F・J・E 緑ペンギンの英雄譚   作:レイ・アリス

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え?聞いたことのある名前があるって?
だって当時の私(ゲーム作成当時)はパチュリーにはまってたからな。
…つまり、そういう事だよ。


第六話:二面性火山『ロイヤルフレア』

 

 

一同は朝早く宿を出て装備を整えた後、

此度のクエストの目的地である火山に到着していた。

 

 

「ここが東の大陸名物の二面性火山『ロイヤルフレア』。

今は活性化中だから、活性火山ってところか。」

 

 

そう呟いたのはふくろ。その手には観光マップ的なものが握られている。

 

 

「火山の活性化に伴って、ここのモンスターにも変化がありそうだな。

兎も角時間はないとはいえ、すぐにどうということはないだろう。

最初はこのあたりで欠片と換金アイテムを集めつつ、

最低でもクワマンが転生できるまでは経験をつみたいものだな。(´_ゝ`)」

 

 

「クー君は今のところ何に転生が可能なんだっけ?」

 

 

G神父の言葉にごろーが思い出したかのようにクワマンに問いかけた。

 

 

「現状ではアサシンだけですね。もう少し経験を積めばランサーへの転生を発現できる事でしょう。」

 

 

これにて方針は決まった。

ある程度、強化を施しつつ、適度の休憩を挟んで修行をするという

そういうものであった。

 

 

--------------------------------------------

 

 

――三日後――

 

 

休憩のためにタワーと火山帯を行き来するのは結構骨ではあったが

同時に欠片による強化や、戦闘による経験など…

あとは移動することによる体力面の強化などにより

パーティは着実に強くなっていた。

 

ついでにクワマンの転生についてはランサーだけではなくセイバーまで開放するに至っていた。

 

 

全体的にここらのモンスターとの戦闘が苦にならなくなってきたので

一同はここのボスの大本、火山の最奥地へと足を踏み込んでいくのであった。

 

 

最奥地は周囲をマグマが流れており、かろうじて道と思われる場所があった。

その奥からとても強い気配を感じた…この気配こそ今回の騒動の原因だろう。

 

 

そう理解して一同はこの気配があるだろう場所へと向かっていった。

 

 

 

 

そこには一人の女性がいた。

赤い髪に赤い服、その腰には刀が添えられていた。

 

 

「あら?貴方達は誰かしら?」

 

 

女性は此方に気づいたようで、問いを投げてきた。

その問いにごろーは答えた。

 

 

「私達はこの火山の活性化調査をしに来たんです。」

 

 

「あら、熱心なものね。」

 

 

まるで火山であることを気にしていないかのような振る舞いをする女性に

今度はごろーが問いを投げる番であった。

 

 

「そういうお姉さんは何をして…ってえっちゃん!!

初対面の人に対してその構えは無いんじゃないかなッ!?」

 

 

ふとチラリと隣をみると既に武器を構え臨戦態勢を取っているエクディがいたのだ。

当然そんなツッコミを入れたごろーだが、よく周りを見てみるとクワマン(ランサーモード)も

獲物を携え戦闘態勢をとっていた。

 

 

「…貴様…その姿、間違いない。

炎獄の王だな?」

 

 

その一言により空気が一転する。

女性は妖艶な笑みを浮かべると口を開いた。

 

 

「あら?驚きましたわ。

この時代で私を知っている人がいるなんて…」

 

 

そこまで言うと何か考え込むような動きをし、

再び口をひらいた。

 

 

「いいえ、訂正しますわ。

…現代の英雄さん。」

 

 

そういうと炎獄の王は自らの獲物を抜き放つ。

 

 

「成る程、話に聞いていたよりも冒険者の数が少ないと思っていたが…

貴様の仕業だったのか…(´_ゝ`)」

 

 

そう言うと同時に黒鍵を抜き放つとそれを投擲した。

それは寸分たがわずに炎獄の王を狙っていたが、彼女の獲物により弾かれてしまう。

 

 

「ふふっ、慌てないの。

急がなくても皆様には彼らの後をたどってもらうとするわ。」

 

 

こうして戦いの火蓋は切って落とされた。

 

 

早速、陣形を整える一行。

まずはクワマン(ランサーモード)とG神父、エクディが前衛に

中衛にふくろが立ち、後裔にはごろーが立った。

 

 

現状もっとも効率のいい陣形の一つである。

 

 

「来て!!ダイアナッ!!」

 

 

同時にダイアナを召喚。

アナライズを開始した。

 

 

