東方波響録 ~異能力者達の学園!?~ 作:月と風
脱却目指してがんばります。
キーンコーンカーンコーン
鐘が鳴る。
教室には、夏休みが終わって呆然とする生徒たち、
宿題が終わってないと嘆く生徒たちで溢れていた。
紅魔館は楽しかった。
レミリア先輩にボコボコにされたけどね。
冬休みもあそこがいいな。
ガラガラ...とドアが開いて、妹紅先生が入ってきた。
「なんだお前ら。そんな悲しい雰囲気出して。宿題終わってないとか言わないよな?」
ほぼ全員が肩を震わせる。僕もその内の一人だ。
スマホやり過ぎたんだよぉ!
フランは余裕そうな表情。宿題を計画的に終わらせ、のんびりしていた。優等生め。
「宿題を集める前に。このクラスには、転校生が来る。」
教室が一気に活気づいた。みんながそわそわし始める。
妹紅先生が外に出て、転校生を呼びに言った。
「転校生だって。」
「イケメンかな?」
ったくみんな転校生転校生はしゃぎすぎなんだから。
転校生が入ってくる。
みんなが息をのんだ。
「初めまして。今日からこの学校でみなさんと一緒に過ごさせていただきます、灰谷真祟と申します。よろしくお願いいたします。」
「灰谷君です。みんな仲良くな。」
教室は未だざわついていた。
灰谷は、言葉こそ暗めで陰気だが、めちゃくちゃイケメンだ。
おいマジかよ。
周りを見渡すと、うっとりした視線を送ってる奴も。
気ぃ早えな。
フランは?と見ると、
「冷めてんなおい。」
「だってあいつ胡散臭いじゃん。」
「え?そうか?」
「うん。なんとなく怪しい。」
「灰谷は......うん。日々響の後ろが空いてるな。」
「先生!そこは僕の荷物置き場です!空いてません!」
「じゃあそこに座れ。後日々響は職員室に来い。」
「酷い...あんまりだ...」
「それじゃ今日は、武器ごとに別れて実戦形式で練習を行います。」
いつの間にか一時間目が始まって、僕らは模擬戦闘場に移動した。
灰谷に自己紹介しようかな?
「僕の名前は、樹神日々響。武器は魔法。よろしく。」
「私はフランドール・スカーレット。日々響のペアだよ。よろしくね。」
「えと、呼び方はフランでいいよ。こいつは...遅刻犯で。」
「余計なこと言わないの。」
「あ...えっと僕の名前は灰谷真祟。武器は魔法だよ。よろしく。」
「君も魔法なんだ。能力は?」
「うーん......風吹を操る程度の能力って感じかな。」
風吹ってなんだろ。後で実戦したらわかるか。
「ちなみに僕は音波を操る程度の能力。こいつは、色々破壊する程度の能力だっけ?」
「ありとあらゆるものね。」
「細かいことはどうでもいいんだよ。」
「はい。では今から魔法の実戦訓練をします。トーナメント形式です。」
パチュリー先生が言う。
この先生は、夏休み明けに先生になった人で紅魔館の人だ。あの図書館の人だよね。
レミリア先輩とは、あだ名で呼び合う仲らしい。
「トーナメントはこちらで組んだので、それに基づいて、試合をしてください。」
試合が始まった。僕らはシード。
試合が始まるまで、少し時間がある。
「日々響。あの悩殺使ったらダメだよ。」
「わかってる。あれには、その人のトラウマを引き出すっていう能力があるらしいしね。」
「そろそろ行くよ。」
試合に出た僕等は、決勝まで難なく進出。
というか、フランが強すぎる。僕は後ろでサポートをしていただけなのに、全員倒してしまった。
そして決勝戦。
「お前かよ。」
相手は灰谷真祟だった。
「てかお前一人なの?」
「うん。ペアは......自分だから。」
そう言って灰谷は、
自分の分身を繰り出した。
「え?おいマジ?」
あいつ分身術使えるのかよ。強いな。
んじゃ僕は新武器を使うか。
試合が始まった。
「今回は二人でいくよ。」
音速弾【アパッショナート】
禁忌【レーヴァテイン】
二人の弾幕が混ざりあい、赤と黄色が綺麗だ。
風断【風の前の塵に同じ】
二人の声が同時に響く。
すると一陣の強い風が吹いた。
「え?」
弾幕がかき消される。
えぇ...強いよ......これ、二人で言ってるから余計強いのかな?
でも、風で消すなら......
蒙昧【砂塵嵐】
砂もないのに、砂嵐が襲う。
「目に砂が......」
灰谷はそんな砂塵嵐の中、微塵も揺るがずにたっている。
音防【アパガドス】
フランと僕の周りを音波の幕が包む。
これで一旦は大丈夫だ。
「あれ?砂が来ない?」
「今ガードしてるからね。」
「灰谷強くない?」
フランが驚くように言う。
「あれは......強いね。」
「でも僕等なら勝てるよ。きっと。」
もしかしたら勝てないかも知れない。でも、挑戦を諦めるのはまだ早い。
「いくよ!」
禁忌【フォーオブアカインド】
音波焦燥【アプレサド】
砂嵐の中で立つ灰谷に、フランは四人で。僕は笛の音で飛びかかる。
禁断【スターボウブレイク】
音波破壊【フォルテシモ】
少し気づくのが遅れ、焦った灰谷に直撃。
「痛い......」
フラン?
フランの脇腹から血がでている。
というか剣刺さってる?
何があった。
灰谷はすでに気絶。砂嵐も止んでいる。
ということは......灰谷が死ぬ直前にフランを刺した?
いつ剣を作ったんだ?
そんなことより早く治療しないと!
音波回復【不死鳥の歌】
「フラン!大丈夫か?」
「あれ?傷口が塞がって?」
「治療してるからね。」
これでなんとか応急処置終了。
後は保健室だね。
あ、僕は職員室だ。
「おい遅刻!新武器はずるいぞ!」
「だってこれ強いんだもん。」
「理由になってない。」
「あ、すいません。」
「先生が各自解散だって!」
「んじゃ教室戻ろうぜ!」
みんなが教室に戻る。
フランは保健室に運ばれたようだ。
勝てて良かった。あんなに格好いいこと言っといて負けたら死ぬしかないもんな。
あの灰谷ってやつ、やっぱりなんか怪しいな。