F・J・E 緑ペンギンの英雄譚   作:レイ・アリス

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だいぶお久しぶりです。
読んでいた方がもしもいたらごめんなさい。
さぁ再度始動ッ!

このテンションに
―――ついてこれるか?


第四話:冒険者ギルド

 

 

朝になり一同は先日訪れる事のできなかった冒険者ギルドを目指していた。

 

 

そして冒険者ギルドの目の前に差し掛かったあたりで正面から

冒険者と思われる三人組が歩いてきていた。

きっと彼女らもこのギルドが目的なのだろうとエクディらが思っていると

その冒険者たちの話し声が聞こえてきた

 

 

「あのヤロウ!!次会ったらぶっ飛ばしてやる。」

 

 

「口が汚いですよ?腹立たしい点は同意いたしますが。」

 

 

「今回ばかりはね。私でも頭にきたもの。」

 

 

「とりあえず、ギルドマスターに相談致しましょう。

話はそれからです。」

 

 

なにやら物騒な会話をしている。

これが現代の冒険者なのだろうとエクディが思っていると…

 

 

「―――あら?」

 

 

「ん?」

 

 

「どうした?エクディ。」

 

 

違和感を感じ取り、声に出してしまったエクディにふくろが問いを投げた。

 

 

「いや、なんなそっちの子と目があった気がしてさ…」

 

 

「―――あ、テメェは!!」

 

 

「知り合い…のはずはないか。」

 

 

「当たり前ッスよ。」

 

 

さらにもう一人こちらに気づいた様子で指をさしてきた。

ふくろが憶測を立てるが、よく考えればエクディは過去の人間。

現代に知り合いがいるはずもない。

当然本人もそれを肯定するが…

 

どうやら目の前の冒険者は聞く耳持たずのようだ。

 

 

「―――白々しい!!

あの時の借り!!ここで返してくれる!!」

 

 

その言葉と共に三人の冒険者娘たちはそれぞれの獲物を構えた。

 

 

-------------------------------------------

 

 

数分後…

 

 

 

「くぅ…強いっ!!」

 

 

苦しげ悔しげに…そう吐き捨てる冒険者娘。

だがそれに返答したのはなんとエクディだった。

 

 

 

「あぁ、クワマンがッスね。」

 

 

その小柄な大きさと俊敏さ、攻撃の正確さなどからほとんど冒険者娘たちを翻弄しつつ

撃退した功労者こそ、エクディのいうとおりクワマンなのだ。猫執事侮れぬ。

 

 

「とりあえず、私達ギルドに用があるんで。」

 

 

当初の目的を思い出したかのように呟くごろー。

ちなみに今回は流石に人間相手なのでヤタガラスの召還はしなかった。

 

そんなごろーの呟きに冒険者娘の一人が考え込むしぐさをとると

ごろーたち一行へ話しかけた。

 

 

「…もしよろしければ、少し時間をいただけませんか?」

 

 

「別にいいッスよ。ついでだから突然襲ってきた理由も知りたいッスから。」

 

 

冒険者娘(多分リーダー)の提案をエクディは受け入れた。

未だに一人の冒険者娘は食いついていたが…

 

とりあえず一同は冒険者ギルドの中へ入っていった。

 

 

---------------------------------------------------

 

 

「ローズ!!なんで冷静なんだよ!!」

 

 

そう叫ぶのは先ほど最後まで食いついてきた冒険者娘だった。

そしてローズと呼ばれたのはエクディらに提案をなげた冒険者娘(リーダー)である。

 

 

「落ち着きなさい。

…さて、質問いいかしら?」

 

 

「いいッスよ。」

 

 

エクディは頷き、それを見てローズはエクディに問いを投げた。

 

 

「貴方はギルドに来た事はある?」

 

 

「無いッスけど?」

 

 

「成る程。」

 

 

エクディの答えを聞いて一人何か納得するローズ。

するともう一人の冒険者娘がローズへ問いかけた。

 

 

「ねぇローズ。一人納得されても、私たちにはよく分からないのだけれども。」

 

 

「ごめんなさいね、セレナ。今説明するわ。」

 

