『目的地、イタリア共和国カンパニア州サレルノ県、サピエンツァ。別名、“アマルフィ海岸の宝石”』
『ターゲット1、シルヴィオ・カルーソー。生物工学博士、エーテルコーポレーション所属。補足情報、幹細胞研究を行うシルヴィオ・カルーソーは現在、DNA特異型ウイルス開発を遂行中。用語補足、“DNA特異型ウイルス”特定の人間の遺伝子配列を照合し、発症の可否を判断する致死性ウイルス。視認性無し。探知不可。』
『ターゲット2、フランチェスカ・デ・サンティス。エーテル社サピエンツァ研究所副所長。』
『ターゲット3、試製DNA特異型ウイルスの破壊。』
『クライアント情報、エーテル社大口株主。匿名希望。依頼理由、DNA特異型ウイルス研究の中止、エーテル社の存続。』
『準備は一任されています。任務を開始してください。』
~準備~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
・メンバー
【エージェント66】
・装備
【戦闘用魔導杖】
・服装
【白のワンピース】
『エージェント66。目的地に到着を確認。』
『現在位置より南方の建造物にターゲット2名の反応あり。警備状況黄色。補足情報、シルヴィオ・カルーソーは外出恐怖症であり、この建造物はエーテル社が用意したもの。』
『DNA特異型ウイルス保管場所に近づくほどセキュリティレベルが上がると予想されています。』
『現在時刻、13時58分。任務開始。』
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どうも落ち着かない。自分は別に魔法学院の制服でやれると言ったのだけれど、ブルーさんが“せっかく地中海のリゾートに行くんだからもっとおしゃれしなきゃ!”と言って、今はブルーさんが持っていた白いワンピースを着て任務に赴いている。自分にはこういうひらひらした服は似合わないと思うのだけれど・・・。
ともかく、温暖な気候のサピエンツァではこの格好でも観光客だと思われているようで、特に気にもとめられていない。その点では良かったけれど、別に魔法学院の制服でも修学旅行生か何かに見られたのではないだろうか・・・。
屋敷の正門には拳銃を脇に抱えた警備員が2名守りを固めている。周りの塀も高く、身一つでは乗り越えられない。レビテーションで浮き上がろうものならこの周りの観光客に気が付かれてしまうだろう。別の侵入経路を探さざる負えない。ひとまず街の方へ行ってみよう。
海岸まで出た。そこら中に観光客がおり、青い海と白い砂浜、多数のヨットやパラソル。日光浴を楽しんだり近くの護岸では釣りをする人もいる。まさにリゾート地だ。そんな海岸の脇に立派な教会が建っているのが見えた。教会という施設は迷える子羊が集うと言われるように、何かしら問題や不安を持つものが多く訪れる。そういう者たちは総じて神父や石像に向かって機密情報を喋りやすいものだ。情報収集になるかもしれない。行ってみることにした。
教会の中は厳かな雰囲気であり、リゾート地らしい雰囲気の外とはまた違った静けさがある。・・・ん、あれは白衣?この辺りに病院はなく、白衣の人物がいるところと言ったらエーテル者の研究所しか無い。今懺悔室に入っていったのはおそらく研究所の職員だろう。なにか聞けるかもしれない。私は懺悔室のすぐ隣の祭壇に祈りを捧げるふりをして聞き耳を立てる。
「神よ・・・私の罪を・・・お許しください・・・。」
「お話しなさい。」
「昨日、私は間違いを犯しました・・・。そのせいで一人の同僚が命を落としました。とても善良な人で、職場での本当に小さな間違いだったのですが、それでも悲劇を生むことがあります・・・。」
「彼は教会の遺体安置所に運ばれることになりました。彼に敬意を払い、謝罪したいのですが彼はもう亡くなっています・・・。」
####アプローチ発見####
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『研究所に安全に侵入するためにはキーカードと制服が必要です。重要情報確認。エーテル研究所の職員1名が遺体安置所に移送されました。同僚の研究員が遺体安置所に向かう可能性があります。衛星からのスキャン結果を受信。懺悔室内の研究員はキーカードを所持しています。』
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この研究員は遺体安置所に行くみたい。普通そのような場所では多くても2人程度しか人目がない。これはチャンスかも知れない。
