戦姫絶唱シンフォギア Graal   作:珈琲店員

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XDUの三撃槍のイベント、ストーリーが自分的に精神的くるのがある………

コレも全てバラルの呪詛ってやつの仕業なんだ。


全ての始まり

2年の月日が流れ俺は今……………

 

 

 

 

 

♦︎

 

 

 

 

 

朝食を食べ終え食器を洗っている。一人暮らしでは普通なのだが普通じゃないことが一つあるそれは…………

 

『なー、翼のCD買おうぜー』

 

「やだ」

 

こいつ()だ。

 

『なんでさ〜、ね〜買って買って〜』

 

「…………」

 

こいつと暮してわかったことがある、それは俺以外の人間には触れられないこと俺以外に触れようとしてもすり抜けてしまう。

まあ、幽霊なんだから当たり前か、しかしこいつは幽霊のくせになぜCDを欲しがるんだ………

 

『あーそうやって無視するんだー、だったら……』

 

それともう一つ、こいつは俺以外の人間には触れられないが物に触れて動かすことはできる。つまり俗に言うポルターガイストってやつを起こせる…………正直言って迷惑以外の何者でもない。

というかこいつ、さっきから俺に抱きついて何やってんだ?

 

『買って!!買って!!買って!!買って!!買って!!』

 

「うるせぇ!」

 

耳元でその声をフルに活かした駄々っ子攻撃するのやめろ!

 

『買って買って!! 翼の特典付きCD買ってー!』

 

「お前そうやって風鳴 翼がCD出すたびにそうやって駄々をこねるな! 何度も同じことが俺に通用すると思うな!!」

 

『そんなこと言ったってこの生活始めてから翼の歌を聴く以外に楽しみがないんだよ!』

 

他の趣味を探せ!

 

『ねーお願い! CD買って!』

 

あぁもう!

 

『呼んだ?』

 

「呼んでねぇ!」

 

 

 

 

 

♦︎

 

 

 

 

 

「ありがとうございましたー」

 

「ほらこれでいいんだろ!?」

 

『やったー、湊お兄ちゃんありがとう!』

 

「毒薬飲んで出直してこい!」

 

『おいおい、どのみち死んでいるから毒薬なんて意味ないぜ?』

 

クッッッッッソムカツク! こいつお経呼んで成仏するなら今から何万回でも呼んでやりたい。

 

「…………」

 

『〜〜♪』

 

CDを買ってもらいご満悦な顔で歩く奏、にしてもこいつ…………

 

「イメージと全く違うな」

 

『うん? どういうことだ?』

 

元とはいえ奏はアイドル、テレビに出ている芸能人やモデルなどは一般の人から見れば違う世界の人間だと考える人もいる。俺もその一人だったしかし今の奏の暮らしをみて思ったことは普通の人と変わらない。

 

『そりゃあ、あたしだってアイドルでノイズと戦っていた奏者である前に一人の人間だぞ?』

 

「確かにそうだけど………いや、それより今のお前を風鳴 翼が見たらなんていうかなって思って…………」

 

『それは…………多分それ以前に泣いて言葉も出ないと思う』

 

「いやそうはならないだろ」

 

『いーや泣くね、翼、不器用なところあるから今頃色々抱え込んでいるんだろうなー』

 

「…………」

 

そう言われるとなんだか居た堪れない気持ちになる。元はと言えば俺がもっと早く避難していればこんなことにはならなかったかもしれない。そんなことを考えていると奏のチョップが飛んでくる。

 

『コラ!』

 

「痛て!?」

 

『おいおい、真面目がすぎるぞ。 こうなってしまったものはしょうがないだろ?』

 

「でも………」

 

『それに今の生活も悪くないしな』

 

「………お前が気にしてないならべつに………………」

 

奏から目をそらし俯く。

 

『ん? なんだ、照れているのか? 可愛いところもあるんだな』

 

「お前たまに意地悪くなるよな」

 

『それはお前が弄りやすい…………』

 

ガシャーーーン!!