その結果分かった情報は

HPが5000、MPが1500。

攻撃は基本炎属性を纏っており、

彼女自身もまた炎と纏っているため、炎耐性を持っているとの事である。

そして彼女本来のスペックではなく、何故か10分の1に弱っているらしい。

 

 

「――でも気をつけて。弱っているといってもこの辺一体のモンスターとしてみたら、

間違いなく破格級の戦闘力を持ってるんだ。

その上、ここは彼女のテリトリー。地脈からの魔力供給で回復を常にしている可能性もある。

アイテムの出し惜しみなんてしないで、一気に畳み込むのが一番いい!!」

 

 

「相手が悪かったと思って観念する事だな。

我が鑓の力、とくとみるがいい!!」

 

 

そういうと同時に槍を携えたクワマンが加速して突きを行う。

 

 

「くっ!!」

 

 

炎を纏っているとはいえダメージを無力化するには至らない。

ただの鑓ならばその熱で溶けてしまうだろう。

 

だが、一撃一撃が神速の域になる速度なのだ。

熱が加えられるより先に鑓は熱が及ばない場所へ戻っているのだ。

 

しかもだんだんと突きの速度も上がっている。

 

 

「そこだっ!!」

 

 

クワマンR(ランサー)との戦いが拮抗していた瞬間、

何かが彼女の体を貫いていた。

 

先程飛来したものを打ち払った…黒鍵である。

 

彼女はそれに動揺し後退した。

 

 

「くっ・・・何故だっ!!炎の鎧は完璧のはずだっ!!

何故ただの剣がこうも私を貫くのだッ!?」

 

 

口調が戦闘により荒れているがこれが彼女本来の口調でもある。

そしてその問いに両手に黒鍵を携えた神父が答える。

 

 

 

「ただの剣じゃないからな。」

 

 

その言葉と同時に彼女に刺さっていた黒鍵の刃が消失した。

溶けたのではなく…消失したのだ。

 

 

「性質は鉄のそれと同等だが、鉄じゃない。

俺の黒鍵は柄だけでね。魔力を通すことで刃を形成する。

だから炎の鎧だろうと貫くことが可能なんだよ。」

 

 

「そうかよ…なら、うちの一撃も受けてもらおうかッ!!」

 

 

そういうと彼女は愛刀である炎獄刀『朱雀』を構えた。

それを見た瞬間、エクディが全力で叫んだ。

 

 

「全員避けろぉっ!!」

 

 

「もう遅いッ!!

断裂す地獄の炎<ロード・ヘルファイア>!!」

 

 

その言葉と共に彼女は刀を振り切る。

その一閃から一気に地獄の業火が一帯を焼ききらんと迫っていた。

 

 

「召喚…防いで!ヤタガラスッ!!」

 

 

「なにっ…くっ…」

 

 

その瞬間、ヤタガラスと地獄の炎が激突し、すさまじい衝撃が発生した。

 

 

結果、彼女の真名解放による一撃は防がれた。

ヤタガラスが地獄に通じる存在であった事、

ヤタガラスが古代の召喚魔法の一つであった事、

彼女の肩が先程黒鍵で打ち抜かれ、彼女自身が全力を出せなかったこと、

 

あげればキリはないが、よもや自身の一撃が防がれると思っていなかったのだろう。

動揺している彼女に対しいち早く動いたのがクワマンRであった。

 

 

「その驕り、死を持って償え。―――必滅の黄薔薇<ゲイ・ボゥ>!!!」

 

 

クワマンの転生はその身に過去の英雄の力を宿して戦う技法。

つまり真名解放も可能なのだ。

 

 

結果、その一撃は寸分違わずに彼女の胸を貫き心臓を破壊した。

 

 

「くそがぁぁぁぁぁあああああああ・・・・。」

 

 

たとえ過去の英雄といえども人間。

治癒が不可能になる必滅の黄薔薇の一撃で心臓を破壊されては生き残ることなど不可能。

結果呪詛のような言葉を吐きながら、消滅したのであった。

 

 

 

「…恐ろしく難敵だった。」

 

 

「あぁ、彼女が本来の力であったら、俺達は歯が立たないッスから。」

 

 

「とりあえず、ギルドタワーに戻って報告しようか。」

 

 

上から、ごろー、エクディ、ふくろの。台詞である

 

兎も角クワマンにも感謝しつつ、一同はギルドタワーへと帰っていくのであった。

 

 

 

 




当初クーつながりで、第五次ランサーだと思って書いてたら、
よく思い出したらそれはリメイク前の作品の話だったことに途中で気付いたため、
半ば強引な展開になってます。

ではストックがまた切れたので、
今しばらくお待ちください!
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