ソードアートオンライン~Immortal Legends~   作:ワッタン2906

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どうも、ワッタンです。
さて、まず皆様に謝なければなりません。
全話の後書きで圏内事件を三部構成にすると言っていたのですが、
このままだと、四部構成になりそうです.......
(その関係もあり、今回少なめです。)

本当に申し訳ございませんm(_ _)m

今後はこのようなことが起こらないように努力しま
すので、よろしくお願いします。

それでは、第十二話をどうぞ!!


第十二話 黄金林檎

2024年4月23日 (火) AM9時26分

──第五十七層 マーテン──

 

「「DDA(聖竜連合)が?」」

 

昨日の転移門広場で起こった出来事を、ヒロとアスナに話すと、二人揃って聞き返してきた。

 

転移門広場で合流した後、俺達は情報を共有する為、近くのカフェテラスで朝食がてら移動していた。ちなみに、昨日の出来事を話す前に、俺が考えるカインズの殺しの手口は、話しておいた。

 

「あー、居たな。そんな奴、でっかいランス使いだろ」

 

「そそ。どうやらシュミット氏は、頭数だけ集めてきてたみたいだったけどな」

 

そこまで言うと、皿の上のウインナーみたいな物に齧り付いた。

 

「.......実は、そいつが犯人、てことは、ないわよね?」

 

「いや、それはないんじゃないかな」

 

アスナの疑問に、隣でパンを食べていたユウキが答えた。

 

「だって、もしシュミットさんが犯人なら、現場に残された凶器を回収するくらいなら、凶器自体を現場に残す必要が無いからね」

 

ユウキがそこまで喋った所でヒロが、

 

「ということは、むしろあの槍は、わざわざ現場に残す必要があった.......てことか」

 

「おそらくな.......犯人とってあの殺し方は、単なるPKというよりも、《公開処刑》だったと考えるべきだと思う」

 

「なるほどね.......」

 

俺の推論にアスナが頷き、自分の推察を口にした。

 

「つまり.......、動機は《復讐》、《制裁》ということになるのかしら。過去にカインズさんが、何かしらの《罪》を犯して、それに対する《罰》として殺した.......って考える方が自然ね」

 

「そう考えると、シュミットさんは犯人側じゃなくて、むしろ狙われる側、って感じだね」

 

「てことは、シュミットは何らかの出来事....罪に関する出来事をカインズと一緒に共有していた...ってとこか」

 

アスナが自分の推察を言うと、ユウキとヒロがそれぞれ推察を付け加えた。

 

「おそらくな.......ただこれが全部、犯人の演出かもしれないから先入観は持たないようにしないとな」

 

俺の言葉に三人が頷いた。

 

「さて、とりあえず朝食を食べたら二手に別れよう。せっかく四人いることだし.......」

 

「そうだな、とりあえず俺とアスナがヨルコさんに詳しい事情を聞きに行ってくるよ」

 

俺の提案に、ヒロがそう答えた。

 

「ああ、分かった。じゃあ、俺とユウキはグリムロックを探してみるよ」

 

こうして、《圏内事件》解決へと本格的に動き出した。

 

──────────────────────

2024年4月23日 (火) AM10時08分

──第五十七層 マーテン──

 

「はじめまして、ヨルコさん。わたしはアスナって言います。ここにいる青い人の、一応パートナーです」

 

「一応ってなんだよ、一応って」

 

現在俺とアスナは、ヨルコを連れて、昨日食べ損ねたレストランの奥まったスペースにいた。

 

ちなみにだが、アスナとヒロはキリト達と別れた後、騎士服から私服へと着替えていた。アスナ曰く、「騎士服着てたら、緊張させちゃうでしょう?」とのことだった。そういった経緯で、ヒロは昨日キリト達と一緒に居た時に来ていたものに、アスナはピンクとグレーのストライプのシャツに、黒のベストを重ね、フリルのついたミニスカートに、光沢のあるグレーのタイツへと着替えていた。

 

「悪いな、友達が亡くなったばっかりなのに.......」

 

「いえ.......大丈夫です。早く犯人を見つけて欲しいですから.......」

 

ヨルコに詫びると、軽くかぶりを振りながら答えた。

 

「そっか.........じゃあ報告なんだけど、キリ.......昨日居た黒い人達が、国鉄宮の《生命の碑》を確認してくれたんだけど、確かにカインズさんはあの時間に亡くなっていたよ」

 

俺がそう告げると、ヨルコは短く息を吸い込み、目をつぶってから頷いた。

 

「そう.......ですか、ありがとうございました.......」

 

