚きだが、もっと驚いたのは、机の上にあった真っ赤な飲み物とだった。

もしかしなくとも...血?

 

「あぁ、あれはトマトジュースだよ。お姉ちゃんは血を全部飲めないし、苦いの嫌いだから、甘いトマトジュースしか飲めないんだよ。」

「と、トマトジュース?」

「フラン!何変なこと教えてるの?」

「え?なんのこと?」

 

フランがとぼける。

知っちゃいけないことだったの?

 

「ま、まあそれはおいといて。ようこそ紅魔館へ。ゆっくりしてってね。」

「あぁ、はい。よろしくお願いします。」

「えっと...日々響はこの後どうする?」

「うーん...まず紅魔館を見て回ろう。」

「ん。わかった。じゃあ私が案内するね。」

「ありがとフラン。」

「咲夜~紅茶頂戴。」

「只今お持ちしました。」

 

え?今誰もいなかったけど...

しかも咲夜先生どっから出てきた?

 

「咲夜は時を操る程度の能力を持ってるんだよ。それで瞬間移動してるように見えるわけ。」

「な、なるほど...」

 

時を操る程度の能力か...強者だな。

だって時を操ったら何でもできるじゃん。

 

「じゃあ日々響行こう。」

「はい。」

 

まず僕等が行ったのは、大きな図書館だった。

とにかくデカイ。本の量が半端じゃない。

 

「ようこそ。魔法図書館へ。」

 

現れたのは、紫色のロングヘアに紫色の服を着た女性と、悪魔のような角と羽が生えた少女。

 

「この、紫色の髪の毛のおば...じゃなくて人がパチュリー・ノーレッジ。そしてもう一人小悪魔って言うの。」

 

フランが、パチュリーさんに睨まれながら言う。

 

「よろしくお願いします。夏休み終了まで、滞在させていただきます。」

「よろしくね。」

「こちらこそよろしくお願いします。」

「早速だけど何か本読んでく?」

「あ...どんな本がここにはあるんですか?」

「魔法に関する本がほとんどね。」

「なるほど...」

 

魔法か。結構興味あるな。何か借りていこうかな?

 

「ん~じゃあこの『音と魔法』ってやつ借りてもいいですか?」

「いいわ。期限は夏休み終わるまでね。」

「はい。わかりました。」

 

ということで本も借りれたし、ここは暇を潰すのにちょうどよさそうだ。

 

「次は庭に行こう。」

 

フランに連れられて庭に到着。

庭では、紅美鈴先生が、花壇に水をやっていた。

何か変な感じがする。

この庭もまたデカイ。そして、色とりどりの花が植えられている。

本当にここを一人でやっているのだろうか?

 

「心配ありませんよ。日々響さん。私も慣れてますから。」

 

慣れなんてあるのかな?

フランは、たくさんの花に見いっている。

 

「おーいフラン。そろそろ行かない?」

「ん?あ、ごめん行こう。次は...あれ?もうほぼ見尽くしたね。じゃあ最後に私の部屋と、日々響の泊まる部屋に行こう。」

 

 

「ここが私の部屋。」

「これまた広いことで。」

 

フランの部屋は、真っ赤で、ベッドや装飾が豪華だった。

凄いな。

 

本当にこの館はとにかくデカイ。

一部屋一部屋がいちいちデカイ。

 

「こんなに広かったら、掃除大変じゃね?」

「いや、咲夜が時間止めてやってくれるから。」

「あ、そうか。」

 

納得。

時間止められるのめっちゃ便利。

欲しい。

 

「ここが日々響の部屋。」

「こんなに使うの勿体ないな。」

 

どうやって使えって言うんだよ。こんなに広い部屋。

後、赤すぎて目が眩みそう。

「あれ?ここの階段はどこに繋がってるの?」

「それは......」

 

フランが口ごもる。

 

「あれ?聞いてほしくなかった?」

「うん......ちょっとね......」

「あ......ごめん......」

「大丈夫。」

 

フランにも秘密の一つや二つはあるでしょ。

大丈夫、聞かないことにするから。

 

 

 

それにしても、ここで暮らすのか......ちょっとした王子様気分だな。

 

 

 

 

 

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