F・J・E 緑ペンギンの英雄譚   作:レイ・アリス

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だいぶ放置してたので、連続で掲載しておくのですっ!



第五話:ギルドタワーとクエスト会議

 

 

あの後、正式にエクディをG神父へ紹介し、

改めてパーティに参加したG神父。

 

 

「そういえばクワマン。大人気らしいな」

 

 

「やめてください」

 

 

茶化すようにそう言ったのは神父で、返答したのは執事である。

 

 

なんでもGM刹那に認められた猫という事で話題がギルド間で沸騰中であり、

喋る賢猫執事ということで『猫助』という愛称で親しまれているらしい。

 

※尚、本人は承諾していない。

 

 

 

それは兎も角一行はトレスティムマーケットを後にして、次なる目的地を目指していた。

 

その場所こそ東のギルド統括所…『ギルドタワー』である。

 

 

-------------------------------------------

 

 

―《ギルドタワー・イースト》―

 

 

中に入ると色々な冒険者が集っていた。

 

 

「ほへ~…ここが有名なギルドタワー。」

 

 

流石箱入りだったのか、お嬢様だからなのか、

ここは珍しいらしくキョロキョロとしている。

 

 

「東のギルドを管理するタワーですね。

クウェルスやトレスティムの冒険者は最初はこちらのギルドで登録するのが

一般的だったりします。」

 

 

と解説するのは我等が猫執事。流石博識である。

…と、解説に疑問が出てきたのかごろーが問いかけてきた。

 

 

「え?でも私達はトレスティムで発行したけど?」

 

 

その問いに答えたのはG神父であった。

 

 

「各地のギルドでも発行は一応可能なんだ。

ただし、発行の監督者はその地域のGMが責任者となるんだ。

今回のクワマンのように信頼をつかむ必要があるから

GT(ギルドタワー)で発行する方が、管理体制や発行手順的に楽なんだよ。(´_ゝ`)」

 

 

「へ~…成る程ね。」

 

 

分かってるのか分かってないのか…(多分分かってない)

ごろーはキョロキョロしている。

 

 

「確かここは2Fがクエスト受注所、3Fが武器屋、防具屋だな。(´_ゝ`)」

 

 

「そうだな。今の俺たちじゃ圧倒的に経験が不足している。

戦闘職のGさんや、戦闘力が高いクワマン以外は特にな。

ともすれば、ここでクエストをやりつつ、経験と軍資金を集めるとしようか。」

 

 

そういうのは道具屋亭主のふくろである。

と、そこで何か思い出したのかふくろが再び口を開いた。

 

 

「あー、そうそう、換金についてだが、

たまに換金素材を求めてギルドタワーに訪れる人がいるんだ。

調合師や錬金術師、薬剤師や鍛冶屋なんかを生業にしている人が多いな。

そう言う人は相場より高く買い取ってくれるんだ、どうしても必要だからな。

だから換金前に周囲の人の話に耳を傾けるのも一興だと思うぞ。

場合によっては得する話だからな」

 

 

「うむ!じゃあとりあえず2Fでクエストを受けに行こう!!」

 

 

ごろーの掛け声と共に一同は2Fの受付を目指すのであった。

 

 

「……俺の台詞は?」

 

 

会話に参加できなかった過去の英雄をほっぽいて…

 

 

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~2F~

 

 

「すみません。クエスト受注はこちらッスか?」

 

 

「はい、こちらクエスト受注所になります。」

 

 

ぺこりと何故か青巫女服の受付嬢はお辞儀をした。

 

 

「クエスト受けたいんだけど、今どんなのがありますか?」

 

 

「現在、最優先クエストが発行されてまして…

一般のクエストは一時凍結状態なんですが…」

 

 

ごろーの問いに受付嬢は現在の状況を返答した。

それを聞いたエクディは疑問符を浮かべながら詳しい状況を問いかける。

 

 

「…そのクエストというのは?」

 

 

「はい、ここから南西に行ったところの山で突如火山活動が開始しまして…

その山の活動速度の速さから、我々ギルドから『火山活動の調査』をクエストとして

依頼いたしました。」

 

 

そういい、手元からなにやら資料のようなものを取り出すと…

再び状況説明を開始した。

 

 

「我々ギルドの見解では…「『火山活動が活性化した現況は山内部、

しかもモンスターの影響の可能性が高い』といったところか。(´_ゝ`)」」

 

 

ギルドの見解が始まる刹那、G神父は自信満々にそう言いきった。

受付嬢の言葉を遮ってまで行ったその所業にジト目になるごろーだったが…

 

 

「えぇ、ギルドからの依頼内容は『調査と可能ならば原因の排除』ですので。

その見解が正しいかと思われます。」

 