ヨルコがそう呟くと、アスナが本題へと切り出した。

 

「それでね、ヨルコさん。あなた、この名前に聞き覚えはある?多分、鍛治職人で、《グリムロック》。そしてもう一人、槍使いの.......《シュミット》」

 

アスナが二人の名前を出すと、ヨルコの頭が震え、やがてゆっくりと肯定のジェスチャーがあった。

 

「.......はい、知ってます。二人共、昔、.......私とカインズが所属してたギルドのメンバーです」

 

この証言により、俺達が立てた推測が繋がった。やなり、カインズとシュミットは、お互いに面識があったのだ。そして、その二人がどんなことを共有していたのか、確認しなければならない。

今度は俺がヨルコに尋ねた。

 

「ヨルコさん、単刀直入に聞く。俺達は今、犯人の動機を《復讐》あるいは、《制裁》だと思っている。カインズさんが狙われる.......何らかの出来事とか、本当に思い当たることはないか?」

 

今度はすぐに答えが帰ってこなかった。

長い沈黙の後、ヨルコは頷いた。

 

「....はい.......、あります。昨日、話せなくてすみませんでした。あまり思い出したくはない話ですし.......、でも、話します。ある《出来事》のせいで、私達のギルドは、消滅しました」

 

──────────────────────

 

──ギルドの名前は《黄金林檎》。半年前のこと、一度も見た事のないモンスターとエンカウントした。そのモンスターを倒し、ドロップしたアイテムは、最前線でもドロップしていない、敏捷力を二十もあげる指輪だった。そこから先は、「ギルド内で使おう」という意見と、「売却しよう」という意見に別れた。そこで多数決を取り、結果は五対三で売却。ギルドリーダーが代表して、前線に赴き売却してもらうことになり、前線へと出掛けた。.......だが、リーダーは帰ってこず、心配したメンバーは《生命の碑》を確認しに行った。そこには.......リーダーの名前に横線が入っていた.......

 

という話を、ヨルコは途切れ途切れになりながらも話した。

ヨルコが話し終え、俺は口を開いた。

 

「.......そんなレアアイテムを抱えて《圏外》に出るはずがないよな。ということは.......考えられるのは《睡眠PK》か.......」

 

俺が呟くと、アスナも肯定した。

 

「半年前なら、まだ手口が広まる直前ね.......まだ公共の場所で寝る人も少なくなかった頃よ」

 

「ああ.......ただ狙われたのは偶然とは考えにくいな。リーダーさんを狙っていたのは、おそろく、レアアイテムの指輪のことを知っていたプレイヤー.......つまり容疑者は.......」

 

そこまで言ったことろで、ヨルコは、頷いた。

 

「はい、お察しの通り、《黄金林檎》の残り七人.......私達もそう考えました。ただ.......リーダーが死亡した時間に、七人のアリバイを遡って調べる方法はありませんから.......皆が疑心暗鬼になり、ギルドが崩壊するまでは時間が掛かりませんでした」

 

再び、沈黙に包まれた。

しかし、どうしても聞いておかなければならない質問があった。

 

「一つ、教えてくれ。その指輪の売却に反対した三人は.......?」

 

ヨルコは、数秒間黙り続け意を決したように、口を開いた。

 

「カインズ、シュミット.......そして、私です。ただ私が反対した理由は、当時、私とカインズは恋仲の関係にありました。.......現在は消滅しちゃいましたけど.......。ギルドの利益よりも、彼氏への気兼ねを優先しちゃったんです.......バカ...ですよね」

 

「そう.......、ごめんなさいね、辛いことばかり聴いちゃって」

 

ヨルコが一旦喋り終えると、アスナがヨルコに謝った。

 

「いえ、いいんです。それでグリムロックですけど.......彼は《黄金林檎》のサブリーダーでした。そして同時に、ギルドリーダーの《旦那さん》でした。.......もちろんSAOの中で、ですけど」

 

「え.......、リーダーさんは、女性だったのか?」

 

思わず口を挟み、尋ねる。

 

「ええ。とっても強い.......と言っても中層レベルの話ですけど、美人で頭も良くて.......憧れてました。だから.......今でも信じられないです。あの人が殺されちゃうなんて.......」

 

「.......じゃあ、グリムロックさんも相当ショックだったでしょうね。好きだった相手が.......」

 

アスナの言葉にヨルコは頷いた。

 

「はい....いつもニコニコして優しい鍛冶屋さんだったんですけど....事件直後からすさんだ感じになっちゃって、.....今はもうどこにいるのかも分かりません.....」

 

