兵藤先輩への悪魔講釈が終わるころにようやくあたしが話に参加してないことに気がついて話しかけてきた
「あれ。君は悪魔じゃないんだ?」
「それ以前に、あたしはオカ研の部員ですらないわ。」
「その割には落ち着いてるね。」
「まぁ多少世界について知ってるからじゃないかしら?あたしは紫藤・B・リナ。一年生よ」
あー紅茶が美味しいわ。
「それで、あなたは何者なのかしら?人間が束になっても堕天使を追い払うどころか、返り討ちに合うだけよ。普通は、それをあなたは単独で上手くいっていれば倒してたでしょうね。あれは。」
面白そうにだけど警戒を怠らない感じで探りを入れてくるリアス先輩。
「へぇ。すごいんだね。君。」
素で関心しているような素振りの木場先輩。
姫島先輩と塔城さんは睨んでる。
「リナちゃん。君、何やったの?」
「昨日、堕天使の男に襲われてた先輩を助けただけよ。で、あたしが何者かって、そのまま見たまんまの普通の人間よ。そりゃ、魔法とか使えるけどさ。基本、魔法の使える普通の人間よ。」
「普通の人間には魔法は使えないわ。」
「ククク・・・リナさんをそんなに警戒しなくてもいいですよ。グレモリーのお嬢さん♪」
場が緊迫した雰囲気になりそうになった瞬間、ここにいない第3の声が響いて目の前の悪魔さん達は目に見えて警戒を顕にした。が、あたしは聞きなれた声にむしろ脱力した。
「ゼロスッ!あんたは~!いつもいつも突然出てくるんじゃない!もう、ちっと場の空気を読みなさいよ。」
そうして姿を表せたのは神官じみた服を着た魔族のゼロス。
あたしをこの学園に送り込んだ張本人だ。
「どういうことかしら?旧悪魔さん。」
「そのままの意味ですよ。リナさんは僕が連れてきたんですから。」
「ちょっと、ゼロス!あたしの出生バラすつもり!?」
「いえいえ、そんなつもりは。ただ、アレだけは言っときませんと。」
「・・・アレってなによ?」
「あれ?言っちゃっていいんですか?あなたの先祖が《魔を滅する者(デモン・スレイヤー)》って呼ばれてるって事なんですけど。」
…あちゃー…致命的な爆弾落としやがった!しかも、確信犯だコイツ!
「炸裂陣(ディル・ブランド)!」
「イタタ・・・いきなり酷いですねぇ。リナさん二番目に言難いことを言ってあげたのに。友達無くしますよ?」
「喧しい!あんたのせいで警戒レベルがカンストまで上がっちゃったじゃない!」
「へぇー。《魔を滅する者(デモン・スレイヤー)》ね。ってことは教会の手の者なのね。私達に接触した目的は、さしずめ、魔王討伐ってところかしら?」
うあぁー・・・リアス先輩完全に目が座って、いあ。訳わかってない兵藤先輩以外みんな目が座ってる!
「待って!ちょっと待って、話を聞いて。その前にコイツも旧だけど悪魔だって忘れてない?!」
「あっ」て顔になってるよ。皆さ~ん
「そもそも、あたしは教会みたいな堅ッ苦しいくて融通の聞かないところなんて、居たくないわ。第一、どうせバレる事だから言っちゃうけどあたし、教会に放逐されてるから所属なんて出来る訳ないんだけどね。」
「それ、本当なの?」
「ええ。だから今は所属フリーよ」
リアス先輩。顔を一転させてニヤニヤ笑い。いぁー何考えてるかが透けて見えそうね。
「だったら、私の眷属に。「成らないわ」どうしてと聞いても?」
「取り敢えず今はね。どの勢力も今は人員不足なのも知ってるけど。あたし、人間辞めるつもりはないわ。天使だ、堕天使だ、悪魔だと言って威張る奴や力を誇示するだけのやつに成りたくないの。あたしは、あたしという人間で在りたいわ。」
「そう。」
それを最後にあたしは立ち上がり退室した。
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「ね。ゼロス、まさかあれだけ言いに出てきた訳じゃないわよね?」
帰り道、オカ研の部室にいきなり顔を出して場をかき回した本人は、堂々とあたしに付いて来ていた。
「ええ。結果から言って非合法組織の一派です。《神の子を見張る者(グリゴリ)》の末端組織ですよ。あっちこっちで非道い事してるみたいです。」
昨日襲ってきた堕天使のことを調べてもらっていたのだ。
「それと、明日、この街の教会にシスターを一人呼び寄せたそうです。」
「シスターを?」
「理由は判りませんけどね。完全にマークされたはずですから気を付けてくださいよ?僕が楽しめませんから。じゃ、僕はこの辺で。」
空間転移で消えるゼロスに、あたしは小さく「判ってる」と告げるのだった。
あぁ。文才が欲しい。。。
次話。バイサー戦の予定