けものフレンズ系 思い付き短編集   作:yatagesi

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今回はチベスナが汽車の撮影に行きます。
今回も鉄道ネタ、けもフレも鉄道も好きだから許して


汽車撮るチベスナ

「これでよし」

 

フレンズ、何があるかわからない、その通りだと思います。

私は今、サンカイのセントラルを離れて荒野のど真ん中です。

日もくれたので星は綺麗です、流れ星もちらほら。

 

「キャンピングカーは便利ですね、ボス付きですし」

 

自転車の免許しか持ってませんから、ボス付きでないと。

軽トラ、でしたっけ、小さくてもいい感じです。

 

「ツチノコの無茶ぶりでしたが、これがあるなら先に伝えてほしいものです」

 

ここにいるのも、ツチノコのせいですしね。

まぁ、これくらいなら、する義理もありますけど。

 

ーー

 

急な出張は疲れましたが、定時に上がれてよかったです、まだやってますね。

 

「なんだお前か、この間のアンインはどうだったんだ?」

「よかったですよ、お土産もあります」

「おっ、酒とはチベスナにしてはいいの買ってきたな」

 

ちょっとムッとしましたけど、彼女には逆らえません。

 

「ツチノコ、飲む前に珍しい切符はありますか?」

「あー、なんだ、無いな」

「隠しては」

「無いぞ、最近はお上もうるせぇからな、チケット転売は」

 

まぁ、事情はわかりますよ。

パークには沢山のチケットが販売されてますが、人がそれを売り買いするのは禁止です。

でも、フレンズが売り買いするのは問題無し、ツチノコもそうしたチケット商人です。

私もお世話になってますが、パークの上は見張ってます、平和のために。

 

「そう言訳でだな、外の通貨で優待切符やチケット買うのに書類だ判子だ煩いんで、回数券とか時間指定位しかないぞ」

「がっかりです」

 

パーク職員の通勤や観光客向けの優待切符は私も持ってます、魅力ないです。

 

「何にもないんですか?」

「あてはあるが、直ぐには手に入らないな」

「なら、先に」

「駄目だ、タダだと他の客に不公平になるからな」

「私は見たことないですよ」

「居るんだよ、まぁ、頼みを聞いてくれたら別だがな」

「うぐぅ、まぁ、手配してくれるなら」

 

嫌ですが、珍しい切符の為です。

ツチノコの事ですから、お酒関連でしょうね、私はパーク職員なので、珍しいのも市販されてるなら手配出来なくはないですし。

 

ーー

 

なんて、甘い考えだった自分を殴ってあげたいですよ。

まさか写真を撮って来いと言われるなんて思ってませんでした。

 

「ボス、お前も大変ですね」

『おめぇもねぎらいの言葉はいたりするんだな』

「ぶっ! ツチノコ、なぜ声が」

『ボスの通話機能だよ、お前だってパークのスタッフだろ、説明ぐらい受けただろ』

「部署によって違うんです、で、何の用ですか?」

 

ツチノコめ、いきなり連絡入れなくてもいいじゃないですか、それにボス、お知らせ位してくれてもいいじゃないですか。

 

『チベスナがどこにいるのか知りたくてな、立ち入り禁止区域に近いけど、入ってないみたいだな』

「当然です、で? なんで私はこんなことやらされてるのですか?」

『商売だよ、外の鉄道好きにはパークの珍しい列車の写真がいいお値段で売れるんだよ』

「そういうのは、自分で撮りに来るんじゃないんですか?」

『最近はマナーのなってないやつらのせいで難しいんだとよ、ほら、管理官も見回り強化、ひどけりゃそれ相応の策を講じると』

「そういえばそうでしたね」

『で、今回の列車は迂回するらしいんでな、お前に張ってもらったというわけさ、写真はこいつが撮ってくれるから安心しろ』

「ボスは万能ですね」

『それじゃ、寝坊はするなよ』

 

まったく、確かに外からくるマナーのなってない人たちには困ってますが、本土は鉄道がパークと比べ物にならない数が走ってるそうじゃないですか、パークに来てまで鉄道が見たいんですかね?