「そうか.....最後にもう一つだけ。カインズさんを殺したのが、グリムロックさん....という可能性ってあると思うか?凶器の黒いやり、調べたら作成者はグリムロックさんだったんだ」

 

俺の質問にヨルコは、しばらく何かを考えていたが、ごく小さな動きで首を縦に振った。

 

「....はい.....あると思います。....もし昨日の犯人がグリムロックさんなら....あの人は、指輪売却に反対した三人.....カインズとシュミット、そして私を、全員殺すつもりかもしれません」

 

──────────────────────

2024年4月23日 (火) AM11時04分

──第五十七層 マーテン──

 

ヨルコから、話を聞き終えもとの宿屋に送り届け、

(その際、食料を渡し、部屋から出ないように言い含めた)

宿屋を後にした。

 

「.......本当は、KOB(血盟騎士団)の本部に居てもらった方が、安全なんだけどね」

 

アスナの言葉に俺は頷いた。

 

「そうだな.......、でも本人が嫌だって言うなら無理強いも出来ないからな.......」

 

そこまで言うと、街に午前十一時の鐘が鳴り響いた。そんなに、話した気はしなかったが、結構時間が経っていたようだ。

 

「さて、これからどうする?」

 

アスナに問いかける。

 

「うーん、そうね.......とりあえず、ユウキ達と合流して今の情報を共有しとこうよ」

 

「そうだな、そうとなればあいつらに連絡入れないと.......」

 

そこまで言ったことろで、アスナが

 

「もう、やってるよ」

 

と言い、ウインドウを出し、ユウキに連絡を取っていた。

その様子を見ながら、俺は密かに小声で呟いた。

 

「.......とりあえず、この事件に()()は関わって無さそうだな.......」

 

「うん?なにか言った?」

 

「いや.......なんでもないよ。さ、早くあいつらと合流しようぜ」

 

そう言うと、俺達は歩き始めた。

 

──────────────────────

2024年4月23日 (火) AM10時02分

──第五十七層 マーテン──

 

ヒロ達と別れ、俺とユウキはある場所へと歩いていた。

 

「ねえ、キリト。どうやって探すの?」

 

隣で歩いている、ユウキが尋ねてくる。

 

「とりあえず、情報屋のプレイヤーに当たってみよう。.......けど、その前にちょっと確かめたいことがあるんだよな」

 

「.......?確かめたい事って?」

 

「昨日、考えたんだけど、あの黒い槍が発生させた継続ダメージってどうなるかなと思ってさ、ユウキ知ってる?」

 

俺の質問に、ユウキは首を捻る。

 

「えっ、.......うーん。.......ゴメン、知らないや。でも、毒や火傷の継続ダメージは、《圏内》に入った瞬間に消えるよね、.......貫通継続ダメージも同じ何じゃないかな?」

 

「うん、俺もそう思うんだけどさ。そしたら、刺さってる武器はどうなるんだろうって思ってさ、自動で抜けるかそれとも、《圏内》に入った瞬間、抜けるのか.......」

 

「.......何かそれだと気持ち悪いね。入った瞬間に抜けるとか.......」

 

ユウキがそこまで言うと、目的の場所.....五十七層主街区《マーテン》の外、いわゆる《圏外》へと続く門へと辿り着いていた。

 

「まぁ、それも含めて、試してみようぜ」

 

「で.......試すってどうする気なの?」

 

「こうする気」

 

そう言うと、俺は《圏外》へと続く門をくぐった。視界に、「圏外へ出ました。」という警告文が英語で表示されたが、それを無視し、ベルトの腰に装備されている、《スローイング・ピック》を取り出し、手の甲にむけてピックを振り上げ.......

 

「ス、ストーーーップ!!」

 

ユウキの声に、ぴたっと手を止めユウキの方を見る。

 

「ど、どうした?急に大声出して?」

 

「.....キリト、今、何をしようとした?」

 

「何って、ちょっと試すために、自分の手にピックを.......」

 

そこまで言うと、ユウキは俺が手に持っているピックを奪い取った。

 

──────────────────────

 

気が付いたら、ボクはキリトからピックを奪っていた。

だが、それは当たり前だろう。キリトは今から、ピックを刺して貫通武器の仕様を確かめようとしていた。自分の、HPを提供して。しかし、HPは提供するといっても、総HPの一割も削れないだろう。だから、何も心配することは無なかった。けど、ボクはそれとは全く別の理由でピックを奪い取っていた。

 

(どこまで、一人で抱え込もうとするのだろうか?この人は.......)

