桜が咲く季節になり、私は東京武偵高校への入学試験を受けに来ていた。
「金次の奴、遅刻か…」
たしか原作では絡まれている星伽白雪を助けに入っていたから、その為だろう。
私は先に校門をくぐり申し込みを済ませて強襲科の試験を受けに行く。
パンフレットを開き、受付の案内で聞いた場所へ近づくにつれ、硝煙の匂いが立ち込めていく。
私は一般中からの編入試験という形になるので、まずは使用する銃を「装備科」の棟まで受け取りに行かなくてはならなかったから少し面倒だった。
途中、「装備科(アムド)」の試験会場へ向かっているであろう平賀 文さんに道を聞かれたりしながら、私は担当の先生であろう、女性から頼んでおいた、コルト・ディテクティブスペシャルを受け取り戻ろうとしたが、装備科のお手伝いさんらしき外見になんの特徴もない男から「紅い自動拳銃(レッドホーク)」を妙に薦められて、押しに弱い私はそれも受け取ることになった。
それにしてもこの学校、特徴的な人達ばかりだからあれだけ特徴がないと逆に目立つなぁ、私も端から見ればあんな風に目立っているんだれうか?
…否、見た目は天羽斬々の其れなのだからその心配はいらないと思うが。
沖縄のライフル射撃場で少し練習した程度の私は、前世で警官だったとはいえ人に向けて銃を撃つことにまだ少し抵抗があり、「強襲科(アサルト)」の試験で活用できるか不安が残っていた。
試験開始の時刻が迫り、試験会場の廃ビルのような場所へ行くと既に周りには受験生が集まり、型の見直しをしたり、精神を落ち着かせたりと、各々のルーティンに集中していた。
私も緊張を解すために銃弾の点検でもしようかと考えていると、一際目を引くイケメンが私に話しかけてきた、確かこの人は不知火 亮という金次の親友になる予定の男だ、確か彼も一般中出身のはずだったので、私と通じるものがあるだろうと思い少しだけ話してみると、中々に礼儀正しく、初対面の他人と話すことが苦手な私でも気軽に話せるだけの人の良さがあった。
「お互い合格できたら、チームを組むこともあるかもしれないから、その時はよろしくね。」
「あぁ、そうだな、、その時はよろしく頼む、不知火 亮…」
人見知りを発揮しながらも不知火くんと話しているうち時間が過ぎ、長いポニーテールを纏めて、スーツを着崩したガラの悪そうな女性、「強襲科」の教諭。蘭豹が現れた。
試験内容は各自廃ビルの持ち場に着いて時間までに他の受験生どうしを潰し会わせるというものだ。
それ、なんて蠱毒?
だが私も転生してからずっと研鑽を積んできた身だ。
ヒステリアモードになった金次くんとぶつかるまえに他の受験生を捕縛して点数を稼いでしまうくらいはできる自信がある。
私は早速後ろから跡をつけてくる者の気配を察知して攻撃に移る事にした。
私は飛んでくる銃弾を横に跳んで避けて、そのまま建物の柱で射線を切りながら移動し部屋を出てすぐに隔てる壁を殴り壊し、慌てておってきた追跡者の不意をつき、ものすごく速い手刀で相手の意識を“断った”
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それを監視カメラ越しに観ていたある一人の教諭は後に語った。
「恐らくだが、とてつもなく速い手刀だ…私でも見切れなかった…(´・c_・`)」