商店街はいつも賑やか 作:ポテト・ポテト・ポテト
俺は今日もコンビニに行こうと家を出て商店街を歩いている。
すると、後ろから声をかけられた。
「螢にぃ、どこ行くの?」
俺を螢にぃと呼ぶのはこの世で一人しかいない。
教室、または家。時々商店街の真ん中で俺に制裁という名の鉄拳を食らわせてくる宇田川巴の妹である、宇田川あこだ。
「小腹が空いたから、コンビニに行こうと思ってね」
「それじゃああこも一緒に行っていい?」
「ああ、いいよ。一緒に行こうか」
こうして、俺はあこと一緒にコンビニに行くこととなった。
いつも通りコンビニに行くための最短ルートである路地裏を通ると、今日も猫が寄ってきた。
「あ!螢にぃ、猫だよ!」
「またお前か。今日はちょっとだけだぞ」
俺は普段と同じように猫の頭を撫でる。
するといつものように幸せそうに鳴いた。
「螢にぃ、あの猫に昔から懐かれてるよね~」
「ああ、どうして俺が懐かれてるんだろうか……」
「多分、螢にぃが優しいからだと思うな~」
俺って優しいのか?
あまりそうしているつもりは無いのだが。
「そうか?」
「うん、そうだよ。お姉ちゃんも言ってたよ。『螢ってああ見えて結構優しい所あるんだよな』って」
なに!?
巴がそんなこと言ってたのか。
「そうなのか。まぁここはありがとうって言っとくのがいいのかな?まあいいや」
「ふふっ、螢にぃらしいね」
あこと話ながら歩いていると、すぐにコンビニに着いた。
コンビニに入ると、モカがニヤニヤしながら俺を見てくる。
なんか腹立つ。
「螢くん、今日も来たの~?リサさんに相当惚れてる~?」
「は!?ちちち違ぇし?相当じゃねぇし?」
「惚れてるのは否定しないんだ~」
めっちゃ揚げ足とられるやん。
「螢にぃってリサ姉のこと好きなの?」
「え、ま、まあな」
多分これあこから巴に伝わって巴からAfterglowに伝わって俺に協力しようと余計なことしてひまりが盛大にやらかすビジョンが見えたんだけど。
気のせいかな?気のせいであってほしい。
「あこ、応援するね!」
「お、おう。気持ちだけ受け取っとくよ」
すると、コンビニの自動ドアが開き、リサさんがやって来た。
「螢、今日も来てくれたんだ~」
「はい。この時間帯ってちょうど小腹が空くじゃないですか」
「晩御飯食べられなくなっても知らないぞ~?」
「そんなに沢山は食べないですよ」
「うちとしては、買ってくれた方が嬉しいけどね」
「所持金で買えるだけ買います!」
「うそうそ、冗談だよ~」
俺がリサさんと話している時、モカとあこはヒソヒソと話していた。
「螢にぃって本当にリサ姉のこと好きなんだね」
「螢くんって分かりやすすぎるんだよね~。『リサさん大好きです』って顔に書いてあるもん」
それから、俺とあこはおやつを買ってコンビニを後にした。
「それじゃあ、螢にぃ、頑張ってね!」
「ああ、頑張る。あこ、家まで送らなくて大丈夫か?」
「うん!大丈夫!」
「それじゃあ、バイバイ、あこ」
「螢にぃ、バイバイ!」
そういえばあこを口止めするのを忘れた。
まあいいや。
最悪Afterglowが動き出す前に抑えよう。
さて、俺の所持金が心配になってきた。