それを記念したけものフレンズR投稿祭に参加します。
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今回は西部劇風、といいましても、私の西部劇の知識は世界一有名な某パンのヒーローのそれしかないのですが。
なんとか間に合ってよかった。
パークに人がいなくなってXX年、ヒトのフレンズかばんちゃん、そしてパークで目覚めた人、ともえ、この二人の冒険と活躍により、パークには人が戻ってきていた。
パークの西側は部分的に再開され、東側へとその流れは進んでいる。
パークは今、再開拓時代を迎えていた。
それは、新しい考えと古い考えが混じり、外の文化とパークの中ではぐくまれた文化がまじりあい、サラダボールやるつぼのような、活気のある混沌。
それゆえに、法律の運用が難しく、悪人が動いていた。
そしてそんな時代こそ、自分の生き方を、弱気を救う生き方を貫く人々がいた。
「あそこですね」
「依頼した子、どんな子かな?」
「ま、急いだほうがいいよな」
「そうだ、まずは依頼者に合わないとな」
サンカイの地方都市、大きな駅を見れる高台に、一台のサイドカー付きバイクが止まっていた。
ハンドルを握るのはリーダーのともえ、うしろにはイエイヌ、側車にはロードランナーとアムールトラが乗っていた。
バイクを走らせついたのはこの地域の中心駅、そこで待っていたのは、かわいらしいフレンズだった。
「開拓者カルテットの皆さまですね、お待ちしておりました、ピーチパンサーと申します」
「ともえです、さっそくだけど、仕事の話でいいかな?」
「はい、こちらへ」
4人はピーチパンサーに案内され、人気のない機関庫へと案内される。
「依頼の内容は、貨物列車の護衛です」
「貨物列車?」
「それなら、パークの保安部が守ってるんじゃ」
「そうなんですが、最近ジャパリギャングと名乗る腕利きの強盗団が現れて」
「それに負けてるってことか、ふがいないぜ」
「ゴマ、それで、相手はどれくらいだ?」
アムールトラはピーチパンサーから、ジャパリギャングの規模について尋ねる。
「フレンズに人間も、ギャングのボスは女性ということ以外は」
「厳しいな」
「でも、やらないとね」
「はい」
「だな」
「皆が言うなら」
「では」
「うん、護衛、引き受けるよ」
「ありがとうございます!」
ともえとピーチパンサーが固い握手を交わして、細かい打ち合わせはその日の遅くまで続いた。
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荒野の真っただ中にひかれた線路の上を、牛除けをつけたアメリカンスタイルの蒸気機関車が貨物列車を引いて走っていく。
貨物列車にはサンドスターが山積みにされていて、その上にはシートがかけられていたが、粒子がわずかに漏れている、そして最後尾の車掌車には、ともえ達が乗っていた。
「いいよイエイヌちゃん、鉄道員姿も最高!」
「そ、そうでしょうか?」
「おい、俺はどうなんだ!」
「ゴマちゃんも素敵、アムちゃんはセクシー!」
「そう言われるのは、やはりむず痒いな」
ともえは借りてきた鉄道員の制服をイエイヌ、ロードランナー、アムールトラに着てもらって、スケッチにいそしんでいた。
イエイヌがミニスカ、ロードランナーはスパッツ、アムールトラもミニスカだが、いろいろとダイナマイト。
ともえのテンションは上がり鉛筆が走り、スケッチブックが瞬く間にめくられる。
「しかし、こんなことしていていいのか?」
「あ、それなら、途中からフレンズきへい隊が来るそうなので」
「あれ?なんで途中からなんだ?」
「オアシス01の反対側で仕事してるから、オアシスを超えてくるのに時間がかかるんだって」
フレンズきへい隊はパークの再開拓地域の平和を守るフレンズ中心の自衛組織で、その強さは各地に伝わっていて、彼女たちが来るとわかるだけで悪人が逃げ出すほどであった。
途中からでも、彼女たちが来るとわかっているので、ともえもスケッチに全力を注げた。
だが、相手はそう考えてなかったらしい、汽笛の音が響き、ともえ達もそれを理解した。
「汽笛、ジャパリギャングが」
「命知らずなんですね」
「来る前に決めようってことだな」
「ずいぶんと賭けに出たな、帰りには高価な乗り合いバスを用意してあげないとな」
「だね」
イエイヌ達は制服を脱ぎ捨てると得物を手に取りテンガロンハットをかぶる。
武器は市販のエアガンと大差はないが、使う弾はサンドスターでできていて、当てるとフレンズでさえ眠らせられるし、目にあたっても安全である。
ともえとイエイヌ、ロードランナーは屋根の上に出ると、列車の右後方から土煙が迫ってくるのが見えた。
「あれがジャパリギャング、数は20くらい?」
「いえ、もう少しいますね、飛んでる子もいるみたいです」
