商店街はいつも賑やか 作:ポテト・ポテト・ポテト
額を流れる汗にそろそろ訪れる夏を感じながら、俺は商店街を歩く。
活気溢れる商店街には、人々の楽しげな声が響いている。
俺の家でもある商店街の服屋に、女子高生が入っていく。
俺は裏から入り、すぐに部屋に入る。
「螢、店番お願いね!お客さんの女の子襲っちゃだめよ!」
襲わねーよ。
仕方ない、下行くか。
俺は制服から着替えて店の方に向かう。
「お会計お願いしまーす」
「はい。1380円になります」
さっき入ってきた女の子がどうやら喜んだ様子で店を出ていった。
でもめんどくさいから母さん帰ってくるまで客来ないでくれ。
そう思ったとき、店のドアが開いた。
「螢くんじゃないか~、レアキャラ発見~」
「さっきも教室で会っただろモカ」
よりによって一番めんどくさいのが来やがった。
「螢くん~、服選んで~」
「めんどくさいから自分で選べ」
「ちぇ~、ノリが悪いな~螢くんは」
「悪かったなノリが悪くて」
モカは一瞬シュンとした表情になったが、すぐに元に戻った。
そしてすぐに店を出ようとする。
「じゃ~ね~螢くん。さてと、トモちんに螢くんにいじめられたって言っとこ~」
「ちょっと待てー!」
「どーしたの?螢くん」
「どうしたもこうしたもあるか!巴に知られたら殺されるからやめてくれ!」
「アタシに聞かれたらまずいことでも?」
後ろから声がする。
振り向いたとき、それが俺の最期だ。
「いや、と、特に何も」
「螢くんにいじめられた~」
モカが俺を指差してニヤニヤしながら言った。
「最期に言い残すことは?」
「すっげー可愛い彼女が欲しかっグヘェ!」
せめて最後まで言わせてくれよ。
そこで俺の意識が途切れた。
「まったく、螢はいっつもこうだなぁ」
螢は小さい頃からいっつもこうだ。
すぐ調子に乗ってアタシか蘭の制裁を食らう。
「螢くんの寝顔って結構可愛いよね~」
モカが螢の頬をぷにぷにと触る。
確かに螢って見た目だけはいいんだよなぁ。
学校でも結構モテる。
螢を部屋に運んで帰ろう。
「あら~巴ちゃん、いつも通りねぇ」
「はい。それじゃあ部屋に運んで来ますね」
そうしてモカと二人で螢を部屋に運び、家に帰った。
あれ?何で俺ベッドに居るんだ?
あ、そうだ。
巴にぶっ飛ばされて意識失ってたのか。
納得。
俺は部屋にある時計を確認すると、針は8時を指していた。
さて、そろそろ夕飯か。
下行こう。
俺がリビングに着くと、両親が夕飯を食べていた。
「螢、ご飯出来てるわよ~」
「わかってるよ。いただきます」
俺は夕飯を食べながら、テレビを見ていた。
そこには最近話題のアイドルバンド、Pastel*Palettesが映っていた。
彩ちゃん可愛い。
最高。
次のイベントが楽しみだ。
なんせ生の彩ちゃんに会えるんだからなぁ。
今週の土曜日が楽しみで夜しか眠れない。
「螢、彩ちゃん好きなのか?」
父さんが聞いてきた。
「ああ。父さんは?」
「まぁ、小さい頃から知ってるからね。僕も彩ちゃんがデビュー出来て本当によかったよ」
そう言えば父さんって芸能事務所で働いてるんだよな。
ということは小さい頃から見てきているってことか。
父さんに弁当忘れて貰おうかな。
それで俺が届けに行くという大義名分が出来て、生のパスパレに会えるかもしれない。
頼んでみよう。
そして、夕飯が終わって母さんが風呂に入っている間に父さんに頼んでみた。
すると、
「駄目だ。僕が母さんに怒られる」
ああ、そういえば父さんは母さんの尻に敷かれているんだった。
うちの母親、のほほんとしてるが、キレたらめちゃくちゃ怖い。
怖い女の人とは結婚したくないぜ。
さてと、そろそろ寝よう。
僕は風呂に入った後、部屋に入って少しスマホを弄ってから眠りに就いた。