『今回の目的地は日本の新潟県北ノ沢村にある北ノ沢ダムよ。』
『今回このダムに向かってもらう目的はもちろん仕事。このダムに観光兼視察に来ている染谷竜也。彼が今回のターゲットよ。』
『彼は東京で建設会社の社長をしていて、その競争相手の大手建設会社からの依頼よ。出る杭は打たれるとはまさにこのことね。』
『彼のやり方は実直にして熱意ある仕事ぶり。その誠実さと自ら進んで顧客のためになるように尽力しているところを買われて、最近急速に業績を伸ばしているみたい。クライアントはそれが大変お気に召さなかったようよ。』
『暗殺方法に関しては特に指定されていないわ。事件事故、発覚未発覚は問われていない。でもできることならばスマートに行きましょう。』
『準備は一任するわ。』
~準備~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
・メンバー
【エージェント47】・【エージェント67-1】
・装備
【ICA製特種警棒、ワイヤー、ロックピック】・【ポケモン6匹】
・服装
【愛用スーツ】・【女性用一般服】
『北ノ沢村にようこそ。47、ブルー。』
『眼の前にあるのが北ノ沢ダムよ。このダムは以前一度テロ攻撃にあっていてね。爆破されて決壊し、下流にある街を押し流しかけたことがあるのよ。』
『でもその時は奇跡的に犠牲者は出なかった。何故だと思う?そう。例の少年探偵、工藤新一もとい江戸川コナンの活躍によるものよ。彼はすぐ近くの斜面で人為的に雪崩を起こして濁流の流れを変えたんですって。かなり無茶をしたみたいね。』
『テロがあってから修復作業が行われ、つい最近修復が完了したようね。折しもここ1週間結構な雨続きでダムの水はほぼ満水に近いわ。でもダム湖の周りはコンクリート製の壁になっていて管理施設からしか出られないから、ダム湖に飛び込んで逃走というのはできそうにないから気をつけて頂戴。』
『それと、情報部からの報告では毛利小五郎、毛利蘭、江戸川コナンの3名が今日同じくこのダムを訪れているそうよ。注意して頂戴。』
『くれぐれも見つからないように。スマートに仕事をしましょう。』
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チチチチ
緑豊かな森の中から小鳥のさえずりが聞こえてくる。季節は春。新緑の季節だ。
私は今ブルーと一緒にダムの横にある遊歩道を歩いている。近くの駐車場までは来るまで来ることができたが、ダム自体へは別ルートを通らねば車では向かえない。
「気分がいいわね!仕事じゃなければポケモンたちを外に出して遊ばせたいところなんだけど。」
「まだターゲットの位置も特定していない。それにこの世界にポケモンは居ない。目立つのは良くないだろう。」
「はーい、わかってますよ・・・っと47。」
「むっ。」
ブルーが指し示した先には遊歩道の途中に設けられた木陰のベンチに座る一人の男性だ。その顔には見覚えがあった。
「ふぃ~・・・ったくなんで俺まで来なきゃなんねえんだ・・・。」
「こんにちわ!」
「こんにちは。」
「うぇ?ああ、どうも・・・。」
この男は毛利小五郎。ココに来ていると情報はあった。駐車場に止まっていたセダンは彼の車だろう。ということは・・・。
「もう!お父さん!早く!早く!」
当然そのほか2名も居る。道の先から毛利蘭と江戸川コナンがやってきた。毛利蘭の方はこちらに気がつくと軽く会釈をしてきたが、その脇にいる少年の方は驚愕の表情を隠せていない。だが彼ら2人にさとられまいと警戒心をむき出しにしてはいるが、何もアクションは起こす気はないようだ。
「こんにちは。お二人もダムに?」
「ええ。新しくなったダムを見に行きたいって彼がね。」
「・・・ああ。」
「へぇ~。」
「そちらは?ご家族ですか?」
「うぉっほん。私は私立探偵をしております、毛利小五郎と言います。」
「まあ!あの有名な“眠りの小五郎”の!」
「フフフ、いかにも!」
「じゃあ今日もなにか事件ですか?」
「いえ、今日は北ノ沢村へ旅行に来たついでにというところでして。」
「あら、そうなんですかー。あ、私は青梅です。こっちが・・・。」
