商店街はいつも賑やか 作:ポテト・ポテト・ポテト
いつも通りの暇な放課後、俺は小腹が空いたのでコンビニで何か買ってこようと思い家を出た。
家を出て商店街を歩いていると、路地裏に住んでいる猫が俺を見つけて足下によってきた。
頬を俺の足に擦り付けて、にゃ~んと鳴いてまるで撫でろとでも言いたげな様子だ。
「しょうがないな~。それにしても、こいつどうしていつも俺を見つけたら寄ってくるんだ?」
俺が猫の頭を撫でると、猫は幸せそうに鳴いた。
「いけないいけない。コンビニに行くんだった。じゃあな、今日はここまでだからな」
離れていく俺を名残惜しそうに見る猫に少し罪悪感を感じたが、今日はここまでなんだ、と自分に言い聞かせその場を後にした。
コンビニに入ると、まず飲み物の棚に向かい、コーラを一本取り出す。
そしてポテチを一袋持ってレジに向かう。
レジには、見知った顔がいた。
「モカ、ここでバイトしてたのか」
「そ~だよ~」
「ふーん。それとアメリカンドッグ1つ」
「はいは~い。428円になりま~す」
それを聞いて、俺は500円玉を一枚財布からだしてモカに渡した。
「お釣りになりま~す」
俺はモカから、無駄に枚数の多い小銭を受け取り財布にしまう。
そして、コンビニを出ようとドアに向かっていくと、目の前からめっちゃ可愛い女の子が入ってきた。
明るい茶髪を靡かせた、ギャル系の美少女。
俺の好みにドンピシャである。
一目惚れした。
「あ、リサさ~ん、来た来た~」
「モカごめーん、ちょっと遅れちゃった~」
ここのバイトの人か。
よし、このコンビニに通おう。
「あ、螢くんちょっと待って~」
コンビニを出ようとする俺をモカが止めた。
「何だ?」
「螢くん螢くん、ちょっと……」
モカが近づいてきて耳打ちしてきた。
「螢くん、リサさんに一目惚れしたでしょ~」
「してねぇよ!」
「嘘、絶対した」
「どうして分かった」
「あ、したんだね~。だって螢くんは分かりやすいからね~。モカちゃんにかかればよゆーだよ~」
どうしてこういうときは鋭いんだよ、モカ。
これ絶対後からいじられる奴やん。
「モカ、知り合い?」
「螢くんはモカちゃんの彼氏で~す」
「違ぇよ!」
モカの奴、何が目的だ?
なんかやまぶきベーカリーが頭に浮かんだが気のせいだ。
気のせいの、はず!
「俺は霧島螢です。モカとは幼馴染みなだけで付き合っては居ないです」
「アタシは今井リサ、気軽にリサって呼んでくれていいよ!」
「はい、よろしくお願いします。リサさん」
待って、リサさんめっちゃいい人やん。
完全に惚れた。
「それじゃあ、俺はもう行くんで。また今度」
「じゃあね!螢」
そしてまたモカが近づいてきて、パン、と耳打ちして戻っていった。
どうしよう。
俺の財布が殺される。
まあ、最悪うちでバイトして母さんにバイト代貰おう。
それから、家に帰ってモカにリサさんのL○NEを貰った。
今日以降、コンビニに通うことが俺の新たな日課となった。