『今回行ってもらうのは最先端のなんとかブランドってやつを作ってる“サンギーヌ”ってとこのファッションショーだそうだ。パリでやってるんだと。』
『ターゲットは裏社会でやべーことやらかしまくってのし上がったヴ・・・ヴィ・・・読みにけえなこの名前・・・、まあなんちゃらノビコフってやつと、その恋人のダリア・マドレーヌってやつだ。』
『この二人、なんかやべー連中らしいぜ。あいつら世界中の機密情報を漁りまくってるイアゴとかいうグループのトップなんだそうだ。世界中がコイツラのせいで大混乱に陥ってるらしい。』
『この前ロシアの方で原発が吹っ飛んだろ?あのテロを手引したのがコイツラらしいぜ。あとどっかの大統領が乗ってる飛行機の情報をリークして、テロリストに撃ち落とさせたのにも関与してるって話だ。』
『で、今回はイギリスのスパイ連中のリストを手に入れたらしくてな。そいつをこれから売りさばくんだとさ。売られる前に二人をあの世に送ってやるのが、クライアントであるMI6の依頼ってわけだ。』
『実はな、ここだけの話あのノビ・・・なんだっけ・・・あの男の方はあのマドリードとかいう女のヒモでしか無いらしいぜ。だから優先スべきはあの女の方ってわけだな。』
『今回の任務は結構ムズいぜ?警備員多すぎだし、会場は一般客でごった返してる。流石にどこぞのテロ組織のごとく、一般人もろとも皆殺しにするわけにも行かないんだから慎重にな!』
『準備は一任するぜ!頑張れよ!』
~準備~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
・メンバー
【エージェント67-1】・【エージェント67-2】
・装備
【ポケモン6匹】・【ポケモン6匹】
・服装
【水色のパーティドレス】・【黒のタキシード】
『ウェルカムトゥパリだぜ!シルバー!ブルー!・・・あれ?これ英語か。』
『このファッションショーについてちょっと調べてみたんだがよ、何でも今季の新作のレディース服とか言うのを発表するそうだぞ。そのせいか一般客の中にファッション界では大物と呼ばれてる連中がわんさかやってきてるらしい。』
『ノビコフってヤローは一番目立つ所。ショーの中心にいるらしい。ダリア・マーマイトは2階で闇オークションの主催をするんだと。』
『警備はそこら中に居る。みんな警備にしては厳重な武装をしてるから、まともにやりあったらいつぞやの警察庁みたいになるぜ?』
『幸運を祈ってるぞ!頑張れよ!』
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「失礼いたします。チケットを拝見します。」
「はいどうぞ。」スッ
「・・・確かに。ようこそおいで下さいました。楽しいひと時を。」
私達は正門から堂々とチケットを渡して会場内に侵入した。至るところに人がごった返していて、ポケモンを出すことすらままならなそう。
「さて、これからどうしましょうか?」
「まずはターゲット2人を見つけよう。どこにどういう状況で居るのかくらいわからないと。」
「そうね。・・・そういえば正確な名前、わかった?」
「ああ・・・、男のほうがヴィクター・ノビコフ、女のほうがダリア・マーゴリスだね。」
「まったく・・・ターゲットの名前くらい正確に伝えなさいよね、あのポンコツ・・・。」
「とりあえずターゲットは二人。僕らも二人なんだ。二手に分かれてそれぞれターゲットをやるのが良いと思う。」
「そうね。片方を葬った後にもう片方に感づかれたらまずいから手早くやらないと。」
「じゃあどっちがどっちをやる?」
「私はあのノビコフとかいうオヤジをやるわ。シルバーは女の方をお願い。」
「了解。」
お互いに目配せをして私はそのまま正面から会場の中へ、シルバーは中庭の方へ向かっていった。
~シルバーside~
まずはダリア・マーゴリスの居る上層階へ向かう方法を考えなければならないな。
正面向かって右側の中庭に入る。右側の駐車スペースからの侵入を試みるが・・・。
「おっと、にいちゃん。すまんがここから先は立ち入りできないんだ。」
駐車スペースの警備員に止められてしまった。柵もなにもないので強行突破自体は可能だが、変に騒ぎを起こすのはまずい。だけどおとなしく引き下がるわけにも行かないので中庭の中に入り込んで迂回できないか探っていく。・・・っと、車の近くでボディーガードと思われる二人が話しているのがみえる。彼らの裏の生け垣に回り込み会話を聞いてみることにした。
「ノビコフって男は天才だな。パピリオンで秘密の取引をするんだって?相手は?」
「FSBのマックスデッカーとか言う男だ。冷戦時代のベテランだとさ。」
####アプローチ発見####
「ショーの合間に時間をとるなんてよほど重要な取引なんだな?」
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『あのおっさん、FSB?とかいうとこのエージェントの“マックスなんとか”ってやつと会う約束になってるみてえだな。これはチャンスだ。密会現場つったら誰も居ないのがセオリーだからな!。暗殺にはもってこいだぜ!』
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なるほど。喧騒に紛れてこっちも闇取引ってことか。姉さんに伝えるべき情報だなこれは。
「姉さん。聞こえる?」
「どうしたの?情報?」
「ああ。マックスデッカーというFSBのエージェントがノビコフと合う約束をしているらしい。」
「FSBのエージェント相手とはまたまた・・・。どこで会うかはわからないかしら?」
「そこまでは。調べようか?」
「いいえ、こっちで調べてみるわ。シルバーは女の方に注力して。」
「わかった。」
ひとまず会話の内容は置いておくとして、内部に侵入する必要がある。中庭を更に奥へと進むと、柵の向こう側に小さな物置小屋があった。物置小屋は柵のすぐ向こう側だし、警備員はみんな客が集まってる方を向いていてこちらを見ていない。これはチャンスだね。
「でてこい、ドンカラス。」カァ!