 

キリトは、ボクの目から見て(多分、他の人から見ても)、責任感が強く、何でも一人で背追い込もうとする人。.......ボクと出会っていなかったら、もっと今以上に何でも抱え込もうとしただろう。その度に、自分を傷つけて.......。

ボクは、キリトがある事を隠していることは知っている。だけど、ボクはそれを詮索する気は無い。いつか、キリトが言ってくれることを信じている。だけど、やっぱり皆を、ボクを頼って欲しい.......。

ボクはキリトの相棒だから。

 

「ユ、ユウキ.......?」

 

キリトが困惑した様子で、ボクの名前を呼ぶ。

それもそのはずだ、急にピックを奪い取ったのだから。

 

「.......ボクが、やるよ」

 

「え.......やるって何を.......」

 

キリトが、言い終わらぬ内にボクはピックを手の甲目掛けて、振り下ろした。ピックが風を切り、手の甲を貫通した。衝撃に続いて、不快な痺れと鈍痛が神経を走る。刺さってから数秒後、刺さった場所から赤いエフェクトが発生し、同時にHPが少し削れる。これが、カインズのだ命を奪った、《貫通継続ダメージ》に他ならない。

 

──────────────────────

 

「....!!ユウキお前、何で.......!?」

 

思わず声を上げる。

すると、ユウキが呟いた。

その表情は、笑っているがどこか悲しそうな表情だった。

 

「キリトたまには、ボクの事も頼ってね、目の前で自分を傷つけようとするからさ、ちょっと手が出ちゃった」

 

その言葉と表情に息を飲む。

(「.......偶には、俺達にも頼っていいんじゃないか?ユウキにこんな事を言わせるよりかはよっぽどいいと思うぞ」)

 

昨日のヒロの、言葉が蘇る。それと同時に、深く後悔した。

俺は本当に、この子に迷惑を、それも俺が知らないだけで色々と掛けてきたのだと.......。

 

「.......あ、ああ、スマン。説明してない俺が悪かった」

 

何とか、言葉を出すと俺は改めて決意をした。

(ユウキを、悲しませることはしないようにしよう。この事件が解決したら、直ぐ......じゃなくてもいいから俺のことをちゃんと話そう.......)

 

そこまで考え、俺はユウキに話し掛けた。

「とりあえず、ユウキ。その状態で《圏内》に入ってみてくれ」

 

「分かった」

 

ユウキはそう言うと、手にピックが刺さったまま、《圏内》へと入った。

ユウキと一緒に《圏内》へと入った瞬間、今度は逆に、《圏内へ入りました》という文字が英語表記で、表示された。そして、

 

ユウキのHPの減少も同時に止まった。

 

「.......止まったね」

 

ユウキが呟く。

 

「武器は刺さったままで、継続ダメージは停止と.......感覚はあるか?」

 

「うん、あるよ。.......これって、武器が刺さったまま、圏内を歩かないようにするための仕様かな.......?」

 

「そうかもな」

 

俺がそう言うと、ユウキはピックを掴むと一気に引き抜いた。

ユウキは、一瞬顔をしかめたが、すぐに戻る。

 

「ダメージは確かに止まったね.......てことは、カインズさんはどうして死んだのかな?」

 

ユウキが刺さっていた武器を擦りながら、尋ねてくる。

 

「あの武器の特性なのか?.......あるいは未知のスキル?」

 

そこまで言うと、二人して首を捻る。

そうしてる間も、ユウキは手を擦っていた。

どうやら、ダメージの残留感覚が消えないようだ。

 

「.......ユウキ」

 

「何?」

 

「ちょっと、失礼」

 

ユウキに一言入れてから、ユウキの左手を掴んで、むぎゅーっと思い切り握った。

 

「えっ.......キ、キリト.......!?」

 

ユウキが、何がなんだか分からない声を上げる。

それもそうだ、いきなり俺が手を握ったのだから。

俺は、数秒間手を握り、手を離した。

 

「これで、ダメージの残留感覚消えただろう?」

 

「えっ.......う、うん」

 

「よし。じゃあとりあえず、グリムロックを知ってるかどうか知り合いの情報屋に聞きに行くか」

 

「わ、分かった......」

 

ユウキがそう言ったのを確認し、俺はもと来た道を帰り始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ユウキの顔が少し赤くなっていることに気づかずに..........

