東方波響録 ~異能力者達の学園!?~   作:月と風

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第六話~その、遅刻犯っていうのやめてください~

「私は十六夜咲夜と言います。みなさんの体術の訓練を指導します。よろしくお願いします。」

 

今日は体術だそうだ。僕の得意なやつかな?

 

 

学校に入って1ヶ月余り。そろそろこの環境になれてきて、フランとも普通に会話ができるようになった。

外は桜が全部散ってしまい、中庭の真ん中の大きな木は青々とした葉を繁らせている。

 

色んな事があったな...

入学してまだ1ヶ月だというのにね。

フランのあの恐ろしい行動はあの総当たり戦以来起こっていない。

本当に怖かったな、あれ。

 

だっていきなり頭抑えたと思ったら目が赤くなるんだもん。

あれは、鈴仙さんの目とはちょっと違った。

鈴仙さんの目は、うさぎの目、といった柔らかい感じだが、あの時のフランの目はなんかこう、もっと固くて、病的な目だった。

 

いやっほんとあの時はどうしようってめっちゃテンパったわ。

もうあの行動は起こらないで欲しいな。

 

なんてことを考えながら外の風景を見ていると、

 

「はい、そこの遅刻犯さん。ここの答えを言ってください。」

「え?」

 

 

 

クラスないで有名な人は、必然的にあだ名がつけられるのが宿命だ。

そして僕についたあだ名は、

遅刻犯だった。

 

「だからここを答えてくださいっていってるんです。」

「僕がなんかしましたか?」

 

しらばっくれてみる。

 

「あなた、私が話している間、ずっと外を見ていたでしょう。」

 

やっぱ無理か。

気がつくと、クラス全員が、面白そうな目でこちらを見ている。

フランに至ってはにやついてるぞ。

ったく、心配をしてあげてたって言うのに。

もう心配してあげないぞ。

 

「...わかりません。」

「ちゃんと授業を聞きなさい。遅刻犯さん。」

 

わかったけど、その遅刻犯っていうのやめて。

あの記憶は封印したから。

 

黒板を見ていると、どうやら体術の時には、姿勢を低くする、といった基本的なことだった。

なんだ。僕答えられたじゃん。

無駄に怒られちゃったよ。

 

「それでは今学習したことを実践して見ましょう。5分後に格闘室に集合です。」

 

うわ、移動かよ。めんどくさ。

サボっちゃダメかな...

 

「早く行くよ~日々響。」

 

フランは偉いな...

まあ、行くか。

 

 

格闘室は暑苦しい。

何この湿気。やる気なくさせる気まんまんかよ。

 

「では、習ったことを基本として、ペアと実践してみてください。」

「やるよー」

「はいはい」

 

音波を手に溜めて、フランのに...

 

「あれ?...って痛っ」

「動き遅いぞ~」

「いや、お前が速いんだよ。」

 

だって吸血鬼じゃん。

吸血鬼って身体能力が人間の何倍だっけ?

考えても虚しくなるだけだからやめよう。

 

結局、一回も攻撃は当たらなかった。

フランに一方的にボコされました。

 

「じゃあ先生が見ていた中で特に良かった生徒を呼びますので、前に出てきてください。」

「魂魄妖夢さん。」

「はい。」

 

出た。剣のガチ勢。

剣は確かに体術も大事だからな。

 

「フランドール・スカーレットさん。」

「え?...あっはい。」

 

フランか。確かに吸血鬼はね。

てか、フラン顔真っ赤じゃん。

何緊張してんだよ。

 

「あれ?遅刻犯違うの?」

 

誰かが言う。

 

「う、うるせーなー。体術は苦手なんだよ!」

「へえ、遅刻犯にも苦手なことあるんだ。」

「...っ今回はたまたまできなかっただけであって......」

「見苦しいぞ。」

 

...何も言えないや。

正論ぶつな。悲しくなるから。

後、遅刻犯やめい。

 

「遅刻犯さん、静粛にしてください。」

 

先生もね...やめよ。

 

そして、呼び出された二人は、壇上で体術戦をして、フランの圧勝に終わった。

だから吸血鬼はチート。

 

 

 

後みんな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何度も言うけど、

 

遅刻犯っていうのやめようね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ということで第六話でした。

有名人になると、あだ名は必須ですからね。





後、この学校には、寮があるって言うことをいい忘れていました。

申し訳ありません。
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