ドンカラスを使って柵を素早く越えると即座に小屋に張り付く。と、小屋の中で物音がした。裏手に回って空いている窓から中を覗き込む。すると、中にはサボりなのか休憩なのか、ウェイターが一人タバコを吸っていた。・・・此処から先ウェイターの格好の方がやりやすいかもしれない。ちょうどよくあのウェイターの背丈や体型は自分とよく似ている。
「出てこい、マニューラ」ニュラ!
「マニューラ、そこの箱の影に隠れてろ。おびき出したら後ろから“だましうち”だ。」ニュラ!
マニューラは言われたとおりゴミ箱の後ろのダンボールの中へ巧妙に隠れた。隠れるのを見届けた後、窓のすぐ近くにあった鉄パイプを適当にその場に放り投げた。
カランカラン
「ん?誰か居るのか?」
中のウェイターが不審な物音に気が付き、正面扉を出て大回りで小屋の後ろへやってきた。地面に転がる鉄パイプを発見し、不思議そうに眺めている。その瞬間、ダンボールの中から躍り出てきたマニューラがウェイターの首元へ向かってだましうちを敢行した。
ニュラ!ガッ
「うぐっ!?」
バタッ
ガチャン
「よくやったぞ。マニューラ。」
ニュラ!…ウニャ!?
「ん?どうしたマニューラ・・・。」
「・・・ああ、そういうことか。とりあえずボールにもどれ。その中は大丈夫だから。」バシュー
どうやら隠れるところの選択をミスったせいでマニューラが近寄りがたかったようだ。今後はもうちょっと考えてやる必要がありそうだ。ともかく、ウェイターを気絶させることに成功したので服を借りる。身ぐるみを剥いだウェイターは軽く拘束して近くのゴミ箱に隠しておく。今から俺はファッションショーのウェイターだ。
そのまま表にでる。小屋のそばに立っていた警備員は少し不思議そうな顔をしたが、こちらが気にせず近づいたので軽く挨拶を交わした程度ですんなりと中に侵入できた。駐車場には様々な高級車が並んでいた。その高級車の脇をすり抜け、そのまま更に奥にある会場のラウンジへと足を踏み入れた。
「ミスター・ノビコフ。デッカーです。ショー会場につきましたよ。」
おっと、ラウンジの端で男がターゲットと電話で話している。デッカーと言っていたところから見ておそらくこいつがマックス・デッカーだ。咄嗟に近くの階段の近くで立ち止まり、その会話に聞き耳を立てることにした。
「ラウンジで、了解です。」ピッ
「・・・問題でも?」
「ノビコフは忙しいらしい。手が空いたら手下のボディガードが案内するんだとさ。」
「場所は言っていましたか?」
「パピリオン。北西にある庭だ。人目を避けられるらしい。」
####情報を入手####
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『ラウンジでデッカーがノビコフの護衛を待っているみたいだぜ。デッカーを待ち合わせの場所まで案内するんだってよ。』
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これはだいぶ都合が良い。先程からちらほら見ている護衛と思われる黒服男たちは、それぞれアサルトライフルを装備している重武装の護衛達。背丈も人種もバラバラなので自分が変装したとしてもばれないだろう。早速姉さんに連絡して・・・。
「あら?シルバー?」
「!姉さん?」
後ろから不意に声をかけられた。見るとそこにはシャンパングラスを持った姉さんが居た。
「何してんのよそんなところで。てかその格好は?」
「姉さんこそ。変装もせずにそんな所に。」
「あら。ここは招待状持っているならドレスコードさえ守っていればどんな服装でもOKなのよ?しらなかったの?」
「な・・・なんだって・・・。」
じゃあわざわざ裏から回ってウェイター気絶させて着替える必要なんてなかったじゃないか。・・・い、いや。ウェイターの服装は客でも入れないところにはいるのに有効だし。前向きに捉えよう。
「それよりも姉さん。ちょっと。」
「ん、なになに。」
先程聞いた情報と自分の意見を合わせて姉さんに小声で伝える。プランとしては、自分が護衛の格好でデッカーとノビコフを北西の庭まで誘導して、そこで待ち伏せしていた姉さんがノビコフを仕留めるという寸法だ。