私は北側の扉から教会を出た。教会の裏口のような場所ではあるけれど、真正面の建物が遺体安置所になっている。周囲に人目がないこと、監視カメラなどがないことを確認した後、“アンロック”で扉の鍵を開けて中に入った。
中は最後の別れの部屋とも言うべき部屋があった。左の扉は外に通じている。ということは右の部屋だ。念の為慎重に開けて中にはいる。薬品の匂いが鼻につく。左の台には誰も横たわっては居ないが、右の台には科学者の白衣を着た男性が横たわっていた。近づいて確認するとたしかに死体だった。防腐処理なのか死後まだそれほど経っていないからなのかはわからないが異臭などはしなかった。
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外から声が聞こえる。しまった・・・、外の出入り口がふさがってしまった。反対側から出ようにももう一つの扉の向こうには人の気配がする。一般人立入禁止の場所から人が出てくれば間違いなく怪しまれる。どうする・・・。
ガチャ コツコツコツ
隣の部屋に入ってきた。まずいどこかに隠れ・・・む、そうだ。
ガチャ
「えっと・・・ああ、」
「異常なし。」
「ベルナルド。少し外してくれる?一人になりたいの・・・。」
「はい。」
一緒に護衛も入ってきたがすぐに出ていった。部屋の中には私と研究員と死体だけになった。
「ああ、本当に死んでしまったのね・・・こんなに苦しそうな顔をして・・・。」
「本当に申し訳ないことをしたわ。私達は知的好奇心だけで何千人もの命を奪う兵器を作ってしまった・・・。」
懺悔している所申し訳ないけれど、一旦その懺悔は夢の中で行ってもらうことにする。
"スリープクラウド"
「デ・サンティスさんに・・・言われた・・・ん・・・何・・・なんだか・・・眠く・・・。」
ドサッ
私は倒れ込んだ研究員の懐を弄り、キーカードを手に入れた。・・・ん?これは・・・?胸ポケットに紙で包まれた何かを発見した。
USBメモリ?結構厳重に紙に包まれていたのを見るともしかしたら重要情報が?いや、重要情報はこんな形で所外には持ち出さないだろう。ということはもしかすると・・・。
私は内容を確認するために一旦セーフハウスへ戻ることにした。眠った研究員を近くの箱の中へ隠すと、気配がなくなった奥の扉から外に出た。
セーフハウスに戻ってきた私は早速備え付けのノートパソコンで中身を確認した。
・
・・
・・・
「全然わからない・・・。」
・・・仕方ない。本部に送信して解析してもらうことにする。解析してもらっている間にあの屋敷に侵入する方法を考えよう・・・。メモリの内容をそのまま本部へ送信し、一応メモリも持ってまた街へ繰り出した。おっと、ついでにゴルフボール型爆弾も持っていくとしよう。
都合がいいことにこのセーフハウスのベランダはそのまま屋敷の外壁とつながっているため、ここから屋敷内に潜入できそうだ。屋根伝いに進み、屋敷の外壁部分が壊れてる部分から屋敷内に降り立った。そのまま直ぐ側の扉を開けて中にはいる。
どうやらこの建物は調理場のようだった。いい匂いが部屋中に立ち込めている。腹が鳴りかけるけどぐっとこらえて地下へ進む。この屋敷は地下通路が張り巡らされており、それらを通ることでどこへでもいけそうだ。
休憩室を抜け、更に下に降りていく。ワインセラーにはいるところでスタッフが二人もめているのが見えた。
「今日のためにカルーソーさんが指定したボトルだよ!」
「わかってるけど・・・見つからないんだよ。」
「一本あるはずだ!先週たしかにここで見たんだからな!」
「ああ・・・でもほんとに無いんだ・・・。」
「無いなら他の所探せよ!!動け!!」
「わかったよ・・・でも・・・ないんだって・・・。」
「ああ、もしもし?僕だけど。ちょっと問題が起こっちゃって・・・。ああそういうことじゃないよ。」
「この間あげたワイン、そうそう、白ね。まだ残ってる・・・?」
「飲んじゃったあ!?ああ、い、いや。大したことじゃないんだ、特別な日に飲もうと思っていただけで・・・。」
・・・どうやらスタッフの一人が秘蔵のワインを一本くすねたのがバレかけて大慌てになっているらしい。自業自得といえばそれまでだが、それでワイン棚に注視しているおかげですんなりと内部を通過できた。通過した後、前方にガレージのような場所を見つけたけど、その前に通信が入った。
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『USBメモリの解析完了。内部データ詳細、緊急用DNA特異型ウイルス削除プログラム。実行手順、所定の作業中にUSBメモリを端末に指す。』
