ソードアートオンライン~Immortal Legends~ 作:ワッタン2906
約四か月ぶりの投稿すいませんでしたぁぁぁぁぁぁぁ!!
モチベが上がらず.....ではなく普通にさぼってました!!
すいません!!
私が休んでる間もお気に入り登録してくださた方が居てほんとに感謝です!!
それでは第十四話をどうぞ!!
2024年4月23日 (火) PM16時03分
──第五十七層 マーテン──
「二人共、正座!!」
「「は、はい.......」」
謎の襲撃者を追いかけ、あと一歩の所で逃げられ、二人で意気消沈しながら宿屋まで戻った。その際、ヨルコのHPを奪ったスローイングダガーを忘れずに回収する。
そして、部屋の扉を開けた瞬間、アスナに怒鳴られこうして二人で仲良く正座をしていた。
かれこれ五分間、アスナからの説教を受けていたが、ふう、と息を吐いたアスナが、声量を落とした。
「.......それで、あのローブを着た犯人はどうなったの?」
その問いに、俺とユウキは小さく首を振った。
「だめだ、テレポートで逃げられた。.......顔も声も分からなかった.......」
「更に言ったら、男の人か女の人かも分からなかったよ.......でも、あれが男の人だったら、グリムロックかも.......」
俺の言葉に続けて、ユウキが呟く。
なるほど、と心の中で思う。
確かに、あれが男の人だったらグリムロックで、ほぼ間違いないだろう。
だが、ユウキの言葉に反論を見せたのは、ソファーの上で丸まり、小刻みに震えていたシュミットだった。
「.......それは、違う」
「違うって.......何が?」
シュミットの言葉に返答したのは、今まで黙っていたヒロだった。
シュミットは訊ねたヒロを見ずに、更に顔を深く俯け絞るように声を出す。
「違うんだ.......。屋根の上にいた奴は、グリムロックじゃない.......。グリムはもっと背が高かった.......。それに.......あのローブは、
そう喋ると、シュミットはたかが外れたような笑い声を漏らす。
自分が狙われるかもしれないという恐怖で、正しく情報が整理できていないようだ。
そんな彼に、声を投げかけようとした瞬間、
「.......幽霊じゃねーよ」
そんな声が部屋に響く。
勿論声の主は、ヒロだ。
「カインズを殺したショートスピアだって、キリトが拾ったダガーだって、サーバーに書き込まれた、何行かのプログラムコードだよ。信じられないなら、さっきのダガーも調べてみな」
「い、いらない!!槍も返す!!」
ヒロの言葉に、シュミットは絶叫し、大柄の体とは似つかわないスピードで、メニューウインドウを開き、操作ミスをしながら、
しばらく、部屋を沈黙が包む。
俺も、ヒロも、あとの二人も何も喋らなかった。
やがてヒロは、静寂を破るように机の上に置かれたスピアを左手で持つと、右手でシステムメニューを開き、自分のアイテム欄へと格納する。
その間、俺は正座の状態からゆっくりと立ち上がり、カインズの元へと近づき言葉を投げ掛ける。
「.......あんたが幽霊と信じるなら、そうすればいいさ。でも俺は幽霊だとは思わない。この殺人事件は、絶対にシステム的なロジックがある筈だ。.......あんたにも、約束通り事件解決に協力してもらうぞ」
「き、協力.......?」
「グリムロックの行きつけの店を教えるって、言ってたよな。今となってはそれだけが手掛かりだ.......そこで必ずグリムロックを見つけ出す」
俺の言葉にしばらく項垂れていたが、やがてゆっくりとした動作で状態を起こし、自分のストレージからメモ用紙と羽根ペンを実体化させ、店の場所と店の名前を描き始めた。
とここてヒロが、その背中に声をかける。
「あ、ついでに、他の「黄金林檎」のメンバーの名前も書いといてくれないか?後で、《生命の碑》に確認しに行くから」
シュミットはうっそりと頷き、店の情報を書き記した後、元メンバーの名前を書いていく。
そして、出来上がったメモを、ヒロへと差し出しながら口を開いた。
「.......《攻略組》として情けないが.......オレはしばらくフィールドには出ない。ボス戦のパーティはオレ抜きで編成してくれ。それと.......」
そこまで言うと、カインズはまるで人生に絶望したかなような声で呟いた。
「.......オレを、DDAの本部に送ってくれ」
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2024年4月23日 (火) PM18時06分
──第五十六層 主街区──
怯えきったシュミットを俺とユウキは、五十七層の転移門経由で五十六層の聖竜連合本部へと送り届けた。勿論周囲を注意しながら.......。
ちなみに、アスナとヒロは先にグリムロックがよく通っていたレストランへと先に足を運んでもらっていた。
理由としては、この時間帯は大半のプレイヤーは食事を楽しんでいる時間であり、もしかしたらグリムロックが来る可能性があるので、一足先に行ってもらっている。
そんな中、現在俺とユウキはシュミットを送り届け元きた道を引き返していお互いに無言で歩いている。
俺は歩きながら先程の、ヨルコが殺された一連の出来事を整理していた。
何かが引っかかる.......冷静に考えていると、あの時の出来事が映像となって脳裏に思い浮かぶ。そして、その映像の.......ある部分が引っかかるのだ。
(ヨルコさんが窓に向かって後ずさりしながら.......その背中に向けてダガーがぐさりと.......そして、そのままよろめきながら.......やっぱり引っかかるな)
そうまるで.......