 

とG神父の推論が正しい事が証明された。

結果勝ち誇ったかのような笑顔になり、結果悔しがるごろーがそこにいたという。

 

 

「一応このクエストは一般クエストとは異なりまして初心者の冒険者には

お勧めできないのですが…。」

 

 

とても申し訳なさそうにそういう受付嬢に対し、今まで沈黙していたクワマンが口を開いた。

 

 

「でも、クエストの参加は可能なのでしょう?」

 

 

そういい、ギルドカードを受付嬢に提示した。

すると受付嬢の表情が変わり、同時に口調も変動した。

 

 

「あら?…トレスティムGM刹那様が認められた冒険者の方たちだったのですね。

ご無礼を致しました。

では、只今よりクエストの発行を致します。

既に何名かの冒険者の方達が火山へ向かっていますので、

争いなどせずに気をつけていってください。」

 

 

再びお辞儀をするとクエストカードを発行してもらい、

それを受け取ると一同はカウンター正面の椅子に腰を掛けた。

 

 

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「なんかカードを見せたら、ころっと態度が変わったね。」

 

 

「えぇ、先程1FでGさんが説明した追記になりますが、

ギルドタワー以外での取得の場合、ここのタワーで取得するよりは若干信をおいていただけるんです。

尤も、取得した町のGMの質にもよってきますけどね。」

 

 

「刹那はあの若さで既にGMを長くやっている。

彼女自身の力もあるが、彼女の目利き能力はとても高い。

戦闘職である俺でも見抜けるのだから当然、ギルドタワーに人間がそれに気づかぬはずが無い。

結果、初心者だのなんだの舐められることも無いんだ。

……とまぁ、刹那から聞いた限りの話を要約するとこうなるんだが…(´_ゝ`)」

 

 

ごろーの呟きにクワマンが答え、さらに概要をG神父が補う事で

理解を深めたごろーであった。

 

 

「何はともあれ、クエストの受注はできた。

3Fで身支度と宿を利用して明日調査に臨むッスよ!」

 

 

「「「「おー!!!」」」」

 

 

エクディの言葉に一同は拳を高く掲げ気合をあらわにしたのち、

3Fで武器や防具を新調しつつ、宿を取るのであった。

 

 

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-宿の部屋-

 

当然ながら二部屋とる事ができ、

現在一同は一つの部屋に集まって、明日挑むクエストの作戦会議を開いていた。

 

「なんで集まったんだろう。」

 

 

若干一名のお嬢様は状況を理解していないようだが…

 

 

「明日の火山攻略の為ですよね。」

 

 

それは誰に言ったわけでもないのだが、クワマンの視線の先がごろーなので

そう言うことなのだろう。

 

 

「さてと、俺の時代とこの時代が同じか分からないが、

あぁいう活性化した火山帯のモンスターは生態系って言うのかな…

無駄に強いのが集まる可能性が高いんだ。」

 

 

エクディの経験則を聞いてごろーは現代の経験者Gへ「その辺はどうなのか」と問いを投げた。

 

 

「あながち間違いはないな。

まぁ火山地帯を活性化させることが可能なレベルの敵があの地下にいる事は間違いない。(´_ゝ`)」

 

 

「幸い、このタワーには炎耐性の防具も売っているようだし、

戦闘パーティ分買っておくに越した事はないんじゃないか?」

 

 

G神父の言葉に防具屋を確認してきたふくろが言葉を付け足す。

 

 

「OKそれでいこう!」

 

 

最後の最後においしいところを持っていくのがお嬢様クオリティなのだろうか…

 

 

「さてと、お嬢様そろそろお時間です。」

 

 

「じゃあまた明日!!」

 

 

そういうとクワマンとごろーは隣の部屋へと移動していった。

二人が部屋を出て行き、残った三人はというと…

 

 

「俺らも寝るか?明日も早いことだしな。」

 

 

「ちょっと夜風に当たってからにするッス」

 

 

「ならば俺も寝るとするか…あまり夜風に当たりすぎるなよ。(´_ゝ`)」

 

 

「了解ッス」

 

 

そんな当たり障りの無い会話をしてエクディはベランダに向かっていった。

 

 

空にはちりばめられた宝石のような星たちが輝いている。

 

 

夜風も程よく部屋を涼しくしてくれている。

 

 

よもや未来に来てこんな事態に陥るとは思っていなかったでも…

 

 

「火山か…」

 

 

エクディは思い出した事が一つだけあった。

 

 

 

 

 

 

「俺、熱いの苦手なんスよ…。」

 

 

 

全てが台無しだった…。

 

 

 

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