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このUSBは緊急用のプログラムが入っていたようだ。それならば都合がいい。このウイルスを研究所の端末に入力するだけで全てことが終わるならこれ以上無いくらいに手早く終わらせられる。だがそれもターゲット二名を葬ってからでないと、避難されて暗殺ができなくなってしまう。
ひとまずガレージに着いた。ガレージの更に奥の通路には警備員がひとり立っていた。その奥にいる別の警備員と話をしているような感じがある。下手にスリープクラウドで眠らせれば別の警備員に見つかる可能性がある。ここは普通におびき寄せることにする。丁度その場所の近くに発電機があり、私はその発電機の電源を入れた。
ブルルゥゥン!
「んあ?なんだ?なんの音だ」
うまい具合に発電機を確かめに来た。発電機の裏の柱の陰に隠れて機をうかがう。
コッコッコッ…
「なんだあ?なんで動いてんだこれ」
「んー?壊れたのかぁ?」ゴンゴン
「・・・まあとりあえず切っておくか」カチッ
「これでよしっと・・・」
“エアハンマー”
ゴッ!
「ぐわっ!」
ドサッ
発電機を切った直後に背後からエアハンマーを食らわせて気絶させた。あとは通路の向こう側の警備員だけだ。私は気絶した警備員を近くの木箱の中に入れて慎重に曲がり角の向こう側を見る。
向こう側には研究所につながると思われる扉があり、その両脇に2名警備員が立っていた。それなりに角から距離があるためもしスリープクラウドを考えなしに放っていたらもしかすると届かなかった可能性すらある。
だがもう二人しか居ないとわかっているなら問題はない。少し離れたところから私は呪文を詠唱した。
“スリープクラウド”
フワッ
「ん・・・なんだ、なんか眠く・・・」
ドサッ
「お、おい寝るな・・・グゥ」
ドサッ
ふたりともうまい具合に眠ってくれた。念の為ガレージに会ったロッカーにふたりとも入れておく。落とした銃もガレージの隅に適当においておく。
さて、これで先に・・・っと、ガレージと入口の角との間の廊下の横に扉があるのに気がついた。私は扉を開けて中を確認してみる。扉の向こう側は階段になっており、そのままのぼると、屋敷の中庭に出ることが出来た。念の為自分の足元にだけサイレントをかけて、中央の建物から出てくるスタッフに注意しながら隣の小屋に素早く滑り込んだ。
「なあ。最近警備が厳重になってるのに気がついてるか?特に正門。」
「ああ。カルーソーが恐ろしいものを作ってるからな。」
「どんな?」
「俺が知るわけねえだろ。ただ、プロジェクトがもう少しで成功しそうなんだと思うぜ。」
あっぶない・・・。部屋の中に2人先客が居た。幸いなことに両方とも机の方を見ていてこちらに気がついていないようだ。私はそのままそそくさと小屋を抜けようとする。
・・・っと。小屋を抜けたスグのところにも海を眺めながらタバコを吹かしている警備員が居た。サイレントを掛けていなかったら気が付かれていたかもしれない。そのまま脇を通り過ぎ、中庭を外側から見れる位置まで進んだ。中庭には今まさにゴルフの練習をしているターゲットが居た。
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『ターゲット1、シルヴィオ・カルーソーを確認。任務を遂行してください。』
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「ふう。こんなもんかね。」
「素晴らしいですカルーソーさん。プロゴルファーも夢じゃありませんね!」
「そ、そうかな・・・ふふん。」
「ここらで一旦休憩にしましょう。」
「お、おお。そうだな。ではまた後で。まだ教えてもらいたいことがあるんだ。」
「わかりました。では15分休憩ということで。」
ターゲットとゴルフのコーチらしき人がその場を別々に離れていく。ターゲットには護衛が目を配っていて、このままでは暗殺どころか近づくことすらままならない。どうしたものかと考えていると、腕に服に仕舞ってあるものが触った。そうだ、これがあったんだった。
取り出したるはゴルフボール型爆弾。触った程度では爆発しないが、例えばドライバーショットなどで強い衝撃を加えると爆発し、半径1~2mの人間を殺傷する。これを使えばいいじゃないか。
私はゴルフボール爆弾を芝生の上に置き、念力でセッティングをしていく。ティーを立て、その上にゴルフボール爆弾をおけば準備は完了。屋敷の人間はアレがカルーソーのものだということは熟知しているはずなので触ったりはしないだろう。仕込みは完了したのでその場を離れる。次にやるのは・・・ウイルス。