 

「うわぁーーーー!?」

 

「『え?』」

 

物音がした方を振り向くと先程出てきたCDショップから風に乗る黒い粉、そして二年前にも見た丸い形をしたヤツを目にする。

 

「これって……!」

 

『ノイズ………!』

 

二人は今二年前の惨劇が脳裏に浮かぶ。そしてこの二年で始めて二人の思惑が一致する。

 

「逃げるぞ!」

 

『わかってるって!』

 

そう、『逃げる』だ。残念なことにノイズと戦っていた奏がいるからと言って対抗手段があるわけではない。

 

「嫌あぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

 

誰もいなくなった街に悲鳴が鳴り響く。

 

「今の声!」

 

『あ、おい!』

 

声が聞こえてきた方角へ駆ける。そこには女の子を連れて走るどこかの学校の制服を着た女子生徒がノイズに追われていた。

 

「おい!こっちだ!」

 

声を張り上げこちらに来るように促す。

 

「! はい!」

 

女子生徒は俺に気づきこちらに向かって走り出す。

 

「この先に避難用のシェルターがある! そこまで走るぞ!」

 

「はい!」

 

なんとかシェルターまで中に入ろうと扉に手をかける、しかし。

 

「っ!?」

 

「どうしたんですか?」

 

「開かない!」

 

そう、扉が開かないのだ。

 

「おい! 中に誰かいるのか!? いたら返事をしてくれ!」

 

開けてもらうために扉を叩く。少し間を開け返事が返ってくる。

 

「もうここは満員だ! 他を当たってくれ!」

 

「なっ……頼む!ここにいる子供と高校生の二人だけでもいいから入れてくれ!」

 

なんとか二人だけでも助けようと懇願する。しかし先ほど返事をした人とは別の声が。

 

「冗談じゃないよ!! 外にはまだノイズがいるんでしょう!? それなのに扉を開けるなんて、ノイズが入ってきたらどうするんだい!? 絶対に入れないからね!! 」

 

その言葉を聞いて思い出した、この世界には他人を蹴落としてまで生きようとする人間がいるって事を。

 

「クソッ!!」

 

イラついてシェルターの扉を踏みつける。そうしている間にノイズが近づいていた。

 

「お姉ちゃん、私たちどうなっちゃうの?」

 

「大丈夫、私が守るから」

 

「っ…………まだ走れるか?」

 

「はい!」

 

「行くぞ!」

 

 

 

 

♦︎

 

 

 

 

「はぁはぁ……」

 

走り続けた俺たちは、無人となった工場地帯まで逃げ込んでいた。

 

「おい、梯子を登るからその子をこっちへ」

 

「お願いします」

 

女の子をしっかりと抱え上げ梯子を登る。この時すでに俺たちは走りっぱなしで既に体力は限界を迎えようとしていた。

 

「お兄ちゃん、大丈夫?」

 

「大丈夫だ、こんくらいなんともねぇ………」

 

「そうだよ! このくらいへいき、へっちゃら!!」

 

女の子を不安にさせたくない、だから二人は平気を装った。

 

『おい! もうノイズが来ているぞ!』

 

「まじかよ………」

 

奏に言われ後ろを振り向くと本当にノイズがすぐそこまで迫っていた。このままでは追いつかれる。

 

『どうするんだ?』

 

「……………はぁ」

 

目の前の状況をどうするか、どうすればこの子達は助かるか、そんなことを考えていると大きなため息を吐く。

 

「どうしたのお兄ちゃん?」

 

「君、名前は?」

 

「……るみ」

 

「るみちゃん……か、いい名前だね……下のお前」

 

「へ? 私?」

 

「うん、この子お願い」

 

そう言ってるみちゃんを女の子に渡す。

 

「ねえ、るみちゃん」

 

「なに?」

 

「ここを登りきるまで目を瞑って耳を塞いでて?」

 

「え? ………うん」

 

「あの……一体何を………?」

 

「今から言うことよく覚えておいて」

 

「…………」

 

「生きるのを諦めるな」

 

「え……!?」

 

そう言って俺は梯子から手を離しノイズに向かって飛び降りた。




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