魔法少女リリカルなのは ~ Silver of Paladin ~   作:アルフォンス

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Number;03 初出動

 

なのはに連れられてやってきたのは、別の訓練室。

そこでは、3人の女の子と1人の男の子が模擬戦闘を行っていた。

 

 

 

「はい、みんな一旦訓練は止めて、こっちに来て」

 

「「「「はい!!」」」」

 

 

 

なのはの号令で4人はこっちにやってきた。

 

 

 

「それじゃ、紹介するね。こっちは現地の協力者、ケイン・ラーディッシュ君」

 

「よろしく、ケイン・ラーディッシュだ」

 

「よろしくね。あたしはスバル・ナカジマ。この機動六課のフロントアタッカーをしてるんだ!!」

 

 

 

スバルと名乗る青い髪の少女は、かなり元気がある女の子。

ハキハキとしていてムードメーカーって感じだな。

 

 

 

「スバル、あんまり騒がないの!! えっと、あたしはティアナ・ランスターです。一応、フォワードのリーダーをしています。よろしく……お願い、します……」

 

 

 

ティアナと名乗るオレンジの髪の女の子は、少しこちらを警戒している感じだ。

まぁ、仕方ないかな。

 

 

 

「ランスターさん。あの……警戒する気持ちは分かるけど、一応、俺、この星の戦士だから。身分もちゃんと登録しているし」

 

「あっ……。あたし、そういう雰囲気出してました?」

 

「何となくだけどね。まぁ、俺みたいに怪しさ大爆発な奴がここにきたら、そう思うかもしれないけどね」

 

「ごめんなさい……」

 

「謝らなくて良いよ。これからお互いのことを知る努力をすれば良いんだからな」

 

「そうですね……。それじゃ、よろしくお願いします!!」

 

 

 

うん。やっぱ女の子は笑顔が一番だ。

しょんぼりしてるのなんか、見ていて良い気分はしないしな。

 

 

 

「えっと、そっちの少年と少女は?」

 

「はい、僕はエリオ・モンディアルと言います。なのはさんからさっき聞いたんですけど、シグナム副隊長と互角に戦ったって本当ですか!?」

 

「まぁな、決着は付けられなかったけどな」

 

「すごいです!! シグナム副隊長ってSーランクなんですよ。今はリミッターはありませんから、全力の副隊長と互角だなんて」

 

「どうりで強いと思った。どう考えても虐めだろ」

 

 

 

先に言えよな。

Sーランクの人間といきなり戦わせるか。

 

 

 

「まぁ、シグナム副隊長、強い人と戦うの好きなんですから……」

 

 

 

ピンク色の髪をした小さな女の子がおずおずしながら話しかけてきた。

 

 

 

「えっと、君は?」

 

「あっ、はい。わたしは、あの……キャロ・ル・ルシエって言います。その……よろしくお願いします。ラーディッシュさん」

 

「ケインで良いよ。えっとルシエさんだっけ?」

 

「は、はい。私のこともキャロで良いですよ」

 

「そっか。じゃ、よろしくなキャロ」

 

「はい!!」

 

 

 

なんかキャロって妹みたいに感じるな。

なんか保護欲を駆り立てられるんだよな。

 

 

 

 

「そういえば、シグナム副隊長と戦っていたとき、氷結の魔法を使っていた時、不得意って言ってませんでした?」

 

「よく分かったな」

 

「あなた達が戦っているときは、みんな一旦休憩して模擬戦を見ていて、そのときに言っていたのを聞いてたんです」

 

「ランスターさんの言うとおり、俺は氷結系は苦手なんだ。元々俺は雷とか炎系が得意だし」

 

 

氷結系魔法は、火炎系より制御が難しくいまいち俺の性に合わない。

元々俺は、ドカンと破壊する魔法が得意だからな……。

 

 

 

「あたしのことは、ティアナで良いですよ。ケインさん」

 

「そっか。それじゃ俺のこともケインで呼んでくれ。あと、話し方もフォワートのみんなと話してる感じで良いからな。でも、大したもんだよティアナ。あの一言をちゃんと聞き逃さないでいたんだからな」

 

「それじゃ、お言葉に甘えさせてもらうわね。まぁ、一応フォワードのリーダーやってるしね。これくらいはできないとね……」

 

「すげえな……」

 

 

 

実際、俺の場合は直感でやるしな。

ティアナみたいなタイプは周りにいなかったし――――。

 

まてよ……。一人いたぞ。

 

あいつは間違いなくティアナと同じタイプだ。

 

 

 

「確かにケインは突撃タイプだよね」

 

「まあな。そんなこと言ったら親父の方がすごいぞ」

 

「へぇ、あんたの親父さんってどんな感じなの?」

 

「一言で言えば……。化け物だ」

 

「「「「はい?」」」」

 

「それって、どういうことですか? ケインさん」

 

「エリオ、あの親父(ばけもの)はな。家にある出刃包丁で、ドラゴンのしっぽをかっさばくんだぞ……」

 

「「「「う、うそ……」」」」

 

 

 

驚くのは無理もないな。

小さい頃、目の前で見た俺ですら信じられなかったしな。

 

 

 