来た道を慎重に戻り、地下通路へ戻ってきた。今度は先程排除した警備員が守っていた扉をカードキーを使って開ける。ピピッという電子音の後、扉が開いた。そのまま中へ進んでいくと、大きな空洞へ出た。
####アプローチ完了####
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『エージェント66、研究所への到達を確認。DNA特異型ウイルスは隔離された室内にあると思われます。任務を遂行してください。』
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ひとまずはそのまま外周を回りながら全体の様子を見る。端末は隔離されている研究室のすぐ脇にあるけれど、周りに人が多すぎる。もっと他にも端末があるはず。私は更に良く周りの建物や洞窟の内部を探した。
・・・見つけた。隔離施設から一番離れている建物の上、研究員がひとり居座っているけれど、その研究員が捜査しているのは間違いなくコンピュータ端末だ。よし、あの端末からウイルス破壊プログラムを送信しよう。そのためにはあの近くの崖の上に行かなければならない。私は移動を開始した。
崖の上には警備員が一人いたが、一人だけだったのでスリープクラウドで眠ってもらい、近くの箱の中に隠した。そして周りの研究員や、遠くの警備兵などがこちらを見ていないのを確認して私は崖を飛び降りた。そのままレビテーションで建物の上に着地する。研究員はまだ端末を弄っており、こちらには気づいていない。しかしこのままだと研究員の向こう側に居る人間に気が付かれてしまうかもしれない。私は一旦階段まで下がった。
周囲を見渡し、何か無いか探っていると、建物の端に置かれているドラム缶のようなものの上にレンチが乗っているのを見つけた。念力で手元に手繰り寄せ、それを研究員の向こう側の箱の近くに放り投げた。
カランカラン
「ん?なにか落ちたのかな?」
「・・・レンチ?誰が置き忘れてったんだ?」
“スリープクラウド”
「んあ・・・なんか急に眠気が・・・。グゥ」
ドサッ
眠りこけた研究員をそのまま箱の中に入れた。これで端末周りはフリーになった。私は端末の前に立った。
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『エージェント66。端末操作の補助を開始します。まず、左上の白地に黒文字のEが書いてあるアイコンをクリックしてください・・・』
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本部の指示に従って端末を操作していく。そしてUSBメモリを刺す。その後はメモリが勝手にやってくれているらしく、私は急いでレビテーションで崖の上に上がった。
ブー!ブー!ブー!
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『ターゲット3、試製DNA特異型ウイルスの破壊を確認。残目標確認、シルヴィオ・カルーソーとフランチェスカ・デ・サンティスの生存を確認。』
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けたたましいサイレンが鳴り響く。辺り一帯がにわかに騒がしくなった。だがどの端末から操作されたのかはわからないらしく、警備員たちは見当違いの方ばかり探して一向に私を見つけられずに居る。
そのうち研究者たちが事態の把握を始めた。中央の制御盤にいた男が遠目からでもわかるくらいに焦っている。そのまましばらくそこで待機していると案の定、研究プロジェクトの最高責任者の一人が現れた。
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『ターゲット2、フランチェスカ・デ・サンティスを確認。任務を遂行してください。』
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後はあのデ・サンティスを暗殺するだけとなった。どうやって暗殺するかは先程洞窟を見渡したときに思いついていた。デ・サンティスは中央制御盤に近寄ると、制御盤を操作し、中の有毒ガスを浄化した。そしてそのままの足で施設内に向かおうとする。彼女が施設の入口に差し掛かった時、私はその真上にある鍾乳石に向かって魔法を放った。
“ウィンディ・アイシクル”
バシュ
ガッ!