 

そしてリーダー:ローズは自分の考えを仲間の二人へ打ち明ける。

 

 

「予想なのだけれど、あいつとこの人は違う人だと思うの。」

 

 

「根拠は何かしら?」

 

 

ローズの言葉にセレナが鋭い視線で問いかけた。

その問いにうなずくとローズは再び口を開く。

 

 

「口調と、先ほどの戦闘。

そして行動が単独じゃないところ、かしらね。」

 

 

「ローズ!!どういうことだよ!!」

 

 

ローズの推論でセレナは頷くとなにやら納得したようだったが

もう一人は少々頭に血が上っているのか、まだ理解が及んでいないらしい。

それをローズは優しくなだめた。

 

 

「リア、落ち着きなさい。

仮に彼だったとしたら、先程の戦闘。どうなっていたとおもって?」

 

 

そう言われ、考えを改めてみると…

 

 

「…そ、それは…」

 

 

「彼があいつだったら、こんな軽傷ではすまない。」

 

 

ローズが言ったその言葉はリアが心で思った言葉そのまんまであった。

つづけてローズは言葉をつむぐ。

 

 

「それに先程、赤い彼が言ったように現時点ではそちらの猫が幾分か強かった。」

 

 

彼女らがいう《アイツ》とやらが何者かは不明だが、

この猫以下の強さではないのは確かだ。

 

 

「つまり、あいつとこいつは別モンってことか?」

 

 

「多分ね。」

 

 

リアの言葉にリーダーのローズは頷いた。

 

 

 

「多分じゃないぞ。」

 

 

突如彼女らの話に口を挟むものが現れた。

侍のような格好をしたまだ若い少女であった。

…だが何を隠そうこの少女こそ、トレスティムのギルドマスターなのである。

 

 

「ローズ、リア、セレナ。

君たちの被害の連絡は受けていた。だが、該当する者は彼ではない。」

 

 

そう断言したのだ。

その言葉にローズがリーダーとして問いを投げた。

 

 

「断言される理由をお聞きしても?」

 

 

どうやら彼女も本心では納得しきれていなかったらしい。

それも見越していたのか…ギルドマスターは不敵な笑みを浮かべた。

 

 

「証人を呼ぶ、ちょっと待て。さて、来てくれ。」

 

 

奥からもう一人現れた。

頭髪は金髪、エメラルドグリーンの瞳をしており

黒が基調であるカソックを身にまとっていた。

 

 

「久しぶりだな、ごろーさん。

ちゃんと食べないと大きくなれないぞ?(´_ゝ`)」

 

 

「一言余計だよ、Gさん」

 

 

登場したGに全力でツッコミを入れるごろー。

反論したのがクワマンでないあたり、多分Gさんの言葉が正しいのかもしれない。

 

だが、知らぬ人はついていけないだろう。

結果ローズはギルドマスターへ問いかけた。

 

 

「失礼ながらその方は?」

 

 

「あぁ、彼は…」

 

 

ギルドマスターが紹介をしようとしたのを遮り、Gさんは一歩前へ出ると自己紹介を始めた。

 

 

「お初お目にかかる。俺はクウェルス教会神父。

名前を『G』といいます。(´_ゝ`)」

 

 

その紹介で冒険者娘の一人、セレナが驚愕の表情を浮かべながら

言葉を発していた。

 

 

「教会所属で『G』ということは…」

 

 

「知っているの?セレナ。」

 

そう問いを掛けたのはリーダーのローズである。

まぁこのような豆知識、普通の冒険者には不要な情報だから当然であろう。

兎も角セレナは自分の推論を口に出し始めた。

 

 

「えぇ、人づてにですが…。

教会の上位には戦闘に特化した部隊があり、その更に上位の人間には、

アルファベットの一文字を称号の様に与えているらしいの。

まぁ、本名は失ってしまうらしいのだけれど。」

 

そこで区切るとセレナはちらりとG神父を見る。

そして再び口を開いた。

 

 

「私の記憶が確かなら、彼は教会の代行者。序列七位。

『重力』のGさんのはずです。」

 

 