「ま、どっちにしろ、後悔させてやるんだろ?」
「うん、お痛をする子にはお仕置きだよ」
ともえ達が武器を構え配置につく、迫ってくるジャパリギャングは馬・・・ではなくボスが操作する3輪バイクやこちらもボスが操作するバギーに乗って迫ってきていた、みなテンガロンハットに口にバンダナを巻いていた。
『ふっふっふ、我らジャパリギャングが、その積み荷をいただくぞ!』
「この声はブラックバックちゃんだね、悪のフレンズだって聞いてたけど本当だったんだ」
拡声器を使って宣言しているのは、バギーに乗ったブラックバック、悪のフレンズと巷ではうわさされていた。
見れば、迫ってくるジャパリギャングのフレンズはいたずら好きや悪のフレンズとうわさが流れる子が大半で会った。
他にも同じ格好をしたボスもいた、皆手にはリボルバー拳銃型エアガンを手にしていた。
「イエイヌちゃん、狙える?」
「はい」
『なんだ、怖気づいたか? では我が黒魔術でっ!?』
何もしてこないので調子に乗っていたブラックバックだったが、頭に何かがあたりそのままバギーの上に崩れ眠り始めた。
イエイヌはレバーを操作して次弾を装填する、ブラックバックを夢の世界に送ったのは彼女の狙撃だった。
「お見事、でも、一気に来たよ!」
「はい、この列車は守り抜きます!」
「やってやるぜ!」
「来るぞ!」
ブラックバックを一撃でやられ、ジャパリギャングも一気に迫ってくる。
ともえ達は動揺することもなく、迎え撃った。
「ブラックバックの仇!」
「そんなんじゃあたんないよ」
「きゃん!」
「タスマニアデビルちゃん!」
ともえはリボルバー拳銃型エアガンで次々とギャングのフレンズを眠らせていく。
眠ってもバイクもバギーもボスが操作してるので勝手に離れていく。
なので遠慮なく眠らせていく、無論、イエイヌもそれをサポートする。
「く、手強いな、おいクスクス、ボスを率いて左に回り込め!」
「わかったよ・・・」
「見慣れない子が指揮を執ってる」
「あれはケロべロスです、って、ゴマさん、そっちに行きましたよ!」
「へっへー、あのくらいなら大丈夫だぜ」
ロードランナーは両手にリボルバー拳銃型エアガンを構え、ギャングを待ち構える。
「クスクス、さぁ、皆で突げ」
「ちんたらしてるから、先に寝てもらうぜ!」
クスクスが近づくより早く、ロードランナーが眠らせる。
あまりの早打ち、そして精確さにギャングのボスは近づけなかった。
「速打ちゴマちゃんをなめんなよ」
「よし、中央突破だ、空の連中は続け!」
ケロべロスは飛行できるフレンズを連れて列車に迫るが、そこに待ち構えていたのは。
「私は手加減ができない、思いっきり行くぞ」
デッキで待ち構えていたアムールトラの手には、ガトリングが握られていた。
「カタカケフウチョウ、あれはまずくないか?」
「カンザシフウチョウ、あれはまずいよ」
「あら、なんだかいい感じの悪夢が見れそう」
「クララ、それはどうなんだ?・・・って言ってる場合じゃ」
「ねんねの時間だ!」
アムールトラのガトリングが動き出すと、飛んでる子もケロべロスも大量のサンドスター弾を浴びて眠っていく。
弾だ切れたとき、列車に迫るギャングはどこにもいなかった。
「あらら、カルテットに抑え込まれてますね」
その様子を、高台からバギーにのって見つめる人物が一人。
双眼鏡をおろすと、やれやれと頭を振った。
「まぁ、隙は十分にできました、良しとしましょう」
その人物はバギーを加速させると列車へと近づくが、ともえ達は気が付かなかった。
「このアラスカラッコ様がー!」
「これで終わり・・・かな?」
「みたいですね」
アラスカラッコを眠らせて、残ったギャングも下がっていく、ともえはテンガロンハットを外して顔を煽ぐ。
イエイヌもライフルを下ろして、ハンカチで汗を拭いていた。
「腕利きっていう割には、そうでもなかったな」
「ゴマ、油断はだめだ」
楽観的なことをいうロードランナーを戒めるアムールトラ、どっちにしろこれで終わり、そう皆が思っていた、その時であった。
「さぁ、中にってうわぁぁぁ!」
「ともえさん!?」
「なんだよこりゃ!」
「ゴマ!」
当然、列車が急ブレーキをかけ、屋根の上にいた3人が前に飛ばされる。
ともえはイエイヌが捕まえ、踏ん張ったおかげで、ロードランナーは落ちたがアムールトラが受け止めてくれたおかげで助かった。
「機関車で何かあったんだ、行かなきゃ」
「はい、ゴマさんも行きますよ!」
「たく、何なんだよ!」
「新手か、にしては静かすぎる」
得物を携え、貨車を渡り先頭の機関車へ向かう。
辺りは静かで、ギャングの姿もなく、それが余計に不気味であった。
そして、先頭にたどり着いた時、それはいた。
「あら、かわいいフレンズさんが3人も来てくれるなんて」