ピキピキ…バキ!
ガャシャーン!
キャー!
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『ターゲット2、フランチェスカ・デ・サンティスの生体反応消失を確認。残目標確認、シルヴィオ・カルーソーの生存を確認。』
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もう周りは大慌てだ。デ・サンティスの頭上にいきなり鍾乳石が降ってきたのだから。無論簡単に押しつぶされ、ほぼ頭部に直撃だったためもしかしたらひしゃげているかもしれないが、幸いなことにここからでは確認できなかった。
私は階段の上に居る護衛がデ・サンティスを確認するために降りていくのを見計らってもと来た道を戻った。研究所エリアから出てた直後、外から小規模な爆発音が聞こえた。
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『ターゲット1、シルヴィオ・カルーソー生体反応消失を確認。全目標を達成しました。現地域を脱出してください。』
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なんとかカルーソーの方も暗殺が成功したみたい。私はとりあえず来た道を戻ろうとした。しかし、爆発音は予想以上に遠くまで響いていたのかそれともワインの捜索に人員を増やしたのか、ワインセラーのほうはとても通り抜けることはできそうになかった。となるとどこから帰るか・・・。
ワインセラーに続く廊下の途中に扉を発見した。中を覗いてみると地下水路のようだった。どこかの2Pカラーのような服装をした技術者がなにかの機械をいじっているが、機械に夢中なのかすぐ横の水路を私が通っても目もくれていなかった。そのまま真っすぐ水路を抜けようとしてみる。たどり着いた先は正門前の噴水の中だった。だがこちらは正門に警備員が2名張り付いたままで通れそうにないため、私はもう一つの分かれ道の方へ進んでみた。
もう一つの方は屋敷のすぐ横の崖へと続いていた。鉄格子の扉があったがアンロックで難なく開けることが出来た。そのまま崖伝いに街の方へと戻った私は、道の脇に止めてあるICAが用意した車に乗って脱出した。
~~1週間後~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「言われたとおり、キャロライン女史の家を調べてみたけど、言ってたような物はなかったよ。」
「ふりだしに戻るってことかしらね・・・。」
『うむむ・・・となると・・・。』
「ただいま。」
「あら、タバサちゃん。おかえり。」
「そっちの首尾はどうだった?」
「一つだけ。」
「収穫あったの?聞かせて!」
『タバサ。どうなの?』
「秩父の山中の施設を襲撃した部隊について調べた。どこからやってきたのかはわからなかったけど、手引した人物の名前がわかった。」
「やっぱり支援されてたのね。」
『それで?誰が手引していたのかしら?』
「わかったのは名前だけ。“リアン”という人物が施設情報を送信した形跡があった。」
『!!!』
「リアン・・・どっかで聞いたような・・・。」
「姉さん。アレだよ。カーキンスの・・・。」
「ああ!娘さん!で、でも47が暗殺したんじゃ?!」
『またその亡霊の仕業ってわけね・・・。』
~~ミッションコンプリート~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
・「蘇った魔法使い」
【+1000】『遺体安置所で遺体になりきる。』
・「社長!ナイスショットです!」
【+3000】『ゴルフボール爆弾を打ちやすいようにセッティングする。』
・「遠隔操作」
【+3000】『ICA本部の支持に従って端末を操作してウイルスを破壊する。』
・「フリーフォール」
【+5000】『魔法を使って鍾乳石を落下させてターゲットを暗殺する。』
DNAを参照して殺害対象を選ぶウイルスと言うとFOXDIEを思い出します。
次回はキュラソーさんにモロッコへ行ってもらいます。