「非常識な強さね。あんたの親父さん……それであんたもあれだけ強いんだ」

 

「ティアナ、俺はそんなに強くないよ。っていうか、あの親父にしごかれたら、お前ももっと強くなれるさ」

 

「本当に?」

 

「ああ、俺は魔力量は、おそらくお前より少しあるくらいだったんだぞ。それを親父との特訓で少しずつあげていったんだ」

 

「そう……なんだ」

 

「魔力量を上げたいんだったら、このリストバンドを付けていると良いさ」

 

 

 

俺は持っていたバックから一つのリストバンドを取り出した。

 

 

 

「これは?」

 

「俺が使っていた親父が作った魔力増強リストバンドさ。親父曰く、これはリンカーコアに負荷をかけて、コアを鍛える物らしい。これをやるよ」

 

「えっ……? ケイン。本当にいいの?」

 

「かまやしねえよ。もう俺は使ってないしな。それに役に立ってくれるなら嬉しいし」

 

「……ありがとう」

 

 

 

ティアナは、照れくさそうに受け取った。

俺としたら、使える物なら、使ってくれた方が嬉しい。

 

 

 

「ティアナ、それを使うなら、なのは達と相談してやりなよ。きちんとメニューを組まないと、返って効率が悪くなるからな」

 

「大丈夫よ。ちゃんとなのはさん達と相談してやるから!!」

 

「だね。ティア、昔失敗しているからね」

 

「あんたに言われたくないわよ。スバル!!」

 

「「「「ははははは!!」」」」

 

「どうやら、みんなとうち解けたようだね。それじゃ、はやてちゃんの所に戻ろうか?」

 

 

 

俺たちがはやての所に戻ろうとしたとき……。

 

 

ヴィーヴィーヴィー

 

 

艦内に警音が鳴り響いた。

 

 

 

「これは?」

 

「第一級戦闘態勢!?」

 

「ケイン君、みんな、急いで作戦司令室へ!!」

 

「「「「了解!!」」」」

 

「分かったぜ!!」

 

 

 

*    *    *

 

 

 

「はやてちゃん、フォワード全員とケイン君の招集完了したよ」

 

「ご苦労さん、高町隊長」

 

「はやて、一体何があったの?」

 

「これを見てんか……」

 

 

 

はやてがスクリーンに映し出したのは、一つの町がファイヤーゴーレムの大軍によって荒らされ、人々が逃げまどう姿だった。

 

 

 

「これは!!」

 

「見ての通りや。ここから南西100㎞の所にあるシンマと言う町で、ファイヤーゴーレムの大軍が現れたんや」

 

「シンマだって!! あそこは軍事産業で有名な町なんだぞ。そう簡単にはやられるはずはないのに……」

 

「でも、実際シンマの町は壊滅の危機にさらされている。みんな急いで出動してや!!」

 

「「「「「「了解!!」」」」」」

 

「はやて、俺も一緒に出撃させてくれないか。シンマのことなら結構詳しいしな」

 

「……せやな。申し訳ないけどお願いできるか?」

 

「任せておけって。自分の星を荒らされてるのを黙ってみてられないからな!!」

 

 

 

俺の力は、人々のために使うものなんだ。

こういうときに使わなくてどうするんだ。

 

 

 

「それじゃ、機動六課フォワード陣、出動や!!」

 

「「「「「「はい!!」」」」」」

 

「それじゃ、ケイン。私達についてきて。格納庫に案内するから!!」

 

「格納庫?」

 

「うん。シンマにはヘリで行くんだ。アースラで現地に行くより、戦闘用のヘリで行った方が早いから……」

 

「そっか。じゃ急いで行くぞ!!」

 

 

 

俺はフェイトの案内で格納庫に行くことになった。

そこには、大きな赤い戦闘用のヘリが一機発進準備を済ませていた。

 

乗り込むと、一人のヘリパイロットがこちらにやってきた。

 

 

 

「よう、あんたがシグナム姐さんと互角にやり合ったケインかい?」

 

「えっと、あんたは?」

 

「おっと、自己紹介がまだだったな。俺はヴァイス・グランセニック。ヘリパイロットをやっている。模擬戦の様子は見させてもらったぜ!!」

 

「どうも、俺はケイン・ラーディッシュ。この星の戦士をやっているんだ。よろしく!!」

 

 

 

俺とヴァイスは握手をすると、互いににやりと笑い……。

 

 

 

「なんか……おめえとは気が合いそうだな……」

 

「奇遇だな。俺もそう思っていた」

 

「今は時間がねえから、このくらいにしとこうか。後ろでなのはさん達がおっかない顔してるしな」

 

 

 

後ろを見てみると、確かにヴァイスさんが言うとおり、なのは達が腕を組んでお冠な状態だった。

 

 

 

「二人とも仲良くなるのは良いけど、今は非常時だからね!!」

 

「そうだよ、ヴァイス、ケイン」

 

「ご、ごめん!!」

 

「すいやせん。急いで発進しまっせ!!」

 

 

 

ヴァイスさんは操縦席に戻って、ヘリを発進させた。

それにしても、いくら何でもシンマがこう簡単に危機になるなんておかしすぎる。

 

一体何が起こっているんだ……。

 

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