「サンダーランドです。」
「私の義理のおにい・・・お父さんで!」
ブルーが淡々と会話を続けていく。青梅とはブルーにつけた偽名だ。私は今回はサンダーランドという偽名を使っている。道後温泉で使った偽名を使うと関わったことのある人物と思われる可能性を考慮した。少年には関係なかったようだが。
会話を楽しんでいる用に振る舞いつつ、周囲に目を光らせるのも忘れない。そんなわたしたちの動向を少年は逐一注意深く観察している。明らかに怪しんでおり、これからなにか事件を起こすのではないかと疑っているようだ。
他愛のない雑談をしながら我々は揃って歩を進めていき、ダムの端の部分まで到着した。管理センターのような部分があるが、今回のターゲットは管理者でもダム自体でもないのでおそらく入ることはないだろう。その管理施設の下で誰かが管理人と思わしき人となにか言い争っている。その髪型や少しだけ見える横顔から判断するにおそらくターゲットだ。
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『あれが染谷竜也。ダムの資料を集めに来たみたいだけれど、残念ながらその資料を活かす機会はなさそうね。』
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こちらに気がつくと最後の押しと思わしき問いかけをした後、それが無駄だとわかりターゲットはがっくりと肩を落とした。そのままトボトボとダムの方へ歩いていく。毛利小五郎が管理人に話しかける。
「どうしたんだ?」
「え?ああ、いや大したことじゃないんです。お気になさらず。」
「そ、そうですか・・・。」
「何か言い争ってたみたいだけど?」
「こ、コナンくん?」
「いや、なんでも水位計測塔を見学させてほしいって言っててね。」
####情報を入手####
「水位計測塔?」
「ほら、あのダムの真ん中くらいに建ってる塔のことさ。」
ダムの弧の外側中央付近に小さな塔が建っていた。どこからも通路らしきものも船着き場のようなものも見当たらないことから、おそらく水面下でダム本体とつながっているのだろう。同じ箇所のダムの上部には小さな建物があり、おそらくそこから入るのだと推測できる。
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『ターゲットは水位計測塔に入りたいみたいね。入らせてあげれば信頼されて近づくチャンスも増えるかもしれないわね。』
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毛利一家と話していた管理人は再び管理棟の中へ戻っていった。ガチャリと音がしたのでおそらく施錠していったのだろう。私達は歩いていったターゲットを追ってダムの中央部へ向かった。
ターゲットは中央部の欄干から水位計測塔の写真を撮っていた。我々が近づくと、こちらに気が付いて近寄ってきた。
「ああ、さっきの・・・。」
「あの塔を見学されたいとかで?」
「そうなんです。最近のダムでああいう塔が一緒に建設されることはあまりないもんで珍しくて・・・。」
「そうなんですか。」
「ええ。あなた方は観光ですか?」
「ええまあ。」
私達が話しているとダムの向こう側から一人の女性が駆け寄ってきた。
「社長!こんなところにいたんですか!」
「ああ、三城くん。私のことを心配してくれたのかい?なんて優しいんだ!」
「もう、冗談を言ってる場合じゃありませんよ。早く社に戻りましょう。」
「何を言っているんだ。もう少し資料を集めたいんだ。もうちょっと居るよ。」
「もう・・・。」
「あの・・・。」
「ああ、すみません。私は染谷と言います。東京で建設会社をやってます。でこちらが…。」
「秘書の三城です。社長がなにかご迷惑をおかけしませんでしたでしょうか?」
「いえいえ、とんでもない。建設会社の社長さんでしたか。ダムも作るので?」
「いやあ作ってみたくはありますが、まだまだ若輩者なもんで。今回は勉強に来たんですよ。いつか作るときがかならず来ると思いましてね!」
「そうなんすか、勉強熱心ですなあ。」
「いやあ、それほどでも!ははは!」