「あなたは、ミラ」
「私はダークトゥモロー、ジャパリギャングのボスです!」
パークガイドの服装に、黒いサングラスをかけた、黄緑色の長髪を持つ女性、ともえは知ってるある人物の名前を挙げるが、途中でさえぎられてしまった。
その足元には、耳やしっぽがべとべとになったフレンズが横たわっていた。
「ひどい、なんてことを」
「フレンズさんの耳やしっぽが魅力的なのが悪いんですよ」
「ともえさん、このヒトが何を言ってるのかわかりません」
「大丈夫、あたしもわかったけどわかりたくないから」
「ともえさん?」
「おい、お前」
「やるなよ?」
「と、とにかく、ダークトゥモロー、そんな間違ったことはやめなさい!」
全員から痛い視線を受けつつ、ともえは前に出る、ダークトゥモローもリボルバー拳銃型エアガンに手を伸ばす。
「どうやら、あなたを排除すればそちらのお三方も楽しめそうですね」
「あたしのモフモフには、手を出させない」
「いまあたしのモフモフって」
「やっぱりともえも同類」
「しばらく一緒に寝るのは、やめようかな」
列車の上で突如始まった早打ち対決、痛い視線と沈黙があたりを包む。
勝負は一瞬、先に動いたのは・・・。
「あ! あそこでセーバルちゃんがしっぽのお手入れしてる!」
「え!?どこに」
「隙あり!」
「ぐはっ!」
「「「ともえさん!?」」」
ともえのだまし討ち、というよりそれに引っかかるダークトゥモローもダークトゥモローだが。
過程はどうであれ、ジャパリギャングのボスは倒された。
「さて、さっそくお縄に」
「ともえさん、いくら何でも」
「そうだぜ、みっともないぜ」
「いくら勝負でも」
「勝てばなんでもいいの」
「その通りだな」
「うんうん・・・へ?」
「しまった!」
ダークトゥモローを縛り上げようとした時、ともえ達は目を覚ましたジャパリギャング構成員い取り囲まれていることに気が付いた。
どうやら歩いてきたらしい、それで気が付かなかったのだ。
「ふふふ、皆さんやっぱり優秀ですね」
「ダークトゥモロー、起きるの早すぎ!」
「あれはフレンズさん用ですから、ヒトには効き目が薄いんですよ」
ダークトゥモローも起き、ともえ達はまさに絶体絶命であった。
「さっきの卑怯な行為と言い、皆さんを眠らせてから、そのお耳と尻尾を堪能しましょう」
「そんなの」
「ともえさん」
「どうすんだこれ」
「このままじゃ」
じりじりと近寄られ、打つ手なしのともえ達、このままダークトゥモローの餌食になるのか?
『そこまでです、ジャパリギャング!』
「この声は!」
「誰ですか! 私の嗜好の時間を邪魔するのは!」
あたりにようこそジャパリパークへのイントロがながれ、ちかくの崖に姿を見せたのはジャパリバス、ほかにもバスてきやバイクが現れる、そしてパークの制服に身を包んだフレンズやスタッフも。
「フレンズきへい隊、到着です」
「きへい隊、間に合ったんだ!」
「くっ、こんな時に!」
「あきらめてくださいダークトゥモロー、いえ、ミライさん!」
「本名で呼ばないで!」
ダークトゥモロー、いや、ミライは憤慨するが、きへい隊の隊長は無視する。
「お仕事を僕やラッキーさんに丸投げして、悪ぶってる子やいたずらっ子を集めて何をしてるんですか!」
「かばんちゃん、私は」
「うみゃー、またサンドスター浴? 人がフレンズになっても耳も尻尾もないんだよ」
「サーバルさん、でも」
「それとも、外から連れてきた子にサンドスターでフレンズになってもらって、光源氏するつもりですか?」
「な、ナナちゃんまで」
「ミライさんがまじめに働かないでこんなことしてるから、隊長さんも忙しくてかまってくれないんですよ!」
「ドールさん、それについてはごめんなさい、でも、私だって誰もかまってくれなくて寂しかったんです」
「「「「それはミライさんが耳と尻尾に夢中で仕事をさぼってるからだよ!」」」」
「ろくでもないことしてますね、気持ちわからなくもないけど」
「ともえさん?」
「するなよ、絶対にするなよ」
「やっぱりしばらく別々に寝よう」
ミライさんが糾弾され、ともえが信頼を失っていく。
「ええい、こうなれば、皆さん、総攻撃です! ・・・あれ?」
「お先に、さすがにフレンズきへい隊相手は無理だ」
「ボス、風邪ひくなよ」
「み、みなさーん!?」
ミライは部下に総攻撃を命じるが、従う部下いなかった。
こうしてジャパリギャングは壊滅、ボスのダークトゥモロー改めミライさんも捕まってお仕置きと減給とたまった仕事の処理のため連行された。
そして・・・。
「あ、ともえさんはしばらく一人で寝てくださいね」
「なんで!?」
「俺たち身を護るために?」
「寝てる間にしゃぶられたらかなわないからな」
「そんなー!」
ミライの考えを少し理解してたせいで一週間ほど、ともえは一人で寝ることになるのであった。