 

──────────────────────

2024年4月23日 (火) AM11時26分

──第五十七層 マーテン──

 

あの後俺達は、知り合いの情報屋達に会いに行き、グリムロックの事を尋ねたが、誰も知らないということだった。とりあえず、俺達はグリムロックを見つけたら知らせてくれの旨を伝えた。そして、ヒロ達と情報を共有するため、転移門広場へと戻って来ていた。

 

「なるほど、.......やっぱりあの二人は、接点があったのか.......」

 

「ああ、それも思ったよりも、複雑な事情がな....ところでグリムロックの方はどうだった?」

 

ヒロの言葉に、俺とユウキは肩をすくめる。

ちなみに、ユウキとアスナはベンチに座っており、男二人はその前に立っている状況だ。

 

「一応、知り合いの情報屋にあたってみたんだが、全員知らなかったよ。まあ、あんな武器を作るぐらいだから、疑われるのを防ぐためにどこかで身を潜めてるのかもな」

 

俺の言葉に、三人が頭を捻る。

それもそうだ、情報屋クラスのプレイヤーが、居場所が分からないのに、情報屋でも無い俺達が、分かるわけない。

 

「うーん、それだと今からの方針は.......」

 

アスナが口を開き、

 

「その一、ヨルコさんのギルド、《黄金林檎》の元メンバーを訪ねて、話の裏付けを取る。その二、カインズさん殺害の手口を詳しく検討する。その三、これは優先度低いけど、中層に行ってグリムロックの名前を聞き込む.......ってとこかしら」

 

今後の方針を挙げた。

アスナが方針を挙げると、ユウキが話し出した。

 

「うーん、その一は、メンバーを訪ねる前に、元メンバーの連絡先ボク達、知らないよね.......仮に、ヨルコさんから連絡先を聞けたとして、元メンバーから話を聞いてその情報が、ヨルコさんと違ったら.......どっちが真実なのかボク達は、分からないんじゃないかな?」

 

「うーん、ユウキの言う通りだな。.......となると、その二か.......」

 

俺の言葉に、三人が頷いた。

昨夜、目の前で起きたあの事象に関して、これまでに断定できたことは、《圏外で発生した貫通継続ダメージは圏内に持ち込ませない》という一点のみで、カインズが()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()》という手口が全くもって分かっていない。なので一度、とことん議論しておく必要がある。

 

「でもな、そうなると.......もうちょっと、知識のある奴の協力が欲しいな.......」

 

俺の言葉に、ヒロが呟いた。

するとアスナが、眉をひそめた。

 

「そうは言ってもヒロ君、無闇に情報をばら撒いちゃヨルコさんに悪いわ。絶対に信頼できて、それでいて私達以上に、SAOのシステムに詳しい人なんか.......」

 

「「.......あ」」

 

アスナがそこまで言うと、男性二人が同時に声を上げた。

 

「どうしたの、二人共?」

 

アスナが尋ねてくる。

そんな中、ユウキは呆れたあるいは諦めたような顔をして、アスナに話し掛けた。

 

「.......アスナ、一つ言えることはあの様子のキリトは、絶対とんでもない事をする時の声だから.......」

 

「えっ、それってどういう.......」

 

女性二人が話しているが、

男性二人には話が入ってこなかった。

 

「.......なあ、キリト俺の予想が正しければ、とんでもない奴呼びたそうとしてないか?」

 

「ヒロ、多分お前の予想は当たってるよ」

 

「.......マジか」

 

「マジだよ、.......あいつ呼びだそうぜ」

 

ヒロとそんなやり取りをして、指をぱちんと鳴らした。

三人が注目し、思いついたプレイヤーの名前を告げた。

 

俺が名を告げた途端、アスナが仰け反り、ヒロとユウキは頭を抑え、溜息をついた。そして、三人は同じことを思った。

 

(((本気なのか(なの)、この人は.......)))

 

と。




いかがでしたでしょうか。

本当だと、アスナさんは原作の方の圏内事件では、結構荒れてらっしゃるのですが、この作品では一層からずっとヒロ君が居たので荒れていないという設定です。

さて、突発的に取ったアンケートの件なんですが、一応期限をこの話を投稿てから来週までとします。よければアンケートお願いします。

今回も読んでくれてありがとうございました。
Twitterとかもやっておりますので、
気軽にコメントよろしくお願いします。

それでは、次の話でお会いしましょう!!

(最新話のSAO神だった.......)
(明日は自分がやってるゲームの生放送だ!!(何のゲームかわかるかな?))

質問です。今ユウキのオリジナルのユニークスキルの案があるんですけど登場させるか迷ってます。理由としては設定がまだ不完全だからです。つまり聞きたいことはユウキのユニークスキルを見たいですか?

  • 見たいです!!
  • 見たくないです(武器を登場させるかも)
  • どちらでも、作者に任せます。
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