「・・・すみません。社長、すこしかっこつけたがりなところがありまして・・・。」
####情報を入手####
「というわけで私はまだここに居るぞ。」
「はあ・・・わかりました。私はこちら側の駐車場で待っていますので。」
「私達も行こう?」
「私達はもうちょっとここにいるわ。ねえ、おに・・・おとうさん。」
「ああ。」
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『情報部の調査でもターゲットは結構な気取り屋らしいことがわかっているわ。それもヒーロー願望にも近いレベルの。なにか悪事を働けば積極的に止めようと近寄ってくるかもしれないわね。』
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私達は毛利一家と別れ、ダム中央部に残り周りを探索し始める。無論周りからはあたりの景色を見ているようにしか見えないだろう。少年は毛利蘭に手を引かれながら時折こちらを見ているが、それも次第に見えなくなるほどに遠くなった。
ダム中央部には放水口があり、その反対側にはグローリーホール、所謂“ダム穴”があり、その横には先程の水位計測塔が建っている。
その場に残った私達を気にすることもなく写真を取りまくっている。毛利一家が見えなくなったのを確認し、水位計測塔へ入るための入り口を見る。扉は南京錠で施錠されている。私は管理棟から見えない様にブルーに立ってもらいならが南京錠をロックピックで外した。ブルーに会話を合わせるように目配せをしてから、何気ない風を装って会話を始める。
「この施設は何の施設なんだろうか。」
「さーあ、物置なんじゃないの?」
「ん?ああ、それはあっちにある水位計測塔に入るための通路の入口ですよ。」
「そうなんですか。入っても良いのだろうか?」
「さっき私も入る許可をもらいに管理棟へ行ったんですけど門前払いされてしまって・・・。」
「でもこの扉、開いてるみたいよ?」
「なんですって?・・・本当だ・・・。不用心だなあ。」
「入ってみましょ!」ガチャ
「あ!こら!勝手に入ってはいけないよ!」
「大丈夫大丈夫!うわあ、中ってこうなってるんだあ!あ!階段がある!」
「あちょ、ちょっと!」
「済まない私の娘が・・・。」
「いえ、早く追いかけましょう。水位計測塔はその性質上、手すりのようなものがないんです。急がないと湖に落ちてしまうかも!」
####アプローチ発見####
「それは大変だ。急いで追いかけよう。」
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『水位計測塔は計測の他に水質調査や目視調査なども行っているようで、外に出る扉がある割に手すりがついていないみたいね。ターゲットをうまくおびき出してそこから湖に落とすこともできそうよ。』
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ターゲットがブルーを追って中へ入って行き、私もそれに続く。その際、内開きの扉の前に近くにあったロッカーを倒して塞ぐ。
薄暗い通路を掛けていき、ブルーが水位計測塔の外周扉をいきよいよく開け放つ。と同時にターゲットがブルーに追いついた。
「ダメじゃないか!勝手に入ったりしたら!」
「う、ごめんなさい・・・。」
しょぼくれたような演技も様になっている。私も追いついたところでこっそりとターゲットの足元に近場に合った消火器を転がした。
「うわ!」
「・・・!あぶない!」
ターゲットは中に連れ戻そうと一歩足を踏み出したところで消火器に足を取られそのまま湖に落下・・・とはいかなかった。
ブルーが咄嗟にターゲットの手を握って一緒に落ちたのだ。正確には足場の縁に片手で何とか捕まってる状態になった。私はブルーが何故ターゲットを助けようとしたのか一瞬疑問に思ったがダムの上を見てその理由を把握した。
「大丈夫ですか!?」