逆はわかりますよ、ヒトの世界へのあこがれってやつですかね、まぁ、パークでしか見れない景色もあるにはありますが。

 

「荒野を貫くガーター鉄橋、動物を犠牲にしないための措置ですけど、サンカイ屈指の絶景だと思いますよ」

 

野生動物が下をくぐれるように背の低い橋台と、まっすぐ伸びるガーター鉄橋、パークの外にはないそうですからね。

まぁ、乗り心地もあまりよろしくないので、観光客はオアシス01の淵を回る線路を使いますけど。

 

「とりあえず、今日はもう寝ましょう」

 

列車が来るのは明日ですし、場所取りも兼ねてでしたから。

うーん、同じ折り畳みでも寝台車のベッドのほうがふかふかですね。

 

ーー

 

朝日も登り、目覚めの一杯、うん、おいしい。

 

「時間が来たら、ボスが撮ってくれるんですね」

「マカセテ」

「お任せですよ」

 

ボスは朝から撮影スポットで待機、私はのんびり。

そういえば、どんな列車が来るんでしょうか、この線路は1度だけ乗ったことはありますが、本数なんて上下合わせても両手で収まりますし。

 

「早速朝の列車は、もう行ってますね」

 

たしか赤い客車2両の機関車列車、いや、今は電車だっけ?

まぁいいです、行ったなら昼まで来ませんし、ゆっくりのんびりできます。

 

「・・・おや、誰かきますね」

 

エンジンの音が近づいて来ますね、このエンジンは確か。

 

「げっ、管理部のクルーザー」

「そこのチベットスナギツネさん、立ち入り禁止区域の側で何をしているんですか?」

「鉄道写真を」

 

こんなときに来るなんて、イエイヌさん怪しいと言わんばかりに見てきますし。

 

「この近くには通信所があるんです、撮影の為に勝手に入られたら困るんですよ」

「はい、列車が来たらすぐに」

「約束ですよ、ひとまずともえさ、管理官に報告しますから、身分証を」

「はい」

 

まじまじ見てる、悪いことはしてないけど、うぅ。

 

「お返しします、あと5分で来るはずですから、撮ったら真っ直ぐ帰るんですよ」

「はい・・・へ?」

「それでは、私は特別な貨物列車を撮れずに不満を垂らすマナーのない撮り鉄への対処があるので」

 

行ってしまいましたね、何だったんでしょうか?

いいフレンズでしたから気にしませんけど。

それにしても、特別な貨物列車ですか。

 

「ツチノコもどこで仕入れたのでしょうか?」

 

急な路線変更なら、たちの悪いのが混じっていても鉄道好きが仕入れているはず。

公開してないなら、本当にどうやって。

 

「来ましたね」

 

レールの音、双眼鏡で確認。

 

「先頭は茶色で古め、愛好家のでしたか」

 

パークのフレンズだって、私と同じように鉄道好きはいます。

ただ、自分達で機関車まで持ってるのはごく一部ですが、昔パークに持ち込まれたのとか、外から買い取ったのを直してたり。

あれはその1台ですね、後ろには。

 

「クリーム色の、穀物列車ですね」

 

ナカベエリアやホクリクエリアは穀物始め食料生産の拠点が在りますし、其所から来たんですかね。

 

「ボス賀撮影するので、ゆっくり眺められます」

 

赤い鉄橋を貨物列車が疾走する、後ろの方は黒いのと茶色の小さな貨車に車掌車、そう言えばパークの外は車掌車は絶滅したらしいですね。

 

「これもパークでしか見れないのかな?」

 

パークはなにかと古い物があったりしますし、外とは結構違う、うーん、よくわかりません。

 

「ボス、写真は撮れましたか?」

「バッチリダヨ」

「なら、撤収ですね」

 

どこか都市の隅っこでお昼寝とか、川辺でのんびりとか、せっかくのキャンピングカーです、今日一日は、使い倒さないと損ですよね。




個人的なイメージ

貨物列車:先頭の機関車はEF60、穀物の貨車はホキ2200型、黒い貨車はツム1000、茶色い貨車はワム80000、車掌者はヨ8000のイメージ。
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