「わかったわ。でもマーゴリスのほうはどうするのよ?」
「中庭に案内したらすぐに最上階に上がるよ。」
「中庭にも警備員は居るのよ。気をつけてね。」
「わかってるさ。」
お互いに目配せをした後、それぞれ行動を開始した。とりあえずそのままラウンジを通り抜け、北側の庭園に抜ける。庭園はほとんど客がおらず、中央にはヘリコプターが止まっているところから要人用のスペースなのだろう。
そのすぐ脇の生け垣の向こう側に、2人のボディガードがうろついているのを発見した。念の為誰にも見られないように生け垣の向こう側の庭園、北東部分の庭園内に身を隠す。一人は庭園の端をウロウロしていて、もうひとりは庭園の南側にある小屋の周囲も巡回ルートに入っているようで時折姿が見えなくなる。
「マニューラ、また頼む。」ボゥン ニュラ!
今度は純粋にタイミングを見計らって北側に居る一人を辻斬りのように気絶させに行くことにする。南側の奴が踵を返し、小屋に向かって歩き始める。その瞬間、セーヌ川の方を向いている北側のやつの後ろから目にも留まらぬ速さでマニューラの“でんこうせっか”で攻撃が行われた。
シュン ドゴォ
「うぐっ!」ドサッ
「よくやったぞマニューラ。」
気絶させたボディガードを素早く近くの木箱に隠し、そのままそこでボディガードの服を借りた。落としていたライフルも拾い上げ、ついでにそいつがかけていたサングラスも借りていく。そこまで済んだところで南側の巡回が戻ってきた。ヘリポートになっている中庭中央を通りつつ、ラウンジへと戻った。
~ブルーside~
シルバーはいい感じにノビコフをおびき出せそうなので、私はひとまず北西のパピリオンとやらにはいる方法を探っていた。
ちなみに今居る北西の庭のすぐ南側のエリアは立入禁止エリアになっているので、ドレスのままの私は隠密行動中。何回か見つかりかけたけど、その度にメタちゃんのおかげで難を逃れている。
北西の庭園は周りを高い金属の柵に囲まれていて、2つある入口のうち一つは閉まってる。もう一つは開いてるけど入り口にボディガードが警備していて近づけやしない。さてどうしましょうか・・・。
思案しているとふと横を流れるセーヌ川が目に入った。私はあることを思いつき、セーヌ川に身を乗り出して庭園の方を見る。・・・やっぱり。庭園の川に面した箇所には柵はないみたいね。そういうことなら!
「でてきて、ぷりり。」プリー
「川辺にそって庭園に侵入するわよ。念の為メタちゃんも。私達をできる限りでいいから隠して。」
流石に川の上を移動する物体で適当なのが見つからず、妥協案として全体を護岸と木の葉の色でごまかすくらいしか出来ないけれど、遠距離からの偽装ならこれでも十分なはず。私はぷりりに乗ってセーヌ川から庭園内に侵入した。
庭園内にも何人かボディガードがうろついていた。危なく庭園内にはいるときに見つかりかけてしまった。でもそのときにとっさに取った行動が意外にうまくいったので、本番もこれでいきましょう。
近くにいるボディガードを何人か無力化した後、入口の方で見慣れた赤毛のボディガードが見えた。紛れもなくあれはシルバーね。赤毛のボディガードなんて目立つからバレやすそうなもんなんだけど、バレずに普通に来れたみたい。後ろにくっついてきてる男がおそらくマックスデッカーなんでしょうね。そのままシルバーは庭園中程の東屋に彼を案内した後、そそくさと庭園を出ていってしまった。ここからは私の出番ってわけね。
しばらくすると入口の方からボディガード数名に護衛されながら灰色の背広の男がやってきた。・・・うん、間違いないわね。あいつがターゲットのヴィクター・ノビコフね。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
『アレがノビコフってヤローだ。この紙によると、サンギーヌのオーナーでIAGOの首謀者だそうだ。すげえ経歴だな。』
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
東屋の中央で秘密の会合が始まる。さあ、ショータイムと行きましょう。こっそりと庭木を隠れ蓑に東屋の近くに近寄った。
「ぷりり。“うたう”よ。あの東屋周辺にいる連中まとめてね。」プリ!