ダムの上にはいつの間にか戻ってきていた毛利蘭と江戸川コナンが来ていた。私は咄嗟に状況を把握し、さも急いでやってきたかのように振る舞いつつブルーに手を伸ばした。ブルーは私が駆けつける瞬間に縁に捕まっていた手を離し、それを私が落下中に何とか掴み直すという構図になった。不安定な体勢で掴んだせいで、私も一緒になって縁から片手一本でぶら下がる形になってしまったが。
「!!大変!おとうさーん!」
「くっ!」
少年が近くを見渡している。そのうち反対側に走っていった。おそらく入り口を見つけたのだろう。ブルーが話しかけてきた。
「お父さん!持ち上げられない?!」
「まってろ。・・・くっ、2人は重すぎる!」
「!・・・。」
私は呼びかけに応じてブルーを掴んでる手を引き上げようと試みる。重量的には問題なく縁のところまで引き上げられるがさも重すぎて上がらない風を装う。
そのまま少ししてから毛利小五郎と秘書も一緒になってやってきた。
「社長!」
「なんてこったあ!蘭!管理人さんに知らせるんだ!」
「わかった!」
「おっちゃん!この扉、中でなにか支えてて開かないよ!」
「なんだとお!?」
上は大慌てだ。はたから見れば今にも落ちそうな危険な状況に映るだろう。下は湖ではあるが、すぐ近くにグローリーホールがあり、そこへ吸い込まれれば無事では済まないだろうから。
ブルーはターゲットを持ち上げようとするも重くて持ち上がらないというアピールをする。
「・・・くっ。だめ、もう手に力が・・・。」
「あきらめるな!青梅!」
「・・・。いや、無理だ。」
「え?」
「何?」
「サンダーランドさん。一人なら持ち上げられるのか?」
「あ、ああ。おそらくは。」
「・・・わかった。」
「ちょ、ちょっと!やめて!それはダメよ!」
「このままでは3人共落ちてしまう。それならば・・・私だけ落ちれば二人は助かる!」
「辞めるんだ染谷さん。きっとすぐに助けが・・・。」
「じゃあ。ふたりとも。強く生きてくれ・・・。」
そう言い残すとターゲットはブルーの手を自ら振りほどき、湖へ落下していった。
「いやああああああ!」
「くっ・・・。」
ターゲットは湖に着水し、そのままグローリーホールへと吸い込まれていった。グローリーホールは内部は総コンクリート製の細長い管のようになっており、ブリーフィングでダムの構造を確認した時に見た資料によれば、このグローリーホールは数百m離れた地点の崖から滝のように落ちる仕組みになっているらしい。そんなところに落ちようものならば、水流で壁やゴミなどにぶつけておそらくは・・・。
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『ターゲットの生命反応消失を確認。ご苦労さま。脱出の前にその状況をどうにかしたほうが良いわね。』
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ドゴォン!
ターゲット死亡の報を受け、私はブルーを塔の足場へ引き上げた。それとほぼ同時にダムの上の方で金属がへしゃげるような大きな音がした。おそらく毛利蘭が扉を蹴破ったのだろう。あの扉は鋼鉄製だったはずなんだが・・・。
私も程なくしてブルーに引き上げられ、一息ついたところへ管理人と少年たちがやってきた。それからすぐに警察も到着し、私達はダムの上で事情を聞かれることになった。
「社長!何故!しゃちょおおおお!!」
「染谷さんは今警察が捜索しています。大丈夫ですから。落ち着いて・・・。」
「それで、あなたがたは、なぜ、あのような、場所に?」
「あ、えっと・・・私が鍵が開いてるのを見つけて・・・。ちょっと中を見てみたくなっちゃて・・・。」
「通路の中ほどで私達は引き返そうとしたんですが、染谷さんはせっかくだからと塔まで・・・。」
「なるほど。それで、あの塔の、上で、何が、あったんですか?」
「私が戻るように説得しに行って、染谷さんも応じてくれたんですけど、その時足を踏み外しちゃったみたいで・・・。」
「咄嗟に手を掴んだが青梅の力では引き上げるどころか逆に引っ張られてしまったようだ。」
「それで駆けつけてくれたお父さんまで巻き込んであんな状況に・・・。」
「あんな、状況、とは?」
「あ、それは私から説明します。私とコナンくんが駆けつけた時にはもう三人とも手をつないだ状態で宙吊り状態になってました。ね、コナンくん?」
