東方波響録 ~異能力者達の学園!?~   作:月と風

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第十六話~紅魔館訓練 弌 レミリア先輩編~

「はあ、はあ、こんな仕事、時を止めないとやってられんよ。」

 

 

 

紅魔館に来てから早一週間。

館の中のことは全て覚えたが、まだできないのは、元先生たちを、呼び捨てにすることだ。

一生かかっても出来そうにない。

 

そして、館での生活に馴染んでくると襲ってくるものがある。それは、罪悪感だ。

ここに客人として来ているのに、こんなにのんびりしていいのだろうか。

その罪悪感にさいなまれ、僕は咲夜先生にメイドの手伝いを申し出た。

咲夜さんは快諾してくれた。のだが、

 

「確かにこの量は、時間を止めないとヤバい。」

 

そんな量だった。まず、途方もなく広い紅魔館のなかの掃除。やってみたところ、1日かけても終わらなかった。

そして、料理、レミリア先輩の紅茶の運びや、食料の買い出しなど、いくらやっても終わるのもではない。

フランなども、大丈夫っていってくれてたけど、

お手伝いしなければ、僕の精神が、罪悪感に押し潰される。

だから僕は、咲夜先生について、メイドの仕事を覚えることにした。

 

 

メイド仕事を始めて4日。段々と色々な仕事に慣れ、

作業をするスピードが早くなってきた。

咲夜先生にも誉められ、妖精メイド以上、と言われた。

果たしてそれは、喜ぶべきなのだろうか。見るところ、妖精メイドは何も仕事をしていないように見える。後ゴブリンも。ホフコブリンって言うんだっけ?

 

一週間たつと、咲夜先生よりは遅いが、大抵の家事は出来るようになった。咲夜先生も驚いていた。あれ?僕結構才能ある?

どうしても出来ないのは、料理だ。料理難しい。

いや、咲夜先生の料理が上手いのか。

あと、咲夜先生は、レミリア先輩の紅茶に時々変なものを入れる。なんなのだろうか。聞いてみると、知らなくていい、と言われた。きっと血の匂いを消すとかそういう類いの物だろう。

 

 

紅魔館の朝は早い。

お嬢様方が起きる前に、朝ごはんを作り、掃除をして、等、起きる時間は朝4:00だ。

 

「よっしゃ!今日もいつも通りメイドの仕事を......」

「日々響さん。お嬢様と妹様が7:00にお呼びです。」

「はぁ......」

 

何の用事だろうか。

 

 

「お邪魔します。」

 

レミリア先輩の部屋に入る。

 

「あ、日々響来たよ。」

「日々響。今日は私達と勝負してもらうわ。」

「はい?」

「勝負よ。貴方の全力を尽くして、私達と戦いなさい。」

「それは勝てるわけが......」

「それは貴方の実力しだいよ。」

 

それ、勝てるわけなくね?フランも強いし、何しろレミリア先輩は槍だぞ。

卑怯かよ。

まあ、頑張ってみよう。

あ、そうだ!実戦で笛を使ってみよう!

 

 

 

 

 

「日々響。準備はいいわね?」

「私達も全力だからね。」

 

フランは、いつもの戦闘体型を、レミリア先輩は槍を構えている。

 

「じゃあまず、私からいくわね。」

 

とレミリア先輩が言い、槍を繰り出す。

 

神槍【スピア・ザ・グングニル】

 

槍が超スピードで向かってくる。

避けられん!

 

音波防壁【メタルコ】

 

咄嗟に壁を出す。

しかし粉々になる。馬鹿強い。

スピードが減殺されたので身を捻って避ける。

 

「よく避けたわね。」

 

壁作って避けられなかったら元も子もないだろ。

 

音波破壊【フォルテシモ】

 

地面に音波を叩きつけ、舞い上がった砂で視界を暗くする。

間髪を入れず、

 

音速弾【アパッショナート】

 

弾幕を張る。

しかし、あっという間に避けられる。

さすが吸血鬼。運動神経良すぎ。

 

「次は私よ。」

 

天罰【スターオブダビデ】

 

魔方陣が展開され、当たり一面にレーザーが。

槍使わないんかい。奇襲にも程がある。

あの魔方陣何て言うんだっけ?六芒星とか言った気がする。

それにしても避けきれない!

僕の体に完全な隙が出来る。

 

必殺【ハートブレイク】

 

巨大な光の槍が繰り出される。

僕はそれをいなそうとした。

 

威力減殺【ペサンテ】

 

音波の力によって威力は減ったものの、流石必殺技。

避けきれなかった。

 

「......っ」

 

足をかすった。猛烈な痛みがはしる。

でも。

 

「今こそこれを!」

 

音波催眠【ドゥルチェメンテ】

 

笛に音を流し込む。催眠、つまり相手の眠気を誘うのだ。

笛から甘い音が流れる。

 

「......っ...力が入らない?」

 

レミリア先輩が膝を尽く。

でも、僕の音力も限界に近かった。

 

音速弾【アパッショナート】

 

レミリア先輩に直撃、かと思ったのだが、

 

「貴方に負けるわけにはいかないの。」

「なんで...今のが?」

 

もう力が入らない。

 

符の弍【マイハートブレイク】

 

さっきより大きな光の槍が僕を貫いた。

 

不死鳥の歌【ポンポーノ】

 

僕は意識の糸を必死に掴み、痛みに耐える。

歌が、聞こえる。不死鳥の歌が。

不死鳥の歌は、体を回復させるのだ。

 

「はい、そこまで!」

「え?」

 

フランの声で、戦いが終わった。

 

「え?日々響なんで?」

「なんでって?」

「今のお姉さまのやつ食らったら私でも気絶するのに...」

 

二人ともびっくりしている。

「回復のやつ使ったから」

「日々響回復魔法持ってたっけ?」

「一応ね。」

「でも今のはお姉さまが優勢だったから、お姉さまの勝ちかな?」

「うん...」

 

やっぱり先輩は違うな。

 

「日々響~次は私だよ~」

 

フランが言う。ちょっと休ませてよ......

 

 

 

 

 

 

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