プ-プププ-プ-プリ-
「んお、なんだ・・・なんだか眠く・・・。」
「な、なん・・・だ・・・。」
ドサッドサドサッ
「やーりぃ!あとは・・・。」
ゴキャッ
「これでよしっと。一応水葬してあげましょうか。」
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『お見事だぜ。ブルー。後はシルバーの方か?まあゆっくり待つとしようぜ。そうだ、ラウンジにうまそうな寿司バーがあったな。』
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ノビコフの首を折った後、そのまま近くの岸壁からセーヌ川に向かって遺体を投棄した。とりあえず一人目ね。その後は来た道を戻るだけ。ぷりりに乗って川から庭園を出て、見つからないようにスタッフをやり過ごしつつ、会場内に紛れた。ウィートリーの言う通りラウンジで食事でもしながらシルバーを待つとしましょうか。
~シルバーside~
まずい。下階のウェイターと上階のウェイターは制服の色が違う。このままでは不法侵入だとバレてしまう。
庭園にデッカーを送った後、そのまま外壁にあった配管を伝って最上階までやってきていた。途中、懸垂状態でそれなりの時間居たため手が痛いけれど、訓練所での訓練で似たようなことはやっていたため特に問題にはならない。問題なのは今のこの格好だ。さてどうしたものか・・・。
コッコッコッ
外から誰かが歩いてくる音がする。咄嗟に部屋の中を見渡すと、窓の近くにロッカーがあった。急いで窓のカーテンを閉め、ロッカーの中に入り込む。
ガチャ
「ふんふふーん・・・っと。」
入ってきたのはウェイターだ。青い服を着ているところから見てこの上階担当だろう。そのまま通り過ぎようとしたので静かにロッカーから出ると、そのまま後ろから羽交い締めにして首を絞めて気絶させた。
服を交換してウェイターはロッカーへ。自分はそのまま階段のあるフロアへ出た。事前に調べてあった見取り図によると、このすぐ脇の扉が屋根裏に続いている。扉の前には別のウェイターが居たが、目を離している隙に素早く扉を開けて中にはいった。
屋根裏に来た理由は、中央の吹き抜けを挟んですぐとなりがダリア・マーゴリスの私室になっているからだ。周囲に監視の目がないのを確認しつつ、吹き抜けを懸垂で伝い、一旦マーゴリスの私室の隣のバスルームに入り込んだ。ここまで来てしまえばあとはもう相手がやってくるのを待つだけだ。ターゲットがやってくる前に部屋の中にいるボディガードを片付けなければならないな。
「でてこい。オーダイル。」
オーダイルを脇に控えさせ、洗面台の脇においてあったハサミを手に取る。扉を少しだけ空けて、ボディガードとは反対の部屋の隅に向かってハサミを放り投げた。音に気がついたボディガードは首を傾げながら扉の前を横切ってハサミの方へ向かおうとしている。
「今だ!」ガチャ
ゴガァァバシン!
「うぐっ!?」
ドサッ
すかさず扉を開け、オーダイルのなんの技でもないただのパンチがボディガードに炸裂した。一撃で昏倒したボディーガードをそのまま私室のロッカーの中に隠す。ハサミを回収して再びバスルームでターゲットを待つことにする。
しばらくして、ターゲットを含む2人が隣の私室に入ってきた。一人余計だ。一人こっちのバスルームにおびき寄せて倒してしまう必要があるな。
バスルームの洗面台の上にラジオを見つけた。音量をMAXにしてラジオを付ける。大きな音でラジオが流れ始めたのを不審に思って、ターゲットではない付き人の方がラジオを消しに・・・。
「何なのよ一体。」
「わからん、どうやらラジオが勝手についたみたいだ。」
・・・ターゲットの方まで一緒に来てしまった。仕方ない。こうなったらスピード勝負だ。
ガバッ
「むぐぅ!?」
ゴガァ!ドガッ!
