東方波響録 ~異能力者達の学園!?~   作:月と風

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第九話~だからチートはいけないって~

障害物が終わってから次の棒倒しまで、時間がなかった。席に戻ると、みんなもう、青門に行った後だった。

 

「おいおい、休憩なしかよ……」

「もう疲れたの?」

「いや、べ、別にそんなことはないよ。早く行こう」

 

青門に着くと、

 

「遅刻犯すげーじゃん!」

「遅刻したくせにやるよな」

 

褒められてるのか? 褒めてるのに遅刻犯はやめてほしい……

 

 

一回戦目の青団を下し、迎えた二回戦目。

相手は黄団だ。

 

これ以上黄団に勝たせちゃいけないよな……

 

僕は守備だ。前も言ったように、僕は体術が得意じゃないんだよ!

フランは攻めだ。まあ、吸血鬼だもんね。

 

戦いが始まった。赤団は攻めにいった。

あれ?こっちに誰も来てなくね?

と、

 

バーン! と言う音がして、反対側の人が吹き飛んだ。

 

「い、いつの間に……」

 

誰かが呻く。

本当だよ。いつの間に来た。

 

もしかして、あれがB組で一番強い奴か?

あの、無意識を操るやつ。

 

また、衝撃音が一つ。このままでは瞬殺で終わる。

僕は駆け出した。

 

脳に音波で強化をかけて見る。

ぼんやりとだが、影が見える。

その音波を周りの人にかけ、

 

「影が見えたらそれが相手だ!ひたすら防衛して!」

「ほんとだ!何かが見える!」

「それそれ!」

 

黄団の方でも爆発音が上がっている。

このまま防げれば……

 

悲鳴が聞こえた。棒が今にも倒れそうだ。

あの無意識少女が近くで爆発させたらしい。

その間も爆発音が続く。

 

どこだ!あの無意識はどこだ!

やっと、棒の直下で爆発音を鳴らす影を見つけ、僕は、反対側から

 

【爆音】アクセント

 

と音波の塊を放った。

倒れかけていた棒が跳ね返るように戻る。

しかし。

 

「ヤバい。やり過ぎた」

 

反対側に傾き、倒れていく棒。

反対側には誰もおらず、誰かが跳躍し、棒の上の紐を取る。

 

これは負けたわ。

みんなごめんなさい。

 

大歓声が上がる。赤団の方から。

ん? 赤団?

と言うことは…勝ったのか!

どうやらフランが一歩ほど速かったらしい。

 

みんなで肩を組み合って喜んでいる。

僕は戦犯になりかけたからな……

あんまり喜べないね。

 

 

 

 

 

僕らは歓喜に酔ったまま席にもどった。

みんなはまだざわついている。

 

「フラン凄いじゃん!」

「あ、ありがと」

 

可愛い。うん。

今、会場では3年生が棒倒しをやっていた。

と言うことは。

 

「フラン、お姉ちゃんいるんじゃない?」

「あぁ、あれだ」

 

フランが指を指した先には、立派な槍を持った少女がいた。

翼格好いい。

お嬢様、という感じが漂っている。

 

「槍なんだ。異装だね。」

「あの槍は、スピア・ザ・グングニルって言うやつ」

「めちゃめちゃ格好いい名前じゃん」

「でもあいつ、個人戦だと私より弱いんだよ」

「えっ……」

 

僕の中でイメージが崩壊していく。

あれ? 妹にあいつって言われてるし……

 

そんなことを考えている内に棒倒しが終わり、最後の競技だ。

最後は5年生がやる、団対抗乱闘だ。

これが一番配点が高く、一番盛り上がる。

 

始まった。

色とりどりの閃光や銃の音が響く。

 

 

「あれ?」

 

試合は呆気なく終わった。

勝ったのは、博麗霊夢と、霧雨魔理沙ペアだった。

 

「あれ、強すぎない?」

「うん。チーターだよ。」

 

僕もあんなことしてみたいな……

 

結果は黄団がぶっちぎりの一位で、赤団は二位だった。

黄はここ五年間連続優勝らしい。

強すぎ。

 

 

 

 

チートはよくないよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

来年こそ、一位かな?




と言うことで第九話でした。

体育祭に時間をかけすぎたので、最後は飛ばしました。

次はどうしようかな?
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