キリッとでも効果音がつきそうな言葉に対しGさんは自然と拍手をしつつ

照れくさそうに口を開いた。

 

 

「よく知ってるんだな。正直驚いた。(´_ゝ`)」

 

と、そこで話は本題に戻ることとなる。

 

 

結果として

「教会のお偉いさんなのはいいとして、断言できる理由とどう関係があるのか」

ということである。

 

 

この問いに対してG神父は理由を噛み砕いて説明すべく口を開いた。

 

 

「先程自己紹介したとおり、俺はクウェルスの出身なんだ。

というか自己紹介すれば解決する話なんだがな。(´_ゝ`)」

 

 

そういわれ、話し合いを提案したはずなのに

一同が自己紹介をしていないことに気づいた。

 

…なので今更ながら自己紹介を始めることとなった。

 

 

「じゃあ私から。

私は『グロウ・サファイア』。愛称はごろー。」

 

 

「サファイア家といえばクウェルスの領主の方ですよね。」

 

 

ごろーの紹介にセレナが反応する。

結構博識のようだ。

 

 

「よくご存知で。そしてそっちの猫は…。」

 

 

「私はクウェルス領主サファイア家猫執事のクワマンと申します。」

 

 

「俺はクウェルス道具屋亭主。ふくろ・アルーラだ。」

 

 

そうクワマンとふくろは自己紹介を終えて

最後、肝心のエクディの自己紹介となった。

 

 

「俺は…「彼は最近我がサファイア家に執事としてやってきた、

エクシス・ロッド。クー君の部下にあたり、まだ慣れてないのか、

口調がよろしくないッ!(キリッ」…キリッじゃないッスよ。

人の自己紹介を取るんじゃないッス!」

 

 

最後の最後はコント染みてしまったが大方自己紹介は終わった。

 

 

「ほらな?

君たちの報告の少年は自己紹介など応じないだろう?

第一お尋ね者だ。ギルドだけでなく教会も敵にまわすほどのな。

…つまり、奴さんとは違うって事。理解できたかな?(´_ゝ`)」

 

 

G神父の言いたい事は理解できたらしく、少々気まずい空気になった。

 

 

「う、すまなかった。勘違いとはいえ襲い掛かってしまって…」

 

 

突如しおらしくなったのはリア。先程最後まで食って掛かっていた冒険者娘である。

その言葉に対して「何も無かったから大丈夫だ」とごろーは言う。

 

 

「ですが…」

 

 

このままでは収まりがつかないとでもいいたいのだろう。

だが、「今後気をつければいい」そう簡単にふくろは返答する。

 

 

「でも、こちらに負がある。何かできないかな?」

 

 

「でしたら、一つだけお願いしてもよいでしょうか?」

 

 

「クー君!!何を!!」

 

 

ここまでいい感じに終わりそうだったのをとめたのは他でもない猫執事であった。

当然クワマンの行動に驚愕しつつ叱り付けるごろー。

しかし、クワマンは聞く耳持たず、視線をギルドマスターへ向けた。

 

 

「ギルドマスターさん。貴女へお願いがあります。どうやら貴女は彼女等とは親しいようだ。

責任をとれ、というわけではありませんが…それでも此方に被害があったのは事実。

それに“まだ”私達は冒険者ではない。」

 

 

その言葉に何かを理解したのか驚いた表情を見せたギルドマスター。

 

 

「驚いた…そこまで読んでいたのか…」

 

 

「まぁクワマンはこういうのは得意だからな。(´_ゝ`)」

 

 

ギルドマスターの言葉に苦笑交じりにそう告げるG神父。

そしてクワマンの求めることが何か理解したギルドマスターは

クワマンの目線と同位置になるように屈むと口を開いた。

 

 

「了解した。すぐにギルドカードを発行しよう。

…それと私の名前は『刹那』だ。私をそう呼ぶ事を許そう、猫執事殿。」

 

 

そう笑顔で告げると、奥の部屋へ帰っていった。

 

 

その光景を眺めていたG神父は一言…

 

 

「珍しいな。(´_ゝ`)」

 

 

と言葉を残していたらしい。

 

 

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