「ぐわ!」
「むー!」
「これで終いだ。」
ゴキャ
後ろからついてきたダリアマーゴリスを羽交い締めにしてそのまま首を折る。もうひとりの方は同時にオーダイルがパンチを食らわせて気絶させた。なんとか大した音も出ずにことが済ませられた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
『いい仕事だぜシルバー。ちょっとあぶなかったけどな。これでターゲットの二人はどっちも殺せた。後は脱出するだけだ!早いとこずらかろうぜ!』
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
2人共、ってことは姉さんの方はもう終わってたのか。待たせることになっちゃったな。先程気絶させておいたボディガードの服を借りて一旦部屋の外へ出た。ウェイターの服を借りた部屋まで戻り、赤いウェイターの服。つまりは下階のウェイターの服に着替えるとそのままベランダに出た。ベランダから外壁を懸垂で伝い、配管を使って1階まで降りた。ここまでくればもうこっちのものだ。
「遅かったわね。」
「?!っと姉さんか。脅かさないでよ。」
「ごめんごめん。」
「ここまでよく来れたね?」
「トイレに入ったときに上のオークションの招待券を見つけてね。それで通してもらったのよ。」
「そんなところに招待券があったのか。とりあえず、目標は達成できたから脱出しようか。」
「そうね。・・・あ。そうだ。」
「?」
「どうせならド派手にかつ優雅に帰りましょうか!」
「騒ぎを起こすのはまずいんじゃ?」
「大丈夫よ!いい考えがあるわ!」
そういうと姉さんは出口とは反対方向の北の庭園に向かって進み始めた。慌ててその後を追う。隠れながらセーヌ川の近くまで来ると、姉さんは中央のヘリポートに後ろから侵入していった。
「ちょ、まさか・・・。」
「そう。そのまさかよ!」
姉さんはヘリコプターの近くにいるボディガードに気が付かれないように扉を開けた。中には操縦士がひとりいるだけ。姉さんは手際よくその首筋に手刀を食らわせて気絶させると、扉から外へ放り出した。そのまま手際よくエンジンを始動させ、離陸体制に入った。外のボディガードがいきなり動き出したヘリコプターを不審そうに見ているが、このヘリコプターは要人用だからなのか全面スモークガラスになっていて、外からは中の様子がまるでわからないようだった。
「テイクオフ!一回自由にヘリ飛ばしてみたかったのよね!」
「ちょ、大丈夫かい?姉さん?」
「大丈夫よ!ヘリの操縦くらい訓練施設でやったじゃない!」
「あれはもうちょっと小さいヘリだったような・・・。」
「同じよ同じ。あー、あー、乗客の皆様、当機はまもなく離陸いたしまーす!座席に座ってシートベルトをお締めくださーい!」
「ね、姉さん・・・。」
「シートベルトをお締めくださーい!?」
「わ、わかったよ。」
僕たちはそのまま姉さんのヘリの操縦で脱出した。
~~3日後~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
『シルバー、ブルー。2人とも少し調べ物に付き合ってもらいたいの。』
「調べ物?私達が?」
「僕たちがやるってことは図書館に行って調べられるようなことではないのは確かだね。」
『そのとおり。最近ICAの記憶処理に不備が見つかる事例が多発しているのは知ってるわよね?』
「そりゃあまあ・・・。少年探偵さんははっきり覚えてたんでしょう?」
『それだけじゃないわ。あなた達が会った、レレイ・ラ・レレーナさんもよ。』
「こっちのこと知ってたのか。そんな素振り全く見せなかったけど。」
「もしかして意図的に隠して・・・?」
『その可能性は低いわね。彼女は元から必要ないことは喋らない性格みたいだし。』
「それで、私達に何を調べろって?」
『記憶処理が不十分になっている“原因”よ。』
「それは情報部の役目じゃ?」
『その情報部だけじゃ人手が足りてないからお願いしてるのよ。それに・・・。』
「それに?」
『大きな声では言えないのだけれど、情報部の内部に手引している者が居る可能性があるのよ。』
「スパイってこと?」
『まだ確定ではないわ。でも念には念を入れたいのよ。何を調査するかは追って指示するわ。頼まれてくれるかしら?』
「勿論!」
「僕たちにできることなら。」
『ありがとう。じゃあまずはニューヨーク、ブルックリンのバラ・パークよ。そこにキャロライン女史の実家があるわ。そこへ潜入して情報を集めてきてほしいの。』
~~ミッションコンプリート~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
・「忠誠が揺るぎかけました」
【+1000】『ゴミ箱に入った後にポケモンと会話する。』
・「歌謡ショー」
【+3000】『5人以上を眠らせる。』
・「暗殺の道具じゃない」
【+3000】『ポケモンを使って3人以上気絶させる。』
・「ブルーちゃんのヘリ」
【+1000】『ブルーの操縦するヘリコプターにのって屋敷から脱出する。』
シルバー達にパリに行ってもらいました。
次回はタバサにイタリアに行ってもらいます。