「.......悔しいね、ヨルコさんのこと」
ここまで考えたところで、思考は遮られた。
ユウキがこちらに向いて話し掛けてきたからだ。俺も同じように顔をあげ、ユウキの方を見る。そして、息を呑む。
その顔は今にも崩れそうで.......、まるで折れてしまいそうな花のように見えた。
「......ん、.......あ、ああそうだな」
ユウキに肯定を返す。
そして、俺の今の感じていることを吐露する。
「.......正直、今までは乗りかかった船、みたいな気持ちもあったけど.......もう、そんなことを思ってたら駄目だよな。.......彼女のためにも.......《圏内殺人》というのに怯えて不安がってる人の為にも解決しないとな」
──勿論、そんな顔をさせないようにユウキの為にも.......
そう心の中で付け加えた。
「うん、そうだね.......よし!!、じゃあ早くアスナ達の所へ急ごう!!」
先程の崩れそうな顔とは打って変わってにっこりと笑うと、
ユウキは歩く速度を早める。
「ああ」
俺はその背中を追いつく為に、歩く速度をユウキと同じように早める。
一つの決意.......この事件が解決したら俺の隠し事を.......すぐにでも打ち明ける決意と共に.......。
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2024年4月23日 (火) PM19時23分
──第二十層 主街区──
シュミットのメモに記されていた店は、二十層主街区の下町の何処にでもありそうな小さな酒場だった。店の見た目からはとても《毎日食べても飽きない》料理が出てくるとは思えなかったが、まあ人の感性は十人十色なので、グリムロックはたまたま感性にあったのだろう。そんなことを頭の片隅に置きつつ、件の店の向かいの宿屋からアスナと一緒に酒場を眺める。
「.......張り込みはいいんだけど、ヒロ君。私たち、グリムロックさんの顔、誰も知らないよね」
「ああ、そうだな。まさか、
SAOでは基本的に、他人の名前を一方的に知られることは無い。相手の名前を確認する方法は主に三つ、フレンド登録、パーティ申請、そしてデュエル申請のみ。なので初対面の名前を知るには、少なからぬ苦労が発生する。
しかも
なので、俺は三つの方法の中で初対面に向けてやる中で、一番のノーマナー行為だが、いざとなったら自衛が出来るデュエル申請を選択した。
「.......分かったわ、.......でも、危険と判断したら、わたしもグリムロックさんと話すからね」
キッパリと宣言された。
「.......ああ、分かった」
こうなったアスナは、梃子でも意見を曲げない事を、俺は知っているので言葉を飲み込む。本当は部屋にいて欲しいのだが.......。
そんなことを思っていると、俺にメッセージが届く。
ウインドウを開き、差出人を確認すると、予想通りキリトからで、「シュミットを届けたので今から向かう。」と書かれていたので、俺は素早く「了解」と打ち込み送信し、ウインドウを閉じる。
「ねえ、ヒロ君」
ウインドウを閉じると、アスナが話し掛けて来た。
「どした?」
「ヒロ君だったらどうしてた?もし君が、血盟騎士団とは違うギルドに入ってて、超級レアアイテムがドロップした時、どうしてた?」
「.......」
すぐには言葉は返せなかった。
通常MMOゲームのプレイヤー達のモチベーションは、突き詰めていけば、他者との競走.......すなわち、優越感の獲得に他ならない。
そして、その優越の解りやすい指標は.......強さだ。
他人が持っていない、レアアイテムや武器を使い、モンスター、あるいはプレイヤーを蹴散らす。そこには少なからず快感が存在する。.......もしかしたら俺もその快感を自分が感じてないだけで、感じているかもしれないが。
なのでアスナの質問に対する答えは.......。
「.......俺だったら、「自分が使う」とも言えなければ、「お前が使え」とも、言えないな。ほら、俺ってそんなに善人じゃないしさ.............もし、俺が《黄金林檎》のメンバーだったら、売却派だと思う」
「.......そう、.......私もヒロ君と同じね。私もそういう立場だったら迷わず、売却派に回るわ。トラブルを避けようと思ったら、そうするしかないもの.......それに、」
アスナは一旦そこで、言葉を止めて酒場の入口を見下ろす。
そして、少しだけ笑顔を浮かべる。
「.......それに、そういうシステムだから、この世界の《結婚》に重みがでるのよ。結婚すれば、ストレージは共通化され、それまで相手に隠してた物が露見され、文字通り一心同体になる。.......凄く、
「実際的.......SAOでの結婚が?」
「そうよ。だって身も蓋もないでしょ、ストレージ共通化なんて」
「それは.......確かにそうだ。ストレージ共通.......化なんて.......。うん?待てよ」
そこまで言いかけた所で何かが引っかかり、椅子から立ち上がった。
「.......?どうしたのヒロ君?」
アスナが話し掛けたようだが、俺の耳には入ってこない。
俺は部屋の中を、考えを巡らせながら歩き回る。
───ストレージ共通化、その言葉が引っかかる。だが、引っかかる理由が分からない。
ストレージ共通化は、結婚したプレイヤーの二人のアイテムストレージを結合し、所持容量限界は、二人の筋力パラメータを合計した値まで拡張される。
似たようなシステムに、結婚するまではいかないが、親しい者同士で、共有できるストレージを作成できるシステムはあるが、あちらは、少ししか入れることしか出来ず、尚且つ入れられるアイテムに制限がある。なのでストレージ共通化は、そのシステムの上位互換なのだが.......俺は何故、そのシステムにこんな引っかかるんだ.......?
「.......駄目だ、情報が足りないな」
俺はそう呟くと、ウインドウを開き、手馴れた操作で素早くメールの画面に行くと、連絡先を「ヒースクリフ」に設定し、《結婚によるストレージ共通化について、教えてくれ》という旨の分を打ち込み送信した。
「これで良しと.......」
「.......どうかした?ヒロ君。私の話に何か引っかかる所あった?」
メールを送信した後、アスナがそう尋ねてくる。
「ああ、少し.......「コンコン」.......っと、キリト達が来たみたいだな」
俺はそのまま、扉の方へと歩いていく。
この時、アスナに自分の違和感.......或いは、キリトとユウキに話しておけば、この事件の黒幕が、もう少し早く分かっていたのかも知れない。
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2024年4月23日 (火) PM22時06分
──第五十六層 主街区──
キリトとユウキが、シュミットを本部に送り届けた後、彼は自室に戻ってからも、ベットには入らず、部屋の片隅で金属鎧を着けたまま、ガタガタと体を震わせていた。
(何故.......何故今更なんだ!!)
シュミットは心の中で叫んだ。
シュミットはこのデスゲームを生き残る為に、《硬くなる》ことを選択し、日々その《誰よりも硬くなること》をモチベーションに、レベル上げに邁進した。そして、その《硬さ》の執着は、遂には彼を攻略組にの仕上げた。
だが、その裏には「
いや、犯罪とは呼べない。ささやかなノーマナー行為をシュミットは犯してしまっていた。それが、あんな悲劇に結びつくなどは考えもせずに.......。
「.......もう、こうするしか.......」
そう呟き、シュミットは立ち上がると、自分のストレージから、《転移結晶》をオブジェクト化させ、掠れ声で転移先を指定した。
「転移.......《ラーベルグ》」
そう言った瞬間、巨体の男は青い光に包まれ、部屋の中を照らした。
そして、青い光が収まると、その巨体は消えていた。
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2024年4月23日 (火) PM20時30分
──第二十層 主街区──
「.......キリト、それらしい奴居たか?」
「いや、.......まだ現れてない」
張り込みを初めてから、数十分いまだに、俺がピンと来る奴は来ない。
というか、あまり店が繁盛していないのか、店に出入りする人は少ない。
(これは、長丁場になるな.....)
そんなことを思った時だった。
俺の左隣に───座ってるユウキの方から、「クゥー」と可愛らしい音が聞こえてきた。
思わず、ユウキ以外の三人がユウキの方へと注目する。
件のユウキはというと、顔を赤くしながら、
「あはは、ボク、お腹空いちゃって.......」
と、口を開いた。
まあ、それはそうだろう。
何時もならとっくに、晩飯の時間だ。
仕方ない、俺が飯を買ってくるよ。と言いかけたところで、
「はい、これ」
とヒロの右に居るアスナから、
サンドイッチを二つ渡される。
「へ、これは?」
「わたしが、作ったの。早くしないと、そろそろ耐久値が切れるわよ」
どうやらアスナが、こんなこともあろうかと作ってきていたようだ。
というかよくよく見ると、ヒロに関してはもう食べ始めていた。
「あ、ああ、サンキュー、アスナ。ほれ、ユウキの分」
俺はアスナにお礼を言うと、渡されたもう一つのサンドイッチをユウキへと渡す。
「ありがとう、アスナ!!.......わぁ、美味しそう。それじゃあ.......いただきます!!」
サンドイッチを受け取り、ユウキはそう呟くと、待ちきれないとばかりに、サンドイッチを口へと頬張った。
俺も一口、サンドイッチを頬張る。
口に入れた瞬間、ロースト肉の香ばしさと野菜の瑞々しさが口に広がる。
さらに、最後の止めと言わんばかりの濃厚のソースが野菜と肉に絡みあい、
無茶苦茶美味かった。
一気に口の中にいれ、一息ついた。
「ふー、ごちそうさま。久しぶりにこんな美味しい物食べたよ」
「うん、お粗末様でした」
アスナはそう言うと、自分のサンドイッチを食べ始めた。
その時に、アスナとの会話をユウキがサンドイッチを食べなが見ていたがその目線に俺は気づくことがなかった。
「ふー、美味かった」
どうやら、ヒロもサンドイッチを食べ終わったようだ。
とここで、ヒロがシュミットから受けとった《黄金林檎》のメンバーが書かれたメモの存在を思い出し、ヒロに声を掛ける。
「なあ、ヒロ?」
「どした、キリト?」
「お前、シュミットからメモ受け取ったよな、それ見してくれないか」
「うん?.....ああこれか、ほれ」
アスナの前から手を通し、ヒロからメモを受け取った。
メモを受け取り、メモを開こうとしたその時だった。
「あっ.....」
そんな声が聞こえたと思ったら、半分ほど食べられたアスナのサンドイッチが青いポリゴン片へと変わっていた。
サンドイッチを持ったままの手の形のままのアスナに、ヒロは手を拭くためのハンカチを手渡した。
「ありがとう、ヒロ君。あーあ、耐久値切れちゃったかぁー」
「アスナ、この前も食べようとして耐久値切れなかったけ?」
「うん.....《永久保存トリケット》がもう少し大きければ、その中に入れて持ち歩ければいいんだけどな」
「ああ、それは分かるかも───」
ヒロとアスナがそんな話をしている中、俺とユウキはヒロから受け取ったメモを開いて中を見ていた。
ちなみにユウキはちゃんと、耐久値が切れる前にサンドイッチを食べていた。
メモの上は、カインズの行きつけの店が書いてあり、その下からは《黄金林檎》の
最後の行から二行目......。
「「えっ..........!?」」
恐らくメモの同じ場所をユウキと見ていたのだろう。
俺とユウキは、同時に声を上げ困惑の声を出す。
「どうしたの?」「どうしたんだ?」
アスナとヒロが、同時に尋ねてきたが、俺とユウキはそれに答える余裕はなかった。
脳をフル回転させて俺たちは、推理する。
──数秒後、
「「あっ.....あぁっ!?」」
「「....!!」」
ヒロとアスナは、俺達の言葉に驚き、
俺とユウキは同時に椅子から立ち上がり、
お互いを見合う。
「キリト!! これって....!!」
「ああ、恐らくそういうことだ......」
そして二人に向きながら言葉を紡いだ。
「「
いかがでしたでしょうか。
今回は生存報告を兼ねての投稿なので、短めです。
圏内事件は次で終わらせます。ほんとに。
さて、今年の投稿はこれで最後です。
思えば、コロナや仕事で中々投稿できませんでしたが、それでも毎日UAは0になることがなかったのでうれしい限りです。
何回も言いますが作者は絶対にこの小説を完結させます。
時間はかかるかもしれないですが、暖かく見守ってくれると幸いです。
来年も精進して参りますので、応援よろしくお願い致します。
それでは皆様、次のお話でお会いしましょう!!
よいお年を!!
(プログレッシブ映画化、おめでとう!!)
作者が幸せになれるボタン
作者のTwitter
質問です。今ユウキのオリジナルのユニークスキルの案があるんですけど登場させるか迷ってます。理由としては設定がまだ不完全だからです。つまり聞きたいことはユウキのユニークスキルを見たいですか?
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見たいです!!
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見たくないです(武器を登場させるかも)
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どちらでも、作者に任せます。