「え、あ、うん・・・。」
「それで、サンダーランドさんが引き上げようとしてたみたいですけど、重すぎて無理だったみたいで。」
「それで私、手がしびれて力が入らなくなってきちゃって・・・それで・・・。」
「染谷さんが、お二人を、助けるために、自ら、手を振りほどいた、と?」
「そうです・・・。」
この刑事はやたら喋りが遅いが、大丈夫なのだろうか?結局この事情聴取によって導き出された結論はターゲット自身の不注意による事故で、我々はそれに巻き込まれた。ということになった。ある程度落ち着いた秘書の証言、ターゲットのヒーロー願望も決め手の一つになったようだ。
程なくして下流からターゲットの遺体が発見されたと報告があり、我々は後日任意聴取するということで開放された。もっとも、警察に申告した住所はICAの用意した偽の住所ではあるが。この間、少年は塔や色々なところを嗅ぎ回っていたようだ。それでも例の“あれれー?”や“眠りの小五郎”が発動していないということは、事件性を証明する証拠を発見できなかったのだろう。
私達は2人で駐車場に戻る。その道中に尾行する気配を感じたのでブルーを一旦離した。
「ねえ。」
「・・・。コナン君だったかな。」
「よしてよ。知ってるでしょ。米花町でも、道後温泉でも会ったよね。」
「・・・。」
「どうやったの?」
「何がだ?」
「染谷さんを事故に見せかけて殺したんでしょう?」
「何故そう思う?」
「前科があるからね。それに、扉にロッカーが倒れて塞がれたのも妙だったし。」
「警察にも説明したが、アレは私がぶつかってその拍子に倒れたんだ。」
「・・・。今回は証拠がないから見逃してあげる。でも・・・いつか必ずお前を捕まえてみせる。」
「・・・運が悪ければな。」
「・・・。」
「こなーん君。」
「!?」
「フフフ。彼に目をつけるとはお目が高いわね。これからが楽しみだわ。」
「青梅さん・・・あ、あはは・・・。」
「ふふ、じゃあね!江戸川コナン君!・・・ああ、間違えた。工藤新一くん!」
「!!!」
ブルーがなにか少年と話していたがよく聞き取れなかった。まあ目的は既に達成しているのでさっさと離脱するに限る。
私達は駐車場に停めてあった車に乗り込んで北ノ沢村を離脱した。
~~離脱中車内~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「あー疲れたー・・・。」
「見事な演技だった。主演女優賞物だな。」
「ありがと。でもしばらくは演技しなくても良い仕事がしたいわね。疲れちゃう。」
「水位計測塔から落ちそうになった時、本当に落ちていたらどうするつもりだったんだ?」
「この子よ。」ポンッ,ガー
「それは?」
「ドンカラス。シルバーに借りたのよ。この子が飛び出てきて私を助けてくれる手筈。」
「なるほど。しかし、この世界に居ない生物が公の場で急に現れれば騒ぎになるな。」
「そこは私の命と引換えなんだから勘弁してほしいわね。」
「・・・。」
「そういえばどうだった?」
「何が?」
「一応、47のことお父さんってことにしておいたけど、お兄さんの方が良かった?」
「・・・。」
「年齢が離れすぎてるからお兄さんはちょっと無理があったかなって思ったんだけど。」
「特に。」
「そう?ちょっと目尻がピクついてたみたいだけど?」
「・・・。」
「フフフ。まあそんなもんよね♪次からはお兄さんにしてあげるわね!」
「・・・好きにすると良い。」
~~ミッションコンプリート~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
・「高所作業中」
【+2000】『ダムの上でターゲットを暗殺する。』
・「カフェイン摂取」
【+1000】『毛利小五郎を眠らせない。』
・「正義のヒーロー」
【+5000】『ターゲットに自ら命を絶たせる。』
・「ホームズもお手上げ」
【+5000】『コナンの目の前でターゲットを暗殺する。暗殺の証拠を掴ませない。』
舞台は劇場版にも出てきたところです。劇場版よりも更に数ヶ月後という設定です。(数ヶ月でダムは直せないという問題はスルーでw)
